Photogenic
青山店
暖かさ
投稿日:2015/5/1
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私が今年に入り、青山店に移動してから初めての撮影でした。
年齢が大きい歳の離れた兄弟とはいえ、3人姉弟妹ということでとても緊張していた。
何よりもまだ、ペアを組んだことのないアシスタントのびんちゃんとだったというのも含め、その時の私の緊張感はマックスでした。
私がお客様の待つ部屋へ向かい扉をあけるとびんちゃんはすでにお客様と打ち解けている様子。
それを観て、何だか‘ほっ’とした。
撮影に入ると、その緊張を忘れさせてくれる素敵なご家族と、カメラマンがどう撮影するか一歩ひいて見ながら調和をとってくれるコーディネータ−のビンちゃんがいてくれて、何も心配することが無くなった。
撮影のメインとなるのんちゃんは、あどけなくもいたずらっぽく笑う3歳の女の子。お姉ちゃんとお兄ちゃんは照れながらもちゃんとに受け答えしてくれる。
お姉ちゃんが11歳、お兄ちゃんが10歳の時に、生まれた大事な大事な姫君のんちゃん。
姉⇄のんちゃん、兄⇄のんちゃんのそれぞれのやりとりをみていると、兄弟関係以上の守ってあげたいという使命感を感じる。
そういえば、私の姉夫婦も同じくらいの年齢差の子供(双子)を生んでいた。(成長して姉14歳⇄双子もうじき5歳になるが)
お姉ちゃん(姪っ子)は、双子たちが1歳の時によくオムツを変えたり、ミルクを飲ませてあげたり、寝かしつけてあげたりと面倒をみてくれたのを記憶してる。兄弟という関係を超え、10歳にして赤ちゃんを目の前にすでに母性本能が芽生えていた。そんな姉(姪っ子)に、母同様に甘える双子。
兄弟の年齢差も同じくらいだったのと、お姉ちゃんやお兄ちゃんに甘える姿を見てのんちゃん達が、私の姪っ子たちの関係と重なってみえた。
のんちゃんは、甘えるのが上手な女の子。
でも甘えるのが‘上手’というのは、一方的では成立しない。甘えられる相手との関係があってこそで、裏を返せば甘えられる環境があり、のんちゃんが皆から大切にされている証なのではないか?!と思った。
年齢が近い兄弟だったら、ママを取り合っていたかもしれないし、年の離れたお姉ちゃんお兄ちゃんたちがのんちゃんへ関心が無かったら、甘える術を知らなかったかもしれない。
でものんちゃんは自分に注がれる愛情を感じていたからこそ、一心にうけることができる。
そして、のんちゃんは受け取るだけではなく与える事も出来る感受性の豊かな子でした。
自分の行動や言動で周りの人たちが笑うことをとても嬉しそうにする。
それが『私の幸せ、、』と言わんばかりに。
そんなのんちゃんを感じるたびに、私は暖かい気持ちになった。
そう、のんちゃんの漢字は『暖』。
そうやって周りを暖かくして、沢山の幸せを運んでくれる。
この写真は『皆でのんちゃんを観て下さい!!』と言った時の家族の素の反応で、皆に見られて恥ずかしくなりママに抱きついたのんちゃん。
パパやママお姉ちゃん、お兄ちゃんからのんちゃんへの暖かな視線がこの1枚に凝縮されている。
不意についた瞬間にその家族の本当の姿が映し出されるのではないか?と考えてみる。
Aoyama Photo by Hidaka, Coodinate by Solbeen
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