レポートReport
Life studioは何が違うのか? part 2
2009/1/15
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3. Life studioのインテリアはどのようにつくられていくのか?
通常インテリアといえば撮影のためだけと考えてしまいがちだが、それだけとはいえない。
写真館でインテリアが締めている役割は
- いい写真が作られるための根源
- 顧客に伝える写真館のアイデンティティとイメージ伝達の始まり
- 時間、労働力、費用、空間活用の効率性
- スタッフの創作意欲と自負心
インテリアをはじめるときに何よりも重要なことは
“ 私たちの写真館の設立目的は何であり、どんな価値を実現しているのか?”
であり、これがきちんとわかれば
“ 設立目的と価値を実現するために、インテリアをどんな風にしなければいけないのだろう?”
と、悩みが集中してくる。
結局“顧客の心の中に何を残すのか?”という結論に至ることになる。
インテリアは “いい写真を撮るためにどんなセットをつくろう?”と質問する前に
“ 顧客に何を提示しよう?”という悩みに変わらなければいけない。
この世にはキレイで興味をひかれるものが数多く存在している。
しかし、それらが常にキレイにだけ見えるわけではない。適切な空間に、様々なものがお互いに調和をもって一括した考えが秩序として整理されるとき、一つの単語が思い浮かぶ。
その単語が様々なシステムによって普遍で妥当な論理として表れるとき、アイデンティティを持つようになり、そこに魅力が生じるのである。
通常の写真館に行って見ると様々なセットが放置されているのを目にする。一括した論理から出てくる写真館だけのアイデンティティを感じさせるものではなく、ただいいね、きれいだね、というだけで使われているため、自分のものとして使いこなせていない場合に放置されてしまうのである。
Life studio 所沢店のオープン準備過程で、インテリアに対する悩みを報告書の形態で作成した文章をここで紹介してみると・・・・・・・・・・・・
【Life studio 2号店オープン計画書】
1.目的
日本の写真文化を変えることが、Life studioの存在理由である。
* 写真の質で勝負する
* 心から顧客と共にする楽しみ
* 楽しく、気軽にリラックスできるスタジオ
この3つの基本概念を基盤に
* 無料撮影
* インターネット No.1
* マスコミを友達にする
* 同伴者的な協力業者と同時に成長
* 利益率20%の効率
この5つを武器にしてLife studioの基本概念を実現しなければならない。
私達が夢見るLife studioのために、2号店が持つ意味は何か?
まずは
“ Life studioの目的と基本の概念が実際に実現されているということを証明しなければならない.”
そして
“ Life studioが現実で競争力をもって事業的な発展の可能性があるという事を証明しなければならない.”
* ブランドパワー、売り上げ、利益、新しい顧客の掘り起こしなど”
最後に
“ Life studioの基本形態が確定しなければならない.”
* ロゴ、インテリア、看板、システム、価格、商品など
結局2号店はどうなければいけないか?
この間、私達が言ってきた多くの言葉を証明しようという意味である。そしてLife studioの形態が決定されながら、可能性を確認してきた時間は過ぎ、私達の適切な点数が日本の写真市場において決まってくるだろう。
Life studio 1号店であるmemoirは 50%の成功だった。私達が考える価値が普遍性を基盤とした特別な競争力を持っているということの確認であった。しかし、資本主義のなかで生き残る商品として様々な部分が不足であり、検証されるべき点は多い。
ブランドを“Life studio”に変更し効果的なシステムとマーケティング、そしてこれから前に進んでいく推進動力を開発し、証明しなければならない。
2号店のオープン目的を
Life studioの全国化のためのモデルハウス……..と、設定する。
“ Life studioの全国化のためのモデルハウス”という目的が達成されるということは何を意味するのか?
