レポートReport

2017.11.25 「ONE POINT通信5」no.1

2018/4/23

2191

0NE POINT 通信 5 no.1
2017年の評価
 
2017. 11. 25 Mr. lee
 


 はじめに
 
2017年度もいよいよ大詰めに入って来ています。歳月の流れるのは本当に早いものですね。店長が任命され、新しいメンバーで店舗が出発して1年がたちます。評価もしなければならず、2018年の計画も必要です。互いに行き来しながらの人生の中でピリッとしたその何かを期待しますが、日常はそれなりに過ぎていきます。それなりに生きていく人生が嫌で、あれこれやってみますが、人生においてピリッとしたその何かは、過ぎし日の回想のみに存在しているようです。杯を傾け過ぎし日の小さく勝ち取ったものを究極の決断であったと装うとするために、現在を熾烈に生きたいのかもしれません。2017年度ピリッとするその何かに覆われ、いつかどこかの空間で、どのように人生のエネルギーがプレゼントされるのか期待します。

今回のONE POINT通信は、2017年についての評価と2018年の計画についての話をしてみようと思います。毎日行っている評価が何の意味があるのかと、評価無用論を唱える人がいます。各自に自ら免罪符を発行する評価は、自己満足を超えることができないという指摘です。現実に役に立たないということです。各自に自ら免罪符を発行する行為は、非難の対象になることがあります。告解聖事のような評価は、束の間の平安を与えることはできても、自身の合理化の端緒を提供します。現実を歪曲し、言い訳の墓に転落していきます。ところが、評価作業が免罪符や言い訳の墓になったとしても、評価作業をしなければならない理由は、現実を究明し、未来の方向性を決定するための方法として、評価を経ない道理がないからです。だから評価をきちんとする必要があります。現在の私とあなた、私達は、時間と空間の中で存在します。タイムマシンに乗って、まったく関係のない所に空間移動することはできません。全ての過程は、過ぎし日の時間と空間の小さな粒が集まり、現在の私を構成します。また、私の意志と能力、条件の中で、未来へ進むという権利があります。私とあなた、私達を評価するということは、誤りを伴います。小さな誤差が集まりミミズが龍へと昇天するという結論に到達することもあるかもしれません。小さな誤差は、結局、自身が測定した基準の誤りからでてきます。過ぎし日の全ての行為と結果は、自身を通過して一つの塊として位置を占めます。その塊は、おかしく、とんでもない形かもしれません。いえ、その可能性が高いでしょう。小さな誤差が、結局は、裸の王様を生むように、組織の参加者の集団知性が必要です。誰かによる規定は、偏った傾向が見えざるをえません。各自持っている小さな誤差は、このような集団知性によって指摘し、修正して代案を提示する過程で澄んだ水になることがあります。今から見ていく2017年と2018年の計画は、私だけの黄金のヒキガエルです。その黄金のヒキガエルが世の中に出て、複数の人の評価を経て、それが見るに絶えない一匹の両生類になるかもしれません。共に議論し、共に修正し、共に決定するならば、それが本当の黄金のヒキガエルになる可能性を高めます。そのように決定された黄金のヒキガエルが、実際は何でもなかったとしても、それはさほど重要な問題ではありません。基準が作られたということだけで、半分は良と言えるでしょう。共に基準を作り、修正しながら、私達の姿を確認して連結し、拡大させる過程で価値が作られます。
 

★. 2017年の評価
 
2017年には、本当に多くのことがありました。店長が任命され、店舗別に新しい人で構成されました。運営委員会が作られ、本社も人を再編成し仕事を始めました。年始に、[ホームページに道がある]が発表され、ホームページに集中することを決めました。入社してそんなに時間が経っていないようなのに、既に撮影者プログラムを通して店舗で堂々と今日も撮影をしています。全体会議では、多くの発表と拍手を受け笑って楽しい時間を過ごしました。ONE POINTが少しずつ定着してきている感覚があります。その中で、疲労感を訴える人もいて、何名かはONE POINTをやめる人もいました。ONE POINTの目標は、ライフスタジオが追求する方向に合致する組織モデルを作ることです。評価は、その基準で行われなければなりません。人間らしく生きることのできる条件、自ら道を作っていくことのできる条件、誰でもNOと言える権利、ならばこうしてみようと言うことのできる自由があるライフスタジオになることを希望します。そのために、[自らあらわすこと]、[仕事が成される原理]を強調しました。2017年は、私達にとってどんな意味があったでしょうか?ONE POITの構成員皆、自分自身にこのような質問をする必要があります。
ONE POINT 2017年を3つに分けて評価してみます。
大変主観的な評価でありますが、個人と単位が、来年の計画を立てるに置いて必要な資料になることを願います。
 

