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フィルターを付けたような前ボケ

投稿日:2015/9/28

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空間の奥行などを効果的に表現する構図テクニックとして、前ボケというものがある。
前ボケを取り入れた撮影を行う条件の一つとして挙げられるものが、光である。前ボケに光を含ませることにより、よりソフトで柔らかなイメージを創り出すことができる。
 
例えば、前ボケとして使用するものが白いものであれば、それに光を当てることで反射され光が形となり、ただボケているだけでなく、より一層グラデーションの綺麗な前ボケとなる。
写真というものは、被写体の前と後にボケ感があることによって全体的に柔らかなイメージを持たせることが出来る。後ろの背景のボケ感は、被写体から遠ければ遠いほど柔らかく写るため、写真全体で見たときにソフトなイメージを演出する。後ボケに比べると前ボケのほうがカメラにより近づけることができるため、より綺麗にボケるという特徴がある。
 
その他にも私たちが行う前ボケ撮影に関する用途は多々あり、無駄に空間が空いてしまっている場合に用いる時や、周りの背景を消すためにすべてを前ボケによりぼかして、その被写体のみを強調する等といった用途でも行うこともある。。
 
今回取り組んだ主題は、ファインダーを覗いている時点で写真にフィルターのような前ボケをつくり、空間をアレンジする前ボケであった。
 
私たちカメラマンがこれらを行うためには、被写体と前ボケに当たる適切な光の量・被写体の立つ位置・何色の何を前ボケに使うのか?光の反射をどう生かすのか、前ボケが必要であったのか、正しく使われているのかなどを考察していかなければならない。
 
前ボケとして使用するものを間違えたり、置く位置などを見誤るとただの線がそのまま残ってしまったりする為に、何度も何度も撮影してみる必要があった。どの位置で、どれくらいの光で、前ボケがただの線ではなく綺麗なグラデーションが出るのか、例えば光は逆光がいいのか、サイド光がいいのか。
何度も試行錯誤し、美しさを探索することで誰が見ても良い前ボケ、良い写真が完成するのである。
 
それらのことを踏まえて集中して撮影することにより、いつもと変わらない後ろのインテリアに対して、前ボケを背景に綺麗に溶け込ませ、バリエーションも増え、新しい空間のアレンジが可能となるであろう。
 

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