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青山店
【写真分析】ママと子供の着物
投稿日:2022/3/29
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Photo by Hisho Morohoshi
Cordi By Nana Tokumasu
*4人家族の着物撮影*
【ママと子供の着物】
私は、75カットの中で一番好きな写真はアップの写真です。
きょうだい写真や家族写真、たくさんある写真の中でも魅力的に感じるのがアップ写真でした。
この写真を見て
親子でしか撮れない
親子だからよれる距離感
絶対にモニターミュージックは「Thank You」(感動系の曲)をかけようと思いました。
写真のような距離感は、家族や親しい人でしか近づけない距離ですよね。
この距離間のママさんと妹ちゃんの表情が本当に忘れられないほど印象に残りました。
お互いの顔を見て二人とも笑顔で、目を自然とつぶってくれて、鼻もくっついていて
カジュアル撮影でも素敵な一枚の写真になるかもしれないが
二人とも着物で、着物を見て彼女の年齢が分かるから私の中でこの写真は、魅力的なのかもしれない。
妹ちゃんは3歳女の子でしたので、被布を着ての撮影でした。
〈着物について〉
3歳は「赤子」から「社会の一員」に成長して、髪を伸ばし始める「髪置きの儀」と言われていて、
そして7歳は「帯解きの儀」とし、女の子が行います。
女子が幅の広い大人と同じ帯を結び始める儀で初めて1人の女性として着物を着て帯を結ぶようになることを祝うみたいです。(調べました)
つまり女の子の衣装は、7歳からは大人と同じような帯を締めますが、3歳では帯を結ばなくていいということです。
そこで正式な帯を結ぶかわりに被布を着せたという訳みたいです。
兵児帯や付け紐を結んで、それを隠すために上からベストのような「被布」を着せるということでした。難しい話でしたが着物には着せる理由があるということでした。
〈撮影〉
撮影場所は真っ白い部屋。
この部屋は、自然光が入らない蛍光灯のみの明るい部屋です。
電気の付ける部分を変えるとシックな撮影ができる場所で
今回は逆光で撮影したため、被写体たちを柔らかく包む場所となりました。
顔の凹凸部分にも光が入って、表情がわかりやすい。
〈逆光について〉
ダイレクトに光を受けることはなく背後から「回り込んでくる」光が被写体に当たるため、柔らかな雰囲気になり、
被写体への陰影も最大限緩和されるので人物撮影などでは肌の質感がきれいに表現できます。
このことを考えながら撮影をする時、被写体の顔が暗くなってしまうのが私の逆光への苦手意識があります。
〈表情・仕草〉
撮影の時、座る位置は決めて、あとは声をかけただけでこの構図が完成しました。
声掛けも、二人のことを笑わせようとはしていません。
できるだけ二人だけの空間を作りたいので「顔を近づけてみて」と動いてもらう支持しかしませんでした。
それだけでもこの表情。(素敵ですね。
白い背景のおかげで、ほっぺと耳が赤くなっているのが強調されてかわいくないですか?
あと、妹ちゃんの手元の自然な仕草。
これは、この子でしかできなかった自然のしぐさです。
ここを切り取ってしまうと自然な表現部分が消されてしまうところでした。
縦で撮ったこの一枚でしか残ることのできなかった構図ですね。
ほっしーの言葉を借りると
「握ったのはこの子自身だから、この子だけの写真になるよね」
→この子だけの写真ができたということですかね。
これを見逃さないように
被写体への観察が必要になってくる。
周りを見て、親子のことを観察することの大切さ。
これは、成人になったら成長記録としてまた同じポーズで、撮影をしてほしいと思ってしまいました。
また成長した姿を見せに来てください。
常にイメージを考えながら撮影をするための理想のイメージを見つけるところから始めていきます。
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