Photogenic
青山店
impression,
投稿日:2021/3/20     更新日:2021/3/20
2011 0
Photo&Write by Reiri Kuroki
Coordi by Manami Saito
@AOYAMA
初めてライフスタジオに来たんです。
そう言われると、その『はじめて』への期待にどのように応えられるだろうか、と、自分の中の引き出しをひっくり返しながら考えます。
青山店は、ライフスタジオの1号店です。
ライフスタジオとして初めてのお客様をお迎えしてから15年。今も、初めてライフスタジオに来てくださるお客様が多くいらしてくださいます。
数ある写真館の中からライフスタジオに来てみたい、と思ってくださるには、きっと何かの理由があるはずで、その理由もきっと人それぞれで、案外言葉で説明するのも難しかったりして、だからこそこちらのアンテナを研ぎ澄まして汲み取ろうという努力をしてみます。
そもそも『写真』は店頭品を吟味して購入できるものではないから、仕上がってみなければわからない、という側面もあります。その点で言えば、ライフスタジオの撮影システムで撮影される写真には、わかりやすい完成品のサンプルはないのかも知れません。人によって写真が変わるからです。
それでも『ライフスタジオの写真』というイメージは、お客様にとって「ここで自分たちの写真を撮りたいな」と思うひとつの理由になる程度には、良さそうなものを感じていただけているようです。その『良さそうなもの』を形にしていくのが、我々撮影者の役目なのでしょう。
『ライフスタジオの写真』が持つイメージは、この15年の中で撮影された様々な写真の印象が抽出されたものです。『自然な写真』という言葉でまとめられることが多いように思いますが、その『自然さ』というものは恐らく『被写体と世界観の調和』が美しく成立した写真がもたらす印象なのだと思います。
その人と、その人がいる空間が美しく調和した写真は、違和感を残しません。その人と空間に違和感を感じない写真というのは『自然な状態』なので、『その人らしく、その人を表現する』ということを写真で目指した時に『自然であること』は基本的には踏襲されているべき要項です。よって、『人』を表現するライフスタジオの写真は、被写体それぞれに表現の手法や結果物である写真を変えながらも『自然である』という印象を共通したイメージとして残します。
「子どもの自然な写真を撮って欲しい」、お客様のそのご要望の中には、『この子らしく、この子を表現して欲しい』という想いが込められていると思っています。ライフスタジオの写真は、人によって変わります。季節や天候、時間によって変化する自然光を使って撮影し、撮影空間の使い方も、光の設定も、撮影者が主体となって決定する自由が許容されているからこそ、人によって、変えていくことができます。
その人をその人らしく、その空間に調和させることができるように。
青山店に差し込む冬の光はとても綺麗で、イエローの壁に華やかなアクセントを加えました。
その空間の雑多なものは適度に光に溶けこんで、Babyの自発的な仕草とそのカラフルな衣装が主体としての存在感を発揮します。光が描くラインは被写体であるBabyをより印象付ける効果を生みました。
この空間の構成要素が、彼女の為にあつらえられた瞬間。
ライフスタジオという空間に、初めて来てくれた彼女の存在が馴染んでゆく。そういう瞬間の写真は、撮影者にとっても印象的なものです。
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