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ライトを使った撮影

投稿日:2015/10/25

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撮影者は常に、どのような写真を撮りたいのかということを頭の中にイメージ出来ていたとしても、スタジオ内の自然光の当たり具合や色味の加減など、どこのスタジオであっても時間帯によってまたは季節によって入ってくる自然光の色も形も多様である。イメージにより一層近づけるために、カメラマンは常にそれら光を意識する。
 
春の柔らかい光から冬の鋭い光、また朝と夕方の撮影時にも光の強さは様々である。
そこで私たちカメラマンは、光が豊富で被写体が自由に動けるであろう環境を選択していくことが多いだろう。
しかし場合によって、自然光での撮影ができる条件が揃うときもあれば、そうでない場合もある。雨の日や曇りの日、私たちカメラマンはなんとなくスタジオ内が暗くなるだけで少し憂鬱になるのではないだろうか。
 
そもそも光というもので、撮影に関するものとしてどのような光が上げられるか?
スタジオで撮影を行う際に私たちが使用する光の種類としては、自然光・蛍光灯・ストロボなどが上げられるだろう。
 
・自然光
自然光とは一般的には太陽の光や、あるいは月の光など文字通り人口の光でないものを指す。また、部屋を照らすための白熱電球や蛍光灯も、部屋に固定されているようであれば「室内自然光」というようだ。しかし私たちカメラマンが自然光の話をする時は、人口ではない光を自然光とする。自然光の難点として、自然光は天候や太陽の動く角度によって形と色身変わってきてしまうということもあげられる。
 
・ライト
先ほど述べた室内自然光という場合もあるが、特徴としては撮影者の思う通りにある程度調節可能なものである。ライフスタジオでは可動式のライトボックスにあたる。
光を斜めから入れたり、逆光にしたりということができ、継続的に被写体やインテリアに光を当て続けることが出来る。
しかし蛍光は私たち人の目では確認することは出来ないが、常に点滅して光っているためにシャッタースピードを上げてしまうと写真の色が一枚一枚変化してしまうと言った難点が上げられる。
 
・ストロボ
先ほどのライトと同じように撮影者の思う位置から光を当てることができ、ライトよりも一層強力な光を被写体に当てることが出来る。
太陽光や室内光などは、意図的に被写体に光を当てるため陰影のイメージができやすいが、ストロボの場合はカメラの正面から当たり、それによって見た目とは違う陰影になる。またバウンスライティングといった撮影方法のように、いったん天井や壁にストロボの光を当て、その反射光で撮影するといった撮影方法などもある。
 
私たちライフスタジオでは、自然光をメインとして、場合によってライトボックスでの撮影も行いながら、なぜストロボの撮影を行っていないのか?
それはストロボ撮影では光が強すぎて柔らかい光を生み出すことが難しいからという理由と、子供という動きまわる被写体に対してストロボを使用するのはナンセンスである。
ライフスタジオで求められる光とは、包み込むような柔らかい光が好まれ、それは大人の撮影でも子供の撮影でも同じだ。
柔らかい光は安心感や温かさを演出してくれる。よってライフスタジオではストロボ撮影ではなく、ライトの撮影、可能であれば自然光の撮影を行うのである。
しかし良く撮影者は、自然光の光に頼りすぎてしまいがちで、自分たちで光を作るという技術向上をおろそかにしてしまう。自然光が入る場所へと自然と被写体を誘導するのである。もちろんそれによってイメージ通りの写真となるのなら良いが、先にも書いたように自然光を美しく捉えられる条件が揃わないときもあるのだ。
よって、今回はライトを使った撮影を主題とした。
 
ライトを使用した撮影は主にカメラマンの指示を可能とするkidsの撮影で行われた。
主にふたつの撮影方法が上がった。一つ目は、背景に光を当てることによってライトボックスの光を自然光のように撮影する方法と、二つ目は、被写体に直接ライトボックスを向けて光を当てる方法である。それによって顔のラインに陰影をつける事を可能とする。
一つ目の背景に光を当てる撮影においては、より自然光と同じような位置や光の入れ方の研究となった。
これは普段撮影している場所において、どこから入る光がメイン光となるのか、または普段自然光が弱かったり届かない場所に対して、どのような角度から光を入れればいいのかが課題となった。
二つ目の被写体に直接光を当てる撮影においては、ライトを一灯で撮影することがメインとなっていった。理由としては、被写体に当たる光が複数方向から入ってきてしまうと光が混ざってしまい、被写体の立体感がなくなってしまうのが一つの理由として上げられる。また一灯で撮影することにより、背景が綺麗なグラデーションを光によって作ることができるからだ。
この撮影の大きな特徴としては目にキャッチライトが入り、被写体が強調される特徴がある。
 
自然光、ライトボックスでの撮影はどちらにしても、私たちに目に見える光というものは人物に当たった反射光を見つけて撮影しているのであり、その目に見える光がどこから、どのように、人物に光が当たっているかを探し見つけることが大事なのであるということが今回の取り組みを通して理解することが出来た。また、自然光の入らない場所では撮影ができないということ自体が固定概念であり、目に見えるのであれば光があるということで、どのように光を足せば良いのかを考えることが出来るようになるだろう。
光を意識するだけでおのずとイメージの幅が広がり、多様な写真が撮れるようになっていくだろう。撮影の中で思うように撮れなかった場合、現在太陽が何処の位置にあるのか、季節によって太陽が当たる方向は何処からなのか。被写体に対してライトをどうやって当てるのがいいのか?自然光がない場合にライトによって補助光やメイン光をどのように作るのかが理解できた。
 

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