“日本の写真文化”を変えるということがLife studioの存在目的であり、その目的を実現させるために全国化とブランド化が必要だ。大都市を中心に5~8店舗程度の直営店と、100店舗程度で構成されるフランチャイズ化された状態を全国化ということができ、スタジオの中でのブランド認知度1位をブランドだということが出来る。
このためには、3つの先決課題がある。
“インターネットno.1”… ヤフーでの検索が七五三、ウェディングなどのスタジオの中でスポンサーリンクではない一般ページで最初のページに入り、一番最初に名前が出てくる状態を言う。
“80%の撮影率”… メモアの場合には1ヶ月100回の撮影をすることが出来る。当日キャンセル、追加撮影、各種変更などを含めて最大30%までを撮影不可と設定し、残りの70%である80組程度を一ヶ月の平均とすることを言う。
“市場で認められるヒット商品”… 日本のスタジオは似たような撮影、マーケティングをしている。商品、システム、インターネット、マーケティングなどで市場の先頭に立ち顧客を探していく方法を構築し、市場に新しい基準を提示することを言う。例えば、年賀状撮影、共同購入、顧客コミュニティー活用などがある。
特にメモアオープン6ヶ月を評価するならば、“半分の成功と半分の失敗”と規定されるが、上記の3つの先決課題の不足が決定的だ。
すなわち、“Life studioの全国化のためのモデルハウス”という目的はこの3つの先決課題の達成可否によって決定される。3つの先決課題は下記で詳しく述べる。
2. 日程
-. 8月 20日 … 不動産契約
下山口という郊外で店舗契約を行おうと思う。この間店舗を探す過程で悩んできたことをあげると
まず、2号店が基本的に確保しなければならないことは
* 撮影専門スタジオという部分が強調されながら、メモアと同じシステム
* ウェディングと2つの同時撮影が可能な空間
2つの論点がある。
* 簡単な結婚式が可能な空間の確保
* ブランドを持っている地域を確保
店舗の規模とマーケティングによって2つの論点がお互いに衝突する。
優先順位をどこにおくのか?
-. ウェディングをメインに設定した場合、オフライン、オンラインマーケティングのためにブランドを持っている地域が必要
-. 2号店が日本の写真市場で鮮明な位置と成功モデルを確保するためには特別な事業がなければらなず、今まで“簡単な結婚式とパーティーができるスタジオというコンセプト”よりも、効果的な方法が見つからない。
-. 簡単な結婚式とパーティーが可能なところを確保しながらブランドを持っている地域を確保するということは、現在の私たちの資金繰りでは不可能である。もちろん、大手のチャペルのような場所とのつながりを持ってすすめていくことも選択要素のひとつ。
-. 2号店はモデルハウスの意味をもっているため東京の重要な場所に位置する必要があるが、メモアとの至近距離に位置してしまうと、2店舗の相乗効果を発揮できない可能性がある。
では、どうする?
ここで、見逃せないことがある。
“スタジオを運営しながら決定的に足を引っ張られる部分が収入と支出の不均衡と私たちの希望よりも不足な顧客数である。メモアの場合、毎月100人以上の顧客を必要としてきたが、実際は50人程度の顧客数である。常にマーケティングの心配が付きまとってしまう・・・・・
常に70%までは可能ということが多くの写真館が持っている悩みであり、限界だ。
結局は、初めから30-50%を確保することが核心になる。
いったい何で実現するのか?
地域が持っているブランド、簡単な結婚式とパーティーが可能、撮影専門スタジオの強調…………..