1. 評価できない
 
2017年にやらなければならないことは、大きく三つに分けて見ることができます。


1つ目、各単位(店舗、運営委員会、本社)の体系確立。

ONE POINTの前まで、最も問題として提起されたことが、各単位での無気力な組織力でした。中央から計画と推進を行うと、個人の意志と実行を通して結果物が出てくるだろうと思いました。ところが、だんだんと推進動力が失われていき、再び中央から新しい計画を持ってくる方式の連続でした。個人が変化すると、単位を動かす動力が確保されるだろうと期待していました。単位が作られるためには、個人が優先して変わらなければならないと見ました。しかし、個人は自身が存在する各自の単位だという現実で生きていきます。各単位が生きて動かなければ、個人だけでは長く進むことができないということを、これまでの経験を通して知りました。ONE POINTは自らあらわすという反省から始まりました。自らあらわすための具体的な方法として、個人と単位がやらなければならない事を確定し、全体会議を通して確認する作業を行いました。6つの項目が具体的な指針であり、自律経営店舗を目標としました。やらなければならない事に関する設定は、最初のONE POINTシステム定着のためのやむを得ない措置です。一定期間やらなければならないことを行うと、ONE POINTシステムが定着され、その後は、ますます各単位の自律性に事業の中心が移るべきです。そのため、2016年の1年間は、準備運動であり、2017年はやらなければならない事をしながら、各単位の体系が作られていることを確認します。各個人、店舗、運営委員会、本社は、それぞれに業務があり、各単位が有機的な協力と牽制のバランスが必要です。各単位が体系を備えることが組織運営の出発点です。


2目、ONE POINT運営システムの持続可能性。

組織は、大きく[生きること]と[どのように生きるのか]という2つの問題に答える必要があります。生きることが優先といいますが、それよりも急ではないけれど、重要な問題は、どのように生きるのかという問題です。結婚相手を選ぶとき、何をしている人ではなく、どんな人なのかを重要視するように、組織も同様です。ライフスタジオは、お客様の予約に対して特別に心配をしていません。生きることの問題がある程度解決されたため、どのように生きるのかについての議論と行動に集中しました。したがって、私達が生きていきたいと思う世界の方向性が、運営システムの基準でした。リーダー会議、2013年体制など、様々な運営システムがありましたが、ライフスタジオの持続可能な運営体系では、発展できませんでした。今、私達が行っているONE POINTは、ライフスタジオに残っている全ての資源を掻き集めたようです。ONE POINTの成功は、ライフスタジオの持続可能性を確保することですが、失敗した場合、ただ普通の写真館に転落するようで怖いのです。

ONE POINTは自立を目標としています。自立は、自ら自身の人生の道を作って進んでいく状態です。自ら生産して決定し、実行する条件の中で、自立は姿を現します。経済的側面から見ると、個人は店舗、ONE PONIT、ライフスタジオという現実に存在します。店舗、ONE POINT、ライフスタジオは別の自分です。各個人と単位は、自ら自分の人生を作って行かなければなりません。自ら作っていくための能力を育てるために、学習と教育に集中しました。これは、個人の自律に期待する面が強くありました。ところが、学習と教育だけでは現実の壁で無気力な姿だけを確認することになりました。そのため、それまで取った方向を旋回して、新しい実験をONE POINTという名前で始めました。各個人と、単位の態度と行動を貫通する2つの原則[自らあらわすこと]、[仕事が成されていく原理]を強調しました。

どのように生きるのかに対する問いに答えるための、組織運営のシステムがONE POINTです。ONE POINTの運営システムがどのように生きるのか、自立のための適切な現実的な方法であるのかに対する可能性を2017年確認しなければなりません。

私が同じような言葉を繰り返しているようでしょうが、継続して強調しているのは[ONE POINTの核心]です。
ONE POINTの1次目標は、ライフスタジオが行くべき方向を提示し、
組織運営のモデルを作ることです。

ただ問題がない、雰囲気が良いといって喜ぶことではありません。お客様が予約をしてくれ、給料が問題なくもらえ、内部の構成員がお客様と撮影すること自体に満足しているからといって、どのように生きるのかという問いに答えをくれるわけではありません。ライフスタジオが人間らしく暮らせる具体的な実体として姿を現すための足掻きがONE POINTです。そのために、ONE POINTが人間らしく生きていけるシステムとして持続可能なのかに対する確信が必要です。2017年、この全ての事が成されはしませんが、ONE POINTに対する確信が少しでも発見されなければなりません。


3目、個人が生きて動くという証拠

ONE POINTがライフスタジオの組織モデルにならなければならないと話しました。ライフスタジオが追求する目標と、方向に適した運営システムが作られなければなりません。失敗が連続的に発生しながら、何か分からない危機感も生じました。ライフスタジオは平凡な写真館として、平凡な会社として残るのだろうか?または、全ての人が切実に望んでいるのに、現実には簡単には存在していない人間らしい人生を営む組織を作るのか?

