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投稿日:2016/9/30
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Photography by LeeHyeYoungWrite by sonoka
「日曜日のあたたかな日差しの中、気持ちよさそうにお昼寝。
私の大好きな洋服に、可愛い髪飾りを付けて、
ピンクに囲まれてお部屋にいるときも
可愛さを忘れないのが、私のスタイル」
そんな声が聞こえてきそうです。この写真に映画のタイトルを当てはめるなら「キューティー・ブロンド」。輝く人生を送る女性(女の子)」です。おしゃれが大好きで、逆境をチャンスに変えるパワーも持ちながら自分の意志を持ち達成しようと輝く可愛い女の子にスポットを当てた映画です。
誰が見ても気持ちよくなるようなお昼の日差しの中で、寝る女の子。でもその寝方にも女の子らしさが詰まっています。なぜカメラマンが余白の多く残るトリミングにしたのか、それはこの気持ち良い光を十分に画面の中に表現したかったからではないでしょうか?そして手前にある緑の前ボケと奥に写りこむ緑の葉っぱが写真においてより効果的に空間感を表現しています。どこかから可愛い女の子の寝ている姿を、物音を立てずにそっと見守りながら微笑んでいる第3者の目に私たち自身がなったかのような気持になります。光に照らされ、きれいにグラデーションを奏でる緑の葉っぱそして、そこに小さく配置される彼女。可愛い眠りを邪魔したくないというカメラマンの演出の意図が感じられる構図です。
なぜこのような顔の写っていない写真を残すのかと思う人もいるかもしれません。しかしライフスタジオの写真は75カットの流れの中にストーリー性を持つことを重要視しています。この瞬間、この天気で、少女のこの仕草に、すべての条件がそろって作り上がられる彼女だけの一枚を頭の中で構成し、演出したのだと思います。前を向いて立って笑っている全身の写真、前を向いて笑っている上半身の写真やクローズアップ、それだけだは誰が写真を撮ろうと被写体の顔が変わるだけでまったくそのこのために考えられた演出や想いがこもっていない写真になります。このようなストーリー性を持たせた写真にこそ、カメラマンがその子を見つめ何を感じたのか、そしてどう投入したのかが見えます。写真に写る人も世界でたった一人の人、そしてカメラを握りシャッターを切って表現していく人も彼女をその瞬間に見つめ表現する世界でたった一人の人です。
この衣装で、このピンクのハートのクッションで、このポーズで、繋がった一枚だからこそすべての要素がつながってそれを見たこの文章を書いている私の目には「キューティー・ブロンド」という一種のキーワードが浮かびました。キューティー・ブロンドに出てくる主人公、おしゃれが大好きで、逆境をチャンスに変えるパワーも持ちながら自分の意志を持ち達成しようと輝く可愛い女の子のような性格を持ち合わせた子なのかなというイメージがわいてきました。私は実際にこの撮影には入っていないのでどんな子だったのかは明確にはわかりません。しかし写真がそう物語っているのを強く感じます。そして自分がこの写真に惹かれた理由としてはもちろん柔らかで統一感のある色味もそうですが、何よりも自分がこの女の子のように輝きながら自分のスタイルを貫きながら毎日を楽しんでいきたい、そしてどんな逆境をもチャンスに変えながら達成していく意志を持った女性になりたい想いからだと思います。もちろん少女のようにかわいさも忘れずに行けたらベストです。
写真は計算だとも言われます。たった一枚で要素を込めながら表現していくそして被写体と自分が一つとなって完成するものです。1人1人がシナリオを描きながら被写体と共に作り上げていきます。返ってくる反応は期待通りでもない場合もありますが、その動きが想像を超えた一枚を作りだす時もあれば次のストーリーを触発するときもあります。だからこそカメラマンと被写体の数だけそしてその組み合わせの数だけ表現される無限の可能性を秘めたものが写真でもあると思います。自分ひとりで書いていく絵とは違った楽しみがそこにはあると思います。
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