ここで日本での本当のブルーオーシャンを発見した気分だ。現在日本で約50%程度が結婚式をせずに結婚生活を始めているという。高額な費用と形式的な結婚式に消費する金銭的な部分から始まる。また、現在写真館が“写真だけの結婚式”の形態で特別な感動もない商品で営業をしている。
ウェディングをするのであれば、チャペルが必要だ。
チャペルと共に簡単なパーティーが可能な空間があるならば、現在日本の現状を活気的に改善することが出来る商品、すなわち、低価格で結婚式とパーティーが出来る商品を作り、顧客が反応して売上があがり、常に不足な30%を埋めることができ、Life studioの競争力は自然に跳ね上がる状況にある。
結局、撮影専門スタジオと新しい結婚式の文化が可能な空間の確保が2号店の核心として整理される。
* 家賃50万円以下
* 60坪以上のハウス、または単独ビルを全体使用
* チャペルとパーティーの可能な空間
* 自然光が撮影内容の30% 影響を与える場所
* 駅から徒歩10分以内の場所に位置
* 同時に2つの撮影が可能なところ
* 美容と衣裳の空間を確保することの出来る場所
* メモアとの営業圏でぶつからない地域
* 主要スタッフの移動が容易な地域
このように考えてみると下山口の120坪、家賃30万円程度の条件で契約をする・・・郊外に位置する地域だということをのぞけば、すべての条件を満たす最高の条件である。
“ブランドがある地域”という項目は放棄する。この部分は、オンライン、オフラインのマーケティングと売り場の競争力で補完する。
すなわち、どのようにインテリアとマーケティングをするのかによって勝敗が決まる。
ここで重要なことを1つあげると
メモアオープン時とは違い、“パーティーが可能なウェディング空間”が追加された。
毎日顧客を撮影しながら経済的な限界に直面するようになる。3万円程度の客単価で損益分岐点を超えるということは考えていたよりも簡単ではない。また、1日5つ以上の撮影は、人が持続的にエネルギーを発揮することが出来るのかどうかという点も悩みである。
しかし、さまざまなことが現実的な部分とあわせて1日5つ以上の撮影をすることにより、解決する。問題がここにあるため、客単価をあげるための様々な方法が試されるようになり最初にもった気持ち自体も揺らぎながら、顧客と心から接するということも出来ずに機会的に1日1日を過ごすようになる私たちを発見するようになる。
基本的に写真のクオリティー、いいシステム、楽しく仕事をするスタッフの3拍子がそろったとしても、人権費に依存する写真館の構造を変えることは難しい。すなわち私たちがやろうとすることをより簡単にしていくために、売上の部分において30%の責任を持ってくれるその何かがあれば、より自由に、そして楽しく仕事が出来る。多くのスタジオがその部分を持ち合わせることが出来ずに問題が発生する。顧客の予約数と費用発生のバランスが難しくなるということだ。その裏には、徐々にシステムが目茶目茶になっていくという悪循環が繰り返される。シーズンにあふれ変える顧客をしっかりとケアすることができずに、顧客サービスは混乱し、シーズン時には人権費の部分でスタッフから不満を寄せられても、スタッフの能力をアップして何でもできるスーパーマンになってもらうことに期待をしている。
記念写真だけに限った写真撮影の問題の前に、顧客の客単価と発生する費用のバランスが根本問題となる。
“パーティーが可能なウェディング空間”は
まず費用対比高い利益を期待できる。ウェディング関連の客単価を15万円と予想する。
次に現在日本のウェディング文化で、その市場というよりはウェディングの文化自体を変えることの出来る事業にしていくこともできる。初めて行うという冒険はあるが、チャンスとなるかもしれない。顧客が反応してくることは確信できる。
最後に空間だけあれば、可能である。現在の30万円程度の家賃は問題ない。
“パーティーが可能なウェディング空間”が写真館の基本的な問題である不足な30%を解決しながら、同時に日本で“市場が認めるヒット商品”となる可能性があると信じる。
-. 8月 23日 … インテリア計画完了
インテリアに対しては 4回の準備段階で討論し、ここでは原則を設定する。
Life studio 1号店青山のインテリア計画を先に振り返ってみると
・ 雑誌の雰囲気をスタジオにうつす
現在の日本の社会で維持されている一定の基準とスタジオの決定的な違いは売り場の形態とインテリアの質的水準から始まる。
東京のどこにいっても一定の水準の上に営業形態がなされており、それにあうインテリアが存在しているし、それが当たり前のことにうけとめられている。また、顧客が常に目にする媒体は広告、TV、雑誌などであり、時代はそのような流行と水準を追求している。
しかしスタジオは“停止”している。
“ なぜスタジオは暗くなければいけないのか?何故窓があってはいけないのか?”