人間らしい人生を営む主体は個人です。個人が人間らしい人生を営むための方法として、各単位を作り、共に約束を決めて行動します。各単位の体系を確立し、ONE POINTがライフスタジオの持続可能な運営体系になるための目的は、個人の人間らしい人生から始まります。組織は生きているのに、個人はその存在をあらわさないのが、日本の社会の特徴です。個人は組織を離れ、個人だけの時間の中で自由を求めようとする傾向を見せます。したがって、組織の目標を達成するための、人間関係の範囲を超えられないため寂しいのです。ライフスタジオを例にしてみましょう。ライフスタジオには、スタッフの推薦で入社する人が非常に少ないです。不思議なことです。ライフスタジオは、普通の写真館と比較して高い給与と福祉、写真に集中できるシステムなどがあります。良い会社であり、良い会社であることを熱望します。これに同意するスタッフも多くいます。人をいつも必要とし、求人情報の公開は日常化されているものの、スタッフが自分の友人や親戚を紹介して入社するケースは、極めて少ないのです。元々紹介をしない文化があるでしょうが、人間関係の幅が少ないとしか説明できません。流れることなく、どこか断絶されています。ONE POINTで[確認、連結、拡大の循環の輪]の話をしました。ONE POINTは人間らしい人生を作るための個人の集団的な努力です。断絶の原因を除去し、自身を取り巻く環境を自ら変化させ、水が流れるように自然な人生を作るための方法として、ONE POINTで数多くの事業を展開しています。

ONE POINTがうまくいっているのかについての質問は[各個人が生きて動いているのか?]を観察し

その中で答えを見つけることが最も確実な方法です。

個人が生きて動くという証拠はどこから探し出せるでしょうか?

2つではないでしょうか。1つ目に、やらなければならない事をやる過程で確認することができます。やらなければならない事が何の考えもなく、無理に、仕方なく参考にする程度で留まるなら、長く継続することができません。たとえその事が、仕方なく参考とする事であったとしても、その中で何かを発見し、その中で動機付与となり、その気が全体に広がる一連の流れを確認する方法です。2つ目に、具体的で実質的な結果です。各店舗と個人は、各々のプログラムを進めており、全体会議を通して評価と動機付与をしています。たとえそれが、砂の上に城を築く行為であったとしても、継続し具体的で実質的な結果が繰り返されれば、慣行や習慣という名前で固まってきます。

2017年にやるべき事を3つに分けてみました。いかがでしょうか?皆さん
2017年にやるべき事と、2017年に私達がやった事を頭の中に入れ自ら質問してみると、どんな答えが出てきますか?

私の答えは、[評価することができない]です。聞く人によっては[評価することができない]という言葉は、否定的に聞こえるかもしれませんが、私は非常に肯定的な評価として[2017年は評価できない]と表現しました。例をあげてみます。映画の中で、このようなストーリーがたくさん登場します。どこにも適応できず、しかし自身の内面に情熱とこだわり、能力のある人達を集めチームを作ります。始めは事件や事故が毎日発生しますが、お互いを知っていきながら互いに熱い何かが芽生えます。試合を前に忍耐し訓練する姿が描かれます。試合に先立ち、相手チームの監督と選手達は外国人球団である私達を無視します。試合が始まるものの0-0が続きます。ここまでです。今が…。

やらなければならない事を行い、以前に比べ多くの成果もありました。各単位(個人、店舗、運営委員会、本社)は、それぞれの位置で予想可能な事を進め、大きな問題なくここまで来ました。多くの成功事例と、幾つかの問題が表れた2017年は、[やるべき事を行い]、[やるべき事がまだ残っている]と思っています。まだ試合中であり、0-0という張りつめた緊張の中にいます。まずは2017年、お互いを信じてここまで一生懸命走ってきたONE POINTの構成員に対し拍手を送ります。お疲れ様でした。そしてこれからも走っていきましょう。11月の全体会議で、多くの笑いと拍手がありました。2017年は、そのくらい笑う出来事と拍手をもらえる出来事が多くありました。ところが、その笑いと拍手とは別に、2017年どのような活動だったのかを評価するには少し早いと思っています。やるべき事を行っている最中であり、その状態を維持することが重要だと思います。まだ試合中で、今は0-0という張りつめた緊張の中にあるからです。もちろん、個別の事業や部分に対する評価は様々です。店舗の内部文化を作ることや、運営委員会の運営方式に関すること、本社の役割、各個人のプロジェクト等の部分では、言いたいことはたくさんあります。[評価できない]という言葉は、ONE POINTを全体的に見たときにそうだという言葉です。まだ結果を知ることのできない進行中の事業が多く、現在の雰囲気と方向を維持しなければならないと思っています。

