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Beautiful Forest
投稿日:2016/9/30
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Beautiful Forest
Photography by LeeHyeYoungWrite by sonoka
誰かがこう言いました。
「家族とは、お互いを思いやる人々で出来たネットワーク。
人は家族というネットワークの中に生まれたり、自分のネットワークを築き上げたりする。
人数は100人でも2人でもいい。
家族の本当の価値とは、一緒に暮らしているとか
どのくらいお互いをよく知っているかということではない。
大切なのは、どのくらいお互いを思いやれるかということ。」
私は誰かと共に生活をし仕事をして、美味しいごはんを食べ、会話をし、時に泣いたり時に誰かの一言で笑ったりしています。今は草加店というスタジオで7人の仲間と一緒に毎日を過ごしています。私たちの店舗のインテリアのコンセプトは「FOREST-森-」です。ライフスタジオのHPにはこのような言葉が書かれています。
“共に森に・・・
木が木に言いました・・・
共に森になって守って行こう。”
―シン ヨンボクー
1つの空間を通して出会った私たちはなぜ共に歩まなければならないのか、どういうことが共に森となっていくということなのかを模索しながらも、1つずつぶつかりながら、その答えを少しずつ感じているように思います。共に歩んでいく、相手を思いやっていく努力を続けるということは簡単なことではないだけに想像を超える力を使うことも最近感じるようになりました。この疲れは、毎日誰かと共に歩んでいくことを悩み考え、歩んでいくから生まれる幸せな疲れだと心のそこから思えるように...そう思える日が根を絡ませ、私たちの存在をそしてその場所を守る森としての価値を持っている姿であると思います。
私はまだ結婚もしておらず子供もいませんが、今自分のいる場所で、一番近くにいる人を大切に生きていきたいと思っています。まだまだ未熟で何が相手のためになっているのか何を一番伝えたいのか考えながら動き始めようとスタートラインに立ち、ようやく半歩を踏み出したところですが…なぜ今までその一歩を踏み出せなかった私が半歩を踏み出すことが出来たのかというと、それは周りにいる人たちのおかげでした。自分よりも先を考え周りのために動く仲間、全体を考え夜遅くまでよりそいながらも共に何かを達成しようと動機付与し、そして最後まで見守り手伝ってくれる仲間、どんな状況の中でも楽しさと笑いを忘れずに場を盛り上げてくれる仲間、人一倍真剣な目で一生懸命成長しようと全力で物事に取り組む仲間、お姉さんのように傍にいても離れていてもいつでも迎え入れてくれて私の成長を思い共に歩むことの大切さを教えてくれた仲間がいたからでした。そんな仲間の姿を見ながら、「私には一体何ができるのだろう」、「私は今まで何をしていたのだろう」と本気で考えるきっかけになりました。みんなこうやって誰かの力になって生きていて、1人1人のその「誰かのために自分を投げ出している姿」を強烈に感じました。その自分を投げ出していくために使う力が結局は森となるための根を張っていくエナジーとなるのだなと感じました。
夫婦とは何か?家族とは何か?親とは何か?人と人とは何か?そのすべてにおいて共通して言えるものは相手のためにどれだけ自分から自分を投げ出していく努力を投入していけるかが価値につながるということです。
上の1枚の写真にはとある夫婦が写っています。ライフスタジオへ息子娘のために撮影に来たご両親様です。子供たちの撮影に来たこちらのご夫婦。きっと自分たち夫婦の2ショットを撮られることとは想定外のことであったと思います。きカメラマンは可愛い子供たちがいる前提にはいろんな過程を通過してきながらも1つの家族として、家族のためにお互いを思いやりながら自らを投げ出し投入をし続けてきた美しいお父さんとお母さんの姿を写真に残したかったのだと思います。撮影に来てくれる子供たちは無邪気で元気で、その存在だけでもとても愛らしいです。でもその子たちが生まれてここまで成長してきた根底には大きなお父さんとお母さんの結びつきがあります。そして絶えず投入してくれた愛があります。子供たちの成長は、お父さんとお母さんの中に同じ方向を向いた想いがあったからだと思います。共に森になって守っていくこという想いが言葉として表現されることはなくとも心の中にどんな時でも失われずあったのだと思います。いくら大きくなってもそのような愛の懐には抱かれたいと思うはずです。きっとそんな森には世界中の鳥たちが集まり枝にとまりながら歌を口ずさむことでしょう。私はそんな森の姿をこの写真を通して、そして写真に写る2人のご夫婦の姿を見て感じました。1人の人と1人の人が出会ってたくさんの苦労を共にしながら、そしてたくさんの思い出を共有しながら、年月が過ぎ、そしてこのように照れながらも微笑んでいる姿は世界の何ものよりも美しいと私は思います。美しさにはいろんなものがあると思います。形式だけでなく想いの詰まった、関係の現れた美しさに比較できるものはありません。きっと普段はしないであろう仕草にお父さんも恥ずかしかったと思いますが、この写真1枚を撮る時間は恥ずかしさと共にお父さんとお母さんの心の中には嬉しさがあったと思います。一番近くにいて共に歩んで来た人から触れられるということ、いつもは聞けない一言を聞くということ、それはどんな苦労があったとしても一瞬で心を解きほぐしくれます。照れて星のクッションを握りしめる仕草も普段見ることが出来ないような心のそこから自然とこぼれてしまう無邪気な笑顔も。お父さんとお母さんの夫婦写真。カメラマンさんからの最大限自分ができる2人の愛と美しさと想いを再び感じてもらうためのサプライズプレゼントであったと思います。主役は子供たちだけではありません。お父さんとお母さんにもここまで来たストーリーがあります。私たちはスタジオに来てくださる皆さんにそれぞれのストーリーと美しさを感じてほしいと思っています。
この写真はお二人の後ろから差し込む光が、そして前にあるものに反射してよりぼんやりとしながらも強い光を放つ前ボケが、お二人の間にある温かさと愛と想いをより効果的に表現しています。ほぐれて感情がばっと出た表情もそしてぐっとクッションを握りしめる手、そしてお母さんの頭を包み込むお父さんの少しなれない手。そのすべてが世界でたった1枚しかないお二人らしいお写真になっていると思います。左上にある光の前ボケが、触れる手と手そして体で一つとなったお父さんとお母さんの森に太陽の光として降り注いでいるようです。愛や想いといった抽象的な要素を目で見た時に感じられるように表現することがこの一枚には凝縮されています。
何千人という家族に会いますが、その家族を見ているとこうやってお父さんとお母さんが出会い、この子達が生まれ、こうやって成長するのは本当に奇跡だなと何度目にしても感じます。
お父さんお母さん、お子さんの成長の記念撮影のために撮影ではありますが、お父さんとお母さんとしての記念日でもあります。私も根を張って共に手に手を取りながら、森を作っていけるように日々努力していきたいと感じさせてくれる私の大好きな一枚です。
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