“ スタジオのそのたくさんの壁は何の処理もされておらず
どこにでも、20年前のフレームが飾られている。”
この部分で“発想の転換”がなされなければならず、インテリアの準備の基礎にならなければならない。暗い、複雑なものは“顧客の立場”というよりは情報の上に立った“サービス供給者の立場”が優先された結果だ。また、時代が要求するものとは徐々に遠ざかってしまう結果をもたらしている。
だから、インテリアのコンセプトを
“雑誌の雰囲気をスタジオで実現する” に設定する。
雑誌写真の特徴は自然、色、鮮明なイメージという構成要素を持っている。
- 自然は現代の反映であり、花、木、草、ハンドメイド商品、自然を素材にした作品が自然光と適切にマッチした形を表現している。
- 色は雑誌の命だということができるが、色の表現においてのバランス、対比、余白の適切な調和とデザインされた色の配置が要求される。
- 鮮明なイメージは雑誌によって追及されることが決定されるが、結局、そのイメージを出すための一定の基準を持っている。
またスタジオインテリアが撮影と顧客を
同時に満足させなければならないということはもちろんであり
私たちのスタジオ独自のアイデンティティを持っていなければならない。
・ 専門的なスタジオ、そして安心感
スタジオといえば背景紙に照明の器具がそろったくらいところという認識を完全に断ち切って
“あ …….. こういうところで雑誌とかの専門的な撮影をするんだ… ”という専門性を強調しなければならない。
専門的ということは設置美術に近いインテリアとすべての空間がセット化されなければならない。また、専門家がつくったように認識されなければならない。スタジオのすべての空間が活用されなければならない。
私たちがつくろうとしているスタジオは一般顧客のための場所である。顧客が料金を支払い、満足しなければならない権利をもっている。広告写真であれば写真そのもののためにすべてのことが準備され位置していなければならないが、私たちは顧客と共に疎通しながら、顧客が自由に動くことのできる安心した雰囲気を演出する、これが核心であり、ポイントだ。
日本のどんなスタジオで、床に座って一緒にお菓子を食べながら雑談を楽しんでいるだろうか?
子供たちが元気に遊びながらスタジオと一体となるその姿。
そして母親をはじめとするたくさんの人々と自由におしゃべりを楽しんでいる、平穏な姿・・・・・・
専門的なスタジオで床に座って遊んでいるという正反対の姿に
若干の動揺と新しい経験
そして満たされていく心を感じる瞬間がまさに“成功の予感”
・ 感覚を売りにするスタジオ
写真を商売にするという人々は基本的に美しさということに対する執着をもっていなければならない。しかし、悩みの限界を写真のみに極限化して私たちの人生と人間に拡散していくということに、関心はない。
“スタジオを、どのように光で説明することができるだろうか?”
写真が芸術の境界線にあり美しさの構成要素を基本ベースにし、一般人の考えでも写真に関連しているということは“どんなものであり美しさに対するこだわりの感覚”を持っているという認識を持っている。すなわちインテリアの部分でも顧客の期待を満たしてくれるときに始めてスタジオの考えを確保し、顧客の心の中深くに記憶として残っていく土台になる。
スタジオを構成するすべての要素に“感覚”という要素を優先順位にしたい。
方法はただ一つ・・・・たくさん見て、感じて、実践する・・・・・・・
・最小の費用で私たちを自由に
費用の増加は二つの問題を持っている。
まずは商品価格の上昇
そして損益分岐点の上昇によるシステム変化
初めて日本でスタジオを論議した1年前、5~6千万円をスタジオオープンの基本単位に考えていた。広い空間にすばらしいインテリア、誰がみても開いた口がふさがらない・・・・という想像をしながら・・・・・
しかし、スタジオは最大売上に限界があり、人件費に依存した利益構造を持っている。印税収入がなく、再生産が不可能であり、ただひたすらに人間の労働好意によって利潤を追求しなければならない。だから、規模の経済を考えなければならず、行き過ぎたマーケティングと無理な労働強化を要求するしかない構造を持っている。
最小の費用で顧客が特別な負担を持たない構造
常に新しく始めることの出来る再生産の構造という
二つの条件はインテリアの最後のコンセプトである。
インテリアを最小の費用で完成し、いつでも私たちの手で変えることの出来る形態を維持しなければならない。
ここまでがLife studio 青山店のインテリアの原則だった。
ここに一つ原則を追加したい。
ホームページをみて予約や撮影をしようと顧客がスタジオに来店する。
顧客は限られた情報を基盤にLife studioを想像する。
ホームページだけで顧客は何を想像するだろうか?