でも、1つ、強調したい部分があります。

ONE POINTの目標は、ライフスタジオが今後進むべき具体的な組織モデルを作ることです。その過程に同乗し共に作っていく、それ自体が、各個人の変化発展プログラムの装着を伴います。ライフスタジオが追求する組織モデルは、[自立する人達の経済共同体]です。個人的には自立のための具体的なプログラムが活発に行われ、組織的には、共に決定し実行し、その結果に対する責任と権限が作動している共同体を作ることがONE POINTの目標です。このような話は、観念的に聞こえるかもしれませんが、私達がこれまで1年間議論し実行した具体的な事業をこの目標に代入してみてください。この目標に沿わなかったり、または、軽重の前後に反することは、おそらく、私達を不快にさせている可能性があります。ONE POINTの、具体的な目標があるということは、2018年の準備のための方向を設定してくれます。2017年、多くの成功と小さな失敗の中に隠されたONE POINTの具体的な目標に注目してください。
 

2. [ホームページに道がある]は 
ONE POINT運営システムに最適化された競技場なのか?

 
[ホームページに道がある]を評価するために、2016年から始まった[ホームページに道がある]が出た1年間の過程を簡単に説明します。2015年半ば、論文プロジェクトシーズン2が進行していた時に活動を中止しました。内容はなく形式のみ強化される現実、店舗の内部文化がなかなか作られていかない状況で、情熱を持っている個人の疲労度が高まっている状況、それでも残っていたエネルギーを、枯渇させていると判断しました。具体的な目標に向かって進んでいると思っていたのに、振り返ってみると残っていたのは、多くのプロジェクト名と、その過程で傷ついた魂だけがありました。やった事だけが羅列され成された事はないという事でした。一度活動を中止し、私達自身を振返る時間が必要でした。約6ヶ月の時間が流れ[ひとつの点から始める]という名前で提案することになります。この[ひとつの点から始める]がONE POINTとなりました。[ひとつの点から始める]の核心は、具体的かつ実質的に仕事をし、それを現実に自ら現すようにすることです。やるべき事を決め、それをやるという人が約束をし、行動に移したら、それがやりたい事になるという原理でした。最小限の人員を決め、マニュアル1000という名前で自身のプロジェクトをマニュアルという形式を借りて、組織の中に入っていこうとする事業でした。マニュアル1000が行われていた時点に、ONE POINTを具体化する[自律経営店舗]が公式化され、ホームページ、写真、人間関係、マニュアル1000、環境改善、会計の6つの項目が決定されます。この6つの事業の中から自身の主題とプロジェクトを決める事業を優先的に実施し、ONE POINTの枠組みが作られました。2016年後半5つの店舗に拡大し、店舗中心の体系の確立と、店長達の運営委員会の活動も始まりました。[ひとつの点から始める]が1年経過しながら、具体的かつ実質的な内容で運営体系を備えたONE POINTが2017年1月からスタートしました。
ところが、未知の疑問が私の中で常にありました。人と事業が増えていき、情熱を基盤とした良い流れが続いているのに、重要なその何かが抜けているという感じでした。

全体会議を通してのみ、私達の活動を見る事ができないならば学園祭レベルで留まるのではないか?

自己満足の事業形態から脱する事ができず、やった事だけを確認するだけに留まるのではないか?

やった事は確認されているのに、成されたという事をどのように確認するのか?

私達の全ての活動が実体として存在すべきなのに、私達の観念の中でのみ留まっているのではないか?

自ら表し、それが実体となる、その何かが必要ではないか?

