PhotogenicAoyama

close to you,

投稿日:2021/5/20

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Photo&Write by Reiri

Coordi by Mayu Nishi

 

@AOYAMA

 

 

close to you,

あなたの近くであなたを見つめる、その視界をそのまま、写真にしたい。

体温や呼吸、存在そのもの、みたいな、そういうものを感じさせるくらいの近しい距離で、『あなた』の美しさを見つめる、その視界の写真。

 

 

クローズアップは、そこに写るあなたの為の写真です。

あなたの美しさを写すもの。

画面いっぱい、彼女の存在で満たすクローズアップは、写真の中をごく限られた要素で構成していく難しさがあります。

構成要素のひとつは、光。

局所的に切り取られる狭い範囲の中に、効果的な光がなければいけない。

そして、被写体のどの部分をどの角度からどの範囲まで写真の中に収めていくかを、光との兼ね合いを考えながら決めていきます。

とても狭いその範囲の中は、あくまでも写真という平面ではあるのですが、それでも『あなた』という多層的で有機的な、唯一無二のその存在の美しさの為に、立体感を感じる表現を必要とします。

 

彼女の場合。

少し目を伏せた時の、長い睫毛に私はどきりとしてしまいました。

光は彼女に対して半逆光の当たり方。右頬から撫でて鼻筋で遮られる光は、柔らかな立体感をその階調の変化で物語ります。

角度は少し上から。睫毛の長さを強調できる角度、そしてそこから見つめた時に、幼い頃から知っている彼女の輪郭が少しシャープになったことを、改めて知ります。

上からごく浅い被写界深度で撮ることで、肩に落ちる髪、紅を差した唇、頰に添えた手、長い睫毛…と、狭いフレーミングの中に段階的な層が生まれ、そこにはほんの少し、空気感が感じられるような空間が作られます。

 

それは、一種の臨場感のようなものでもあるのかも知れません。

目の前に彼女がいる、この瞬間の、この視界。ヒトの目が見る、主観という感情を反映させた眼差しこそが、『写真』をただの『記録』から想いの込もった『記憶の表現』へと転換させます。

カメラはただの機械であり、意図せずシャッターを切ればその全てを克明に記録するのみです。でも、ヒトが見る世界は、違います。

ヒトは視覚的に得られる膨大な情報を、主観というフィルターを通したデータ処理をした上で認識します。人混みの中のたくさんの顔の中で、愛しい人だけキラキラして見える、ヒトの見る世界というのはきっとそういうもの。

 

そして、クローズアップという種類の写真は、ヒトのそういう視界に極めて近い写真なのではないでしょうか。

あなたの美しさに惹きつけられて、体温や呼吸、存在そのもの、そういうものを感じさせるくらいの近しい距離で、『あなた』を見つめる、そんな写真。他のものが目に入らないくらいに、その美しさで満たされる、そんな写真。

 

close to you,

あなたの近くであなたを見つめる、私のその視界は、こんなにもあなたの美しさでいっぱいです。

 

 

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