また、私たちはどんなイメージマーケティングをしなければならないか?
“何か新しい空間に行くというドキドキ。
そこで仕事をしている人々との出会いに対する期待。
繰り返される日常の中で何か楽しく、意味のあることを計画していく楽しさ・・・・ ”
しかし室内インテリアは顧客のこのような期待を満たす上では30%何かが追加されなければならない。
顧客が期待する “安心感、自然体、美しさ・・・・” と共に
“衝撃、感動、反転”を与えることの出来る30%を何で補うべきなのか
2号店インテリアの悩むところである。
“ 顧客を3回驚かせるインテリア ”
“ 細かい部分まで考慮した精誠 ”
“ 私もやってみたいと思っていたけど、実際にそのような場所を見たときの照れくささ・・・・”
Life studio 2号店のインテリアは “衝撃、感動、反転”がなければ全国化のためのモデルハウスという目的を達成することが出来ない。
インテリアは撮影のための補助手段程度に終わっているのではない。
顧客に認識→確認→同化されていく過程を、インテリアを通して経験させなければならない。そのとき、本物のファミリーとなるのであり、私たちが日本でスタジオを運営する目的が少しずつ達成されていくのである。
“衝撃、感動、反転”は単純に可愛いもの、感覚的なことだけで表現されるわけではない。私たちがいる位置、私たちが目指す理想、そして現実を勝ち取っていく知恵が一環して表現され、そのすべてのことがLife studioという名前で帰結されたときに、“衝撃、感動、反転”が生じるのである。すなわち、高いインテリア技術が存在する状態でLife studioに深く関わり悩んでいかなければいけない理由がここに存在する。その過程が本当に“自己”の中に入っていくことになり、私たちが生きていく理由である。
ホームページを見て予約をする過程で持っているドキドキと期待、不安などが混ざってスタジオに来店し、説明、撮影、待機の過程でLife studioの考えや安心感を確認し、モニターをしながら1枚1枚の感動があふれてくる瞬間が私たちが想像する瞬間である。
すなわち、インテリアは顧客がLife studioに深く入ってくるための案内者と同じだ。
だから、インテリアを準備する私たちが先にLife studioに深く入っていかなければならない。
一体、私たちがLife studioに入っていくということはどういうことか?
幼稚な話ではあるが、“どうして生きているのか?”という問題に始まり、終わるということになる。
継続的に主張することが経済的な生き方が自分の生き方と一致しなければならないということにつながり、単純な経済的利益だけのための行為は意味がないという、Life studioが存在する理由である。
それは“自己実現”という言葉になってくるがどうやって自己実現をするのかということが重要になる。自分を発見していくという努力と自分と相手、そして私たちという相互関係を把握していくと、“共に”何かを感じ、楽しみ、分けることに整理される。
このために私を把握し、顧客の理解と要求を悩みながらLife studioを共に作り上げる過程と発見するようになる。
すなわち、私 – 顧客 - Life studioとつながっていく関係に対して執着をしながら生じる“人生”に対する意味を探すことがLife studioに入っていくということである・・・・・・・・・・・
整理してみるとインテリアは撮影の補助器具以上の意味を持っている。
写真館のアイデンティティとつながっており、顧客に対し最も多く露出されながら、私たちの写真館はこんな場所だということを絶え間なく伝えてくれている第3のスタッフなのだ。