2015年半ばにあった活動中止は、やった事に比べ成された事がなかったからです。成された事がないというのは時間の問題であり、消滅を意味します。持続可能ではないということです。ONE POINTで行っている多くの事、情熱を持って激しく現実を受け入れているONE POINTの構成員により、これまでのどの時よりも、組織の流れが良かったです。このような良い雰囲気に比例し、やった事が成された事にならないと、思い浮かぶ過ぎし日の失敗が浮かび上がります。やった事を成された事にする事、各個人と単位が行う事が自分自身に蓄積され、自ら動機付与することのできる構造、確認連結拡大の善の循環構造が成されるシステムが必要でした。そこで出てきたのが、2017年2月[ホームページに道がある]です。

[自ら現す事]、[仕事が成される原理]が適用される競技場として[ホームページに道がある]が出ました。[ホームページに道がある]の報告書に、ホームページの3つの長所として[蓄積の力]、[自負心の根拠]、[競争力の源泉]を取り上げました。私達が行っている議論と行動が自己満足な事業に留まらず、それなりの根拠を持ち、それが私達の内部と外部が確認、連結、拡大の循環の輪に繋がるならば、やった事が成された事になれると思いました。これは[自ら現す事]、[仕事が成されていく原理]へ、すぐに繋がります。だから2017年2月~3月にホームページに集中することにし、準備を経て4月に[ホームページに道がある]が始まりました。

[ホームページに道がある]が始まり、6~7ヶ月の活動の結果は、11月に発表されたホームページレポートにきちんと出ています。ちょうど内容に書かれているくらい良かったです。ホームページに集中するという事に、実は誰も反対しません。自身の行った事をより多くの人々に知らせるという事は、失うものは無く、得する事だけがあります。6~7ヶ月の間、ホームページに集中した結果、これまでにこれといえる成果はありません。加盟店に比べ、ホームページへの接続数が増えたからといい喜ぶ事でもありません。また、私達の内部でもホームページに集中するという事への確信も生じていません。[ホームページに道がある]は、[自ら表し]、[確認、連結、拡大の善の循環構造]を作るためのプラットフォームです。このような目標が成されたという証拠はまだ発見できませんでした。今はまだ、まずはやる事に集中している状況です。結果的に[ホームページに道がある]がONE POINT運営のシステムに最適化された競技場だと、現時点で言うことはできません。これも進行中の事業であるため確定して規定することができません。
ところが、1つ忘れてはいけない問題があります。[ホームページに道がある]を、単に私達が行っている事を文章や写真、映像でホームページに移すと思っています。より多くの人が聞けるスピーカーくらいに思っているように見えます。しかし、そうではありません。やった事を成された事にするためには、優先して私達自身をホームページに最適化させなければなりません。旅行に行ってみればわかります。バックパッカーで外国に行ったとしましょう。[私は日本人です]と書いてある紙を持ち歩く人がいます。日本の文化として理解し、日本を基準に考えています。このような人は、旅行で困った事に遭ったり、意味のない旅行になる可能性があります。ローマに行けばローマの法に従えと言うように、その国や民族、文化に最適化することがしっかりとした旅行の道案内となります。ホームページに自身の文章を移すからといって、全ての人が熱狂するわけではありません。自身の文章や映像、プロジェクトはホームページを見ている人によって決定されます。ならばアップする内容はホームページを見る人を基準とする必要があります。人気を得るために自身を変えなさいという言葉ではありません。自信にはないものを加工し作ることはできません。確認は、自身にある内容を元に、連結においてはホームページを見ている人を考慮する必要があります。連結する過程で、自身が確認した内容の変化も起きる可能性があり、連結する過程で新しいアイデアが出て拡大されます。ホームページに集中するということは、自身の内容で世の中と積極的に出会い、新しい私を創造するという事です。その過程で確認、連結、拡大の善の循環構造が自身に形成されます。殿堂入りを例に挙げてみると簡単にわかります。殿堂入りの事業は、やるべき事であり、自身がうまくできる事でもあります。また、お客様も望んでおり、その進行過程で真の価値が作られます。以前までは、心の中にのみいて、1年に1,2回あるかないかの特定したお客様のみが連結されていました。または、なぜそのお客様が自身を指名してくれるのかも分からずに、ただ喜ぶべき事でした。つまり、根拠がなかったのです。ところが、殿堂入りは、撮影者自身をホームページに最適化された状態を作り、撮影の過程で感じたその何かをホームページにさらけ出さなければなりません。まだ、殿堂入りは文章でのみ行われています。なぜでしょうか?私達は固定観念の塊です。バタフライを映像で作ってもよいのです。手書きの手紙を書いてそれを撮影し自身のブログにアップしてもよく、漫画のように作ることもできます。様々な形に変化するということは、自身をホームページに最適化させるという証拠です。まだ自身が生産する内容に集中しています。内容がないと何も始まらないからです。ところが、内容を作ることも重要ですが、世の中にどのように登場させるのかを同時に模索することも必要です。ホームページに最適化された状態を仮定すると、自身の内容にも影響を与えます。カツの[カツスタイル]やレイリの[殿堂入りチャンピオン]は良い例になるでしょう。
 

3. 個人せなのか?
 
