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記録する価値のあるもの2015/4/10
投稿日:2016/8/7
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記録する価値のあるもの
2015/4/10
毎日過ぎていく日常は、それ自体がとても魅力的。 人は平凡な瞬間を思い出すことで幸せを感じるそうです。 私の宝物や今でも戻りたいと思う一番好きな時間は、家族みんなで出かける時の車の中です。いつも忙しく働いている母が仕事のことを忘れてリラックスして助手席で寝息を立てている音、妹や弟と後部座席でちょっかいを出し合いながら笑い合ったり、お菓子を食べたり、前の席に座っている両親の何気ない会話を聞く瞬間がたまらなく大好きでした。父が単身赴任で半年に1度ほどしか帰ってくることが出来なかったため、短い時間を家族と過ごす家の習慣が宝物のようでした。 高校生の時には私達家族を小さい頃から記録しているホームビデオを見るのが日課になる時期もありました。おかしくて笑ったり、なんかわからないけどじんわりと心があったまったり。 私達はそんな些細な日常の出来事の事実を心の中に記録しているのではなく、その時感じていた「幸せな自分」の表象を積極的に未来でも作り出していこうとします。そのために昔撮った写真をもう一度見たり、昔の思い出の曲を聞いたりするのだと思います。日常にこそ喜びを感じる要素が隠れているということは、自分たちが本当に幸せな姿を見たいなら、私達はもっと日常に密着した平凡な写真を撮っていかなければなりません。 私達が掲げる日常とは、毎日繰り返している生活のサイクル自体のことを言っているのではありません。スタジオに来た時点で、その人の日常の生活自体を撮るのは無理です。スタジオがいつも生活している家でもなく、いつも行くお気に入りのカフェでもなく、いつも行くところとは一つかけ離れたところにスタジオが位置しているからです。私達の掲げる「日常」とは「日常の関係を写す」ということです。あなたが日常生活で喜び、笑い、リラックスしたりする、ありのままのあなたの姿を写し、再現する場を意味しています。そのために私達は人への集中を強調しているのです。あなたに集中しながら、そしてあなたを取り巻く日常に触れながら、その人を表現していくことが私の目指す目標です
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