だから、インテリアに対する悩みの開始は写真館のアイデンティティに関する問いから始まらなければならず、それが整理されたら写真館のスタッフに対し、説明-同意-実行-創造の過程で完成されていくのである。
現在通常の写真館は“その当時を記録する写真館”として位置している。
Life studioは写真館を“美しさを表現し、思い出を記録する楽しみの空間”に規定する。
そしてLife studioは “日本の写真文化を変える”ということを設立目的に設定し
“いい写真、顧客と共に、楽しく気軽に、いつでも来店してもらえる写真館”という武器で “日本の写真文化”を実現していくということで簡単に整理することが出来る。
だから、2号店の所沢のインテリアは全体的に雑誌の雰囲気をコンセプトにし
-. 専門的でありながら安心できる空間を演出し
-. 感覚的な技術を通して信頼を確保し
-. 最小の費用で私たちを自由にし
-. 衝撃、感動、反転のためにLife studioのスタッフがLife studioの中に入っていかなければならないという4つの原則でLife studioのアイデンティティと戦略、戦術がそのまま浸透し、顧客に対しLife studioが追求することが明確に伝達されなければならない。
今年の9月にオープンが予定されている6号店になる横浜店は、5つのインテリアの原則に、もう一つを追加しようと思う。
“Life studioの競争相手は東京ディズニーランド”というスローガンがある。写真館をテーマパーク形態にし、マーケティングをしていくということはより具体的に写真館の概念を変える意味を持っている。写真館が生涯数回しか行かない場所ではなく、“来週Life studioに遊びに行く?”という雰囲気に、徐々に変えていかなければならない。
このような原則に確定し、自然にテーマパークの雰囲気が一定部分導入される。そのように実現されていくことが、人間がつくった文明である。
インテリアをしていく理由と原則に関する設定が完了し、コンセプトが決定したら
資料調査、配置、セット開発、施工、小物やインテリア配置の順序に進行していく。
◇資料調査
通常カメラマンといえば、写真に関する情熱を持っている人々だ。
カメラマンの意思とスタジオのアイデンティティが調和を持っていながらも、対立することもある。
Life studioではすべてのカメラマンに資料調査の義務を強要する。
このような過程が個人の意思とスタジオのアイデンティティを融合させる時間でもある。
だから、資料調査は写真館のすべてのスタッフが核心価値とインテリアのコンセプトを理解し、共に資料調査をしていくことが好ましい。
資料調査は基本がファッション雑誌をはじめとした各種書籍だ。大体300冊程度はみなければ、納得のいく写真を探すことができない。種類としてはファッション、リビング、インテリア、スポーツ、映画など多様である。
次にインターネット。数千枚の写真の中から一種のフィーリングを受けたりする。
そして最後に目で見る資料調査・・・・
各種売り場やどのように商品が配置されているのかをみながら、段々整理されていく自分自身を発見することも出来るし、時代の流行や人々の好きな傾向、色、質感を目で見て確認することが出来る。
このように資料調査をしてみると、良質の写真がしぼられていき、またスタジオの考えやインテリアのコンセプトなどを基準にあう資料にしぼっていくと、数十枚に圧縮され、この資料を土台にインテリアの基本計画を立てることになる。
◇配置
まず、顧客に何を提示していくのか?