ライフスタジオが行おうとする事業は、大きく個人と組織という2つの軸からなります。全ての会社の設立目的も、個人と組織が同時に満足できる状態を作るためです。写真を媒介とし経済活動をするために、ライフスタジオが作られました。写真撮影サービスを提供し、お客様から頂く一定の金額で写真館を運営します。先に話したように、[生きること]と[どのように生きるのか]は、コインの両面と同じです。同時に進行され、互いに直接影響を与えます。どのように生きるのかのための組織のモデルを作るためにONE POINTを運営します。個人は少し問題が複雑になります。組織は1つですが、個人は大勢いるからです。個人は同じようでありながらも、互いに異なっています。互いに異なる部分を1つの組織にするというのは難しいことです。それでも1つにする過程自体が個人の幸福のための方法です。フリーランスといっても広く見ると国家、市民、民族、家族等の組織に属します。個人と組織という2つの車輪で会社は動きますが、究極的には個人の幸せのために組織が服務しなければなりません。だからといって組織が個人に幸せを無償に分配することではありません。個人が組織を作り、個人の組織的な活動の結果として作られた環境で、個人は幸福を追求します。

2013年体制4大原則で明らかにした個人は、無気力状態にあるというのが私の判断でした。無気力という言葉は、与えられた条件が付加攻略な力を持っているという前提から出発します。与えられた条件に対する変化を夢見ません。状況が良くなければ、その状況をそのまま受け入れます。一緒に働いている人が私を苦しめると、その条件から抜け出したり、または沈黙します。その条件を変化させることができないという考えは、人を受動的にさせます。このような無気力を克服する方法は大きく2つあるようです。条件を自ら作るか、与えられた条件に対する能動的な変化を追求しなければなりません。この2つに対する具体的な方法が、ONE POINTを構成する核心です。この2つがONE POINTを構成する核心ならば個人の幸福は、この2つの実現により左右されます。ならば、2017年各個人は、以前とは異なる幸福を経験したでしょうか?

条件を自らで作るということは、大きく個人の主題とプロジェクト、自律経営店舗に分けて見ることができます。個人の主題とプロジェクトは、自身の根拠を自ら作る事です。つまり、条件を自ら設定し執行することです。自身を成している構成要素に対する確認を経て、選択と集中を通して自身の実体を作っていく事業です。その過程をホームページに蓄積し、連結の足がかりとして作用されなければなりません。2017年の個人の主題とプロジェクトが成功的に成された人がONE POINT約30名の構成員の中で何人くらいでしょうか?個人の主題とプロジェクトが実際に認められた人がいましたか?すぐに数名が思い浮かびますが、まだ実験段階にあります。個人主題とプロジェクト事業は、ONE POINTで絶対に逃すことのできない事業です。組織の中に隠れている個人が自ら表れるというのはONE POINTそのものです。人間関係ボードから始まった個人の主題とプロジェクト事業は、様々な試行錯誤があり、数名を除いて睡眠状態にあります。2017年の個人主題とプロジェクト事業に高い点数を与えるのは難しいようです。自律経営店舗は、各店舗の条件を自ら決定し実行する事業です。大きくは、店舗の主題設定と実行、会計と関係した経済的独立です。店舗の主題選定は、現在進行形だと言えますが、目に見える成果が表れてはいません。各個人の主題とプロジェクトが活性化されていない状態で、店舗独自の独特な内部文化が作られるというのは皮肉なことです。見方を変えると、組織の中に個人が隠れている可能性があります。店舗の内部文化を作る事は重要な部分ですが、私個人的にはあまり強調してきませんでした。店舗の内部文化は、各個人の熱意と活動が集まった結果物です。リーダーシップが重要な部分だとしても、各個人が基本動力です。個人の主題とプロジェクトが集まり、店舗の主題と内部文化として集まる事が一番良い方法であり、店舗が決定し個人の主題を店舗に合わせる方法も悪くありません。所沢店が写真を主題に決め、各個人のプロジェクトをこれに合わせるという方法を使用し、ゆっくりと何かが蓄積されているという感じを受けています。構造上で見ると、個人の主題とプロジェクトが先に活動し、その結果を店舗に集める方法が道理です。個人の主題とプロジェクトが似ている人々が集まり、新しい店舗を作るというのも1つの方法です。2017年には、個人の主題とプロジェクトが水面上に上がってこなかったため、店舗で自ら条件を作ることにも限界があったと評価します。会計は、別の意味で条件を自ら作る重要な事です。ホームページ基金と利益金の自律分配を行いました。実行したからといって、その事業の目的が達成されたと言う事はできません。会計を通して店舗の運営条件を自ら作る事が重要ですが、全ての店舗で半分は残し半分は同じように分配する方法をとりました。条件を作るという事がこれほどにも難しいのかという事を、ここで再び確認することができます。全ての人に同じように分けるということほど簡単なことはないでしょう。同じように分けるという事には、何の価値もありません。条件を作らなかったからです。条件を作るというのは、闘争と同じ言葉です。痛みを伴うものなのです。その痛みは、より良い世の中のための希望として耐える事ができます。痛みへの恐怖は、価値を作らないという副作用が伴います。同時に幸せになる権利も遮断されます。但し、1つ良い点は、各個人の収入が上がったということくらいです。個人が幸せになる様々な条件の中で、経済的余裕も無視できないことです。金銭的な利益には、絶対的金額の上昇と政治的効能感という2つの意味があります。絶対的金額は、一円でもより高い金額がいいという言葉であり、政治的効能感とは、自身の活動の結果として受けとる報奨の意味です。今回の会計での配分は、絶対的金額が高くなり、金銭的な余裕の部分では成果がありましたが、配分の過程での条件を作ることができずに、政治的効能感は微弱です。最初の杯でお腹一杯にはなりませんが、条件を作るということにおいて最も先鋭な部分のため、各店舗と運営委員会では、代案を作らなければなりません。会計に対する具体的な条件を店舗自ら作れなければ配分に対する権限もいつかは店舗から無くなるかもしれません。
与えられた条件に対する能動的な変化は、6つの項目の進行過程を見ると鮮明に分かります。

