Photogenic
青山店
私はバカになりたい
投稿日:2018/11/18
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太陽の光は当たり前の存在であると同時にそれを遮ったものによる影は存在します。日常はそうやって当たり前の様に光と陰によって創られた世界です。
写真はその日常と隣り合わせです。
私たちの眼で見ている日常とはレンズを通したカメラで見る日常と同じであり、同じじゃないと思います。
これが実に面白い部分だと感じています。
同じ世界を見ているのにレンズを通した四角い世界はまるで別世界です。
盛りに盛った美しい世界になることがあります。
女性がヘアメイクでより美しくなるのと同様、写真もレンズの選択とそれをとらえる構成要素を整えるとより美しい世界が表現できます。
【私はバカになりたい】
Lifestudio AOYAMA
Photo by CHIBA
Coordinate by FUKASAKA
私は目標があります。
それは『写真バカ』になる事。
バカっぽいではなく、正真正銘の"バカ"になること。
あくまで妄想の話。
時々、撮影時の様にカメラを覗いて一日中過ごしたらどうなんだろうと思います。
朝起きて、朝食を食べ、電車に乗り、駅から職場までの間の景色を四角い世界で過ごす。
そして夕陽が沈む瞬間や友人とご飯を食べる時、帰宅までの道、そして寝る直前までずっとカメラを構えて生活する。
ある日は望遠レンズの日、ある日は広角レンズの日。
当然の如く、危険が伴いますのでやりませんが、私はこんなバカがいたらおもしろいと思います。
日々新たな発見をしそうでワクワクしますがなかなかできません。
私がこの妄想でいいたいのは自分自身の常識の範囲を飛び出したい、そういった経験をたくさんしていきたいと言うことです。
頭でっかちになって考えるより、体で経験した事のほうが身になりやすい体質だからかもしれません。
もっとも、”写真バカ”というのは溢れ出てくる探求心と向き合うようなを人指すのかなとは思います。
◆撮影は思考と試行の連続
この撮影時被写体を誘導する前に条件を揃えました。
イメージは『夢中になる姿』です。
「本を読む」
読書の時は飲み物があった方がなんとなくいいのでは?と思いコップ一杯の水を置きました。
私は読書する時必ずと言っていいほど飲み物を近くに置いときます。理由はそれだけです。
あまり直射日光が過ぎると文字が白飛びで消えたりするので植物を置き木漏れ日の具合を確認にし条件を設定しました。
ちなみに青山店のこの部屋は窓が二つあり、正午を過ぎると強く自然光が入り込んできます。しかし建物が隣にあるためわずかな時間しか日の光が入ってきません。なので何度も何度もこの場所で日光の撮影を試行しながら撮影を繰り返してきました。
そしてようやく被写体である彼の登場です。
彼はクール風な男の子でした。
『いいよ、わかった。』といいつつも写真を撮られるのが恥ずかしく何処かへ行ってしまいます。
『まだ終わらないの?』
と早く終わって欲しいけど何処かへ行ってしまいます。
しかし途中ゴジラの話になりました。途端に彼は楽しそうに話し始めるのです。
ママさん曰く数回しか見たことはないそうです。
それにも関わらずもかなりの知識量でした。
夢中になった時の彼の本領発揮といったところでしょうか。 誰もが夢中になれば探究心は溢れ出てきます。
彼のいい部分を知れました。
日差しという条件×夢中になれる彼
ということで今回のイメージを設定できました。
小物類の配置が終わり彼をそこに座らせ、引いて撮って、また考えます。
ハマる構図をどこに設定するか。
彼のテーブルを垂直にする場合私が影になり邪魔になります。
なのでテーブルが斜めに横断する様にしました。
そうすると彼の居場所は左上で確定します。
わずかな場所で撮影しようとするとそうなります。
次に右下の処理をどうするかです。
テーブルに対して線対称にしたかったので彼の洋服の色である白っぽい前ボケで整える事も考えましたが、自然光の綺麗さを活かしたかったので細かなサンキャッチャーを前ボケにしてみました。
そうしてようやくシャッター音が鳴ります。
試行と思考の繰り返しは楽しまないと続かないと感じました。
写真バカになれば解決するのでしょうか?
私は接客が大好きです。スタジオに来たら絶対にみんなで笑って楽しかったと思ってもらえる様に全力です。プライドなんてすぐ捨ててバイキンマンになってアンパンチで飛ばされます。時にはおかまになって笑われます。妖精にだってなりきります。親御さんとの会話も大好きです。そう言った意味では接客バカに近いかもしれません。
自分の1UPのため、今度は写真バカになっていこうというところです。
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