インテリアのコンセプトが“白い余白の自由”と設定されれば、顧客の心に“白い余白の自由”を与えていくための配置が必要だ。“この世のすべての色”ときめたのであれば、配置が完全に変わる。
次に、カメラマンの動線と便宜だ。
顧客のための部分も重要だが、カメラマンの状態がいいときに商品もよく、それが顧客満足の始まりとなる。
だから、カメラマンが最も迅速にいい写真を撮ることのできる構造が重要。
そして3番目に、セットの構成をするにおいて誰が撮影をしてもいい写真が撮れるようなセットをつくらなければならない。
顧客は一定の期待をしてスタジオを選択するため、どんなカメラマンが撮影をしても一定水準以上の写真が撮れるセットでなければならない。
4番目は、全体的に調和していなければならない。
通常写真館といえば、暗くて各種撮影設備で複雑な場所を連想する。始めから被写体を緊張させ、楽しくない写真を生産させることになる。
もし写真館が本当に安心できる友達の家であったり、高級なカフェのようであったとしたら、スタジオのイメージもよくなり、顧客の期待も高まる。
だから、全体的に派手さをもちあわせながらも高級なセットが適切に調和をもっていなければならない。
5番目に光の設計図が必要である。
いつでも移動式照明器具をもって歩くことは非効率的だといえる。インテリアの配置をする過程で光の方向や強さ、各種違う光の調和、自然光の有無と方向などに関する配慮が必要だ。また固定照明の場合、どのようにインテリアと調和して構成するのかを研究しなければならない。
すなわち、被写体がどのようなところにあってもいい写真を作ることができるように、光の設計図を作成する。
◇セット
- 自然光は多いほどいい。自然光が窓を通ってスタジオ内部まで入ってくる状態は最高の条件だ。また、全体的に明るい雰囲気の中に内部インテリアと調和をもって一定のイメージを連想させる。また、日の位置が変わりながらいろいろな雰囲気を演出することが出来る。
- 窓は多いほどいい。特に外から窓に向かう撮影は誰が撮影をしてもいい。また中から外へのシルエット撮影もとてもいい。ここに、窓の形なども多様であるととてもいい。
- セットが調和をもってカメラマンの動線を大きくつくってあげなければならない。背景紙撮影の最も大きい短所は撮影方向が固定されているということである。内部インテリアがお互いにつながって空間の制約がないとき、いい写真が撮れる。
- 内部から望遠を使用することができれば、いい写真が撮れる。セットを狭く限るのではなく、望遠を使用しても後ろの背景が適切なアウトフォーカシングがなされなければならない。
- セットというものは通常つくられた空間のみを連想しがちだが、各種布、質感のある壁面、特殊な色の壁面などもいい効果を出すことが出来る。
- 空間をいかに上手く利用するかは重要な構成要素。雑誌撮影の最も大きな得着がいろいろな道具を使って空間を上手く表現すること。撮影の位置によって被写体の前後を考慮してセットを構成しなければならない。
- 被写体がポーズを自然にとることができるようなセットがまずつくられなければならない。階段の高さ、天井の高さや仕上げ、壁に人がもたれることの出来る様々な考慮がされていればOK。
- 撮影された写真をみるモニター室が最も重要。日本の写真館をみると、モニター過程があまりにも不足である。結局のところ、モニター過程で金額が決定し、付加価値が全く違ってくる。26インチ程度のLCDとすわり心地のいいソファー、そして一目でスタジオが販売している商品が見えるようにしてあるディスプレイなどが必要。
- 小物はセットと同じくらい重要。各種人形やクッション、布などは写真のイメージを決定させることもある。各種小物は一つの場所で購入できるものではなく、各種インテリアショップや大型マート、インターネット、フリーマーケット、直接製作の方法などがある。
- 表現の質感と色もやはり重要な要素。撮影室全体を一つの要素として仕上げれば写真が寂しい印象に見える。各種木材、ペンキ、建設材料、壁紙などで全体の調和の中に多様性を追求しなければならない。
- 小物は素材が決定する。素材を探すために探し歩くことがインテリアの半分だと考えればいい。
- インテリアが初めてだとしたら調査した写真と同じように作ることも一つの方法。インテリアを進めていくと初めにきめたコンセプトが修正されていきながら、全く違う方向に変わっていく可能性がある。だから、最大限決定した写真とすべての部分で同じようにつくり、その素材を探して歩くことが後でセットの完成度を高めることが出来る。
- 韓国語で“別に、また一緒に”という言葉がある。全体をみると似ていても少しずつ違うコンセプトをもっていなければいけない。インテリアを進めていくとお互いにつながりがなくアルバムをみても全く統一性がなく見える。また、あまりにも似ていても顧客がすぐに飽きてしまうこともある。結局多様性を確保した状態でそのスタジオだけの色を維持するための綱渡りが核心のポイント。
part 3へ続く・・・・・・