マニュアル1000は、ONE POINT全ての構成員が実行するには難しいと判断し、義務ではなく選択事項として変更されました。数回のマニュアル1000があり、説明と同意を得る手順を踏んでいきながら投票を通して決定する形が備えられました。直営リーダー制度の導入にあたり、マニュアル1000で発表した内容が最も代表的です。自ら現すための最も確実な保証印をもらえるのがマニュアル1000です。この過程を経ずに実際に作るのは困難です。量が蓄積され質への変化を導くための関門がマニュアル1000です。蓄積されたら、これに合わせた形式を探していく過程で、マニュアル1000が登場します。まだマニュアル1000がきちんとした位置をつかめてはいないように見えますが、義務から選択へと変更をされた後、数回行われたマニュアル1000の過程で、与えられた条件に対する能動的変化の可能性を見せてくれました。

写真は、一定の成果があったにも関わらず変化のきっかけを作ることができていない雰囲気です。1つの主題を一定の期間設定し、皆の努力を全体会議で集めるという発想は良かったですが、それが蓄積され、現場で発見された成功事例に触れることはありませんでした。全ての事業の最初の設計は、事実矛盾だらけです。現実に合わない事が私達を不便にさせます。整え繋げ付け加えていく過程でしっかりとした事業が完成します。写真は、最初に計画を立てた内容をそのまま続けながら、評価や新しい変化がなかったことが残念な部分ではあります。写真分析とホームページ、現実に必要とされる写真技術の要求を適切に受容する別の方法が必要です。

環境改善というと、掃除により神経を使い、より整理整頓をする程度だと考えます。ところが、環境改善という概念の整理から具体的な実践方法、各店舗の美しい競争、具体的に現実を変化させるためのイベントまで。仕事が成される原理が適用されたと評価できます。

人間関係ボードは、与えられた条件に対する能動的な変化の典型的な失敗例となりました。計画し実行する事業は、現実に対する反映です。人間関係にどれほど問題があったら、こんな幼稚だと言えるような人間関係ボードという言葉まで作り、事業を進めたと思いますか?人間関係ボードは、個人の主題とプロジェクトが核心内容であり、その内容の可視化を実現することのできる1つの形式です。個人の主題とプロジェクトが水面上に上がってこないため、ボードに変化している内容はなく、それでもある内容に対する歩みも数回のメモでは、持続可能ではないということが現実で証明されました。ならば、変更のための模索と行動が伴わなければなりません。与えられた条件に対する能動的な変化は、人間が幸せになるための必要条件です。変化を通して究極の最終地点に行くことが目標ではありません。与えられた条件を見つめながら変化を模索し、行動する能動的な人生の態度が幸せだと思っています。

