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青山店
「今」をそのまま
投稿日:2025/12/11
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この写真は、5人家族の末っ子さんの「今」をそのまま閉じ込めた1枚です。
お店に来たときは誰より静かで、こちらの様子を見ながらニヤニヤしていたこの子。
でも撮影が始まると、突然泣きが止まらなくなってしまいました。
眠気か、環境か……と試せることをすべて試しても落ち着かない。
ママさんから「狭い空間が苦手なんです」と聞いた瞬間、青山店の“狭さ”がこの子にとって大きな壁になっていたことがわかりました。
そんな中でも、ママさんはずっと笑顔で話してくれて、きょうだいの2人も小さいのに本当に優しく、ずっと泣いている弟を心配してあやし続けてくれました。
「少しでも泣き止んだ瞬間を撮ろう!」と全員で協力体制に。
我々から、おにいちゃんとおねえちゃんに「いないいないばあっ!してみよ!」と声をかけてみたところ、
兄は全身で「いないいないばあっ!」。
姉は弟の頭をそっとなでながら、口だけで「いないいないばあっ!」。
その様子を見てママさんは爆笑。
それでもこの子は泣いている。
でも、それでいい。この日は、彼にとって、こういう日だった。
一見すると泣いている赤ちゃんに視線が集中しやすい写真ですが、私が思うこの写真の魅力は「空間の密度」です。
・狭い空間のはずなのに、写真の中では「余白」が生まれている
実際の青山店は狭い。それなのに写真では窮屈さを感じない。
その理由は、画面右側に家族の表情の密度を集中させ、左側に光と余白を逃がしている構図にある。
ママの笑顔、姉の笑顔、泣いている弟、の密集した“感情の塊”
兄の動き+空白の柔らかい光
これが 空間 を作っているように感じました。
家族のわちゃわちゃ感を保ちながら、窮屈にならない感じを出す逆光のありがたみ。
・光を空間として使っている
久しぶりに付けた壁のライト
この何とも言えない、真っ白入りとに見えそうで少しアンバーな感じを持っているライトの逆光の光のおかげで空間全部を包み込んでいるように見え、家族のあ戦う雰囲気を出すのにお手伝いをしているように見えます。
赤ちゃんが泣いているのに写真の印象が優しいのは、この光が空間を支えているから。
本来なら赤ちゃんのアップだけで成立するシーンだけど、雑に空間を切り、
兄と姉とママの距離を残した。
その“距離”がそのまま
「家族全員でなんとかしようとしている最中」
という物語を語っているように見えませんか?
空間を残したから、この写真は【泣いている赤ちゃん】ではなく
【泣いている赤ちゃんを囲む家族】の写真になっていると思います。
けど、ピントをこの子に向けたのは、
この子に目線が行くようにでもあったんですよね♡
かわいい今の瞬間を残したかった、ただそんな思いでシャッターを切りました。
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