ONE POINTは、やらなければならない事を約束し、共に行っていくプログラムです。やらなければならない事を受動的に、または無批判的に行うよりは、むしろやらない方がいいかもしれません。やるべき事は、方向に関する話です。その方向に行くという約束であり、その道へ進む道を共に作って行かなければなりません。共に作っていくその過程で、条件を作り与えられた条件での変化を模索します。2017年を振り返ってみると、各個人が幸せなのか。に対する答えを明確にすることができないのが事実です。[問題が少なかった]、[何かを行っているという安心感はあるが、達成感はあまりない]ではないでしょうか。このような思いを感じる理由は、やらなければならない事をやったのは事実で、その過程で条件を作ったり、与えられた条件に対する能動的な変化を成し遂げられなかったからではないでしょうか。幸福は水が流れように自然に進む状態で感じる感情です。私達の人生が、水が流れるように自然であったならばどれほど良かったでしょうか。ご飯を食べたのに、数週間トイレで確認できなければ、体は水が流れるように自然ではないという事です。どこかで詰まっていて、体に負荷がかかるようになっています。そうすると、体には良くないですね。私達が望む人生と現実がずれています。ずれているため、水が流れるように自然ではありません。ずれていることを正確に連結するためには、自ら条件を作り与えられた条件に対する能動的な変化が必要です。その過程で、幸せは訪れます。
ONE POINTは、誰もが幸せになろうとする集団的な努力です。各個人と集団が約束し、やらなければならない、またはやりたい事が、現実で水の流れるように自然に進むことが幸福のための条件です。ところが、どこかで流れないのであれば、自ら条件を作り与えられた条件に対する能動的な変化のために、各個人と集団は努力しなければなりません。2017年は、与えられた条件の中で一生懸命進んできました。その過程で、幸せもありました。ところが、自ら条件を作ったり、与えられた条件に対する能動的な変化はたくさん不足しているようです。勿論、以前に比べると、成功事例と私達を笑顔にしてくれた嬉しい出来事は数え切れないほどあります。しかし、条件を自ら作り与えられた条件に対する能動的変化がONE POINTの内部文化にまで繋がるには、長い道のりをもう少し進まなければならないようです。もう一度強調したいと思います。[NOと言う権利]と[それではこうしようという自由]は幸せそのものであり、ONE POINTはそのような人間として生きていくことを望む人々が作ったプログラムです。
 

3つの評価をしてみましたがどうでしたか?評価というよりは訴えかけに近いと思っています。ライフスタジオのオーナーにONE POINTの説明をする時があります。常にこのような言葉を言います。

[以前よりは少し良いですが、まだ分かりません。]

私自身、羊飼いの少年(うそをつく子供)だと思っているため、ONE POINTを説明する過程で少し慎重に言葉を選びます。ところが、ある面からすると、この言葉が正解かもしれないと思っています。ONE POINTが今どうなのかと尋ねられたらみなさんは何と答えますか?[前よりは少し良くなったけれどまだよくわからない]という答えがすぐに思い浮かぶのではないでしょうか?良ければ良いと言ってもよいのに、なぜ[少し良い]と表現するのでしょうか?私達は皆一生懸命行っています。本当に一生懸命行っているのは事実です。ところが、なぜか一生懸命頑張っているわりには、目だって見えるものが無いという感じです。10を行ったら10が見えるのは正常であり、12として見えたらもっと良いと望みますが、なぜか5や8に見えるように思うのです。理由は2つあります。1つ目に、基準が高いのです。基準を100に設定すると、今10を行っている事が小さく感じられます。基準を5に設定すると、10を行った事が20やったように見えることもあります。ONE POINTで行う事業は明確な目標を持っています。目標に対する想像をしながら今を見ているため、その間隔の重さにより、現在が過小評価されている錯視現象が発生します。基準を現実に合わせて下げるとこの問題は解消されます。基準を下げるというよりは、基準を現実的に明確にするということが合っていると言えるでしょう。現在、運営委員会で来年の計画として、重要に話が成されている可視化、体系化がここに該当します。目標指向の事業形態から、現実志向の事業に移動する必要もあります。2つ目に、数種類の事業が視線を分散させています。少しずつ、複数の事を行っていたため、やっている事は多いのに成された事は少なくなった結果をもたらしました。2016年から始まったONE POINTが、2年あまりの時間を経過し、変化する必要のある事業が提起され、一貫して整理できなかった面があります。事業が多いというよりは、事業を整理し分類して軽重と前後を見直し、各個人と単位に合った選択と集中が必要です。各個人の選択と集中は仕事が成されていく原理において、最も重要な過程であります。やらなければならない事も重要ですが、やらない事を決定することも、同じように重要なことです。

2017年を一言で言うと[やるべき事をやった。そして可能性を発見した]と評価します。11月の全体会議で、私はこのように言いました。[多分この地域に石油が出るだろうという判断をしました。だから皆が集まり各自一個ずつ穴を掘り始めました。石油の臭いがしだし、土に石油が染み込んでいるのが見えます。ところが、地上に湧き上がる油井を発見することはできませんでした。2017年の成果は、この地域に石油があることを確認したと言う事です。2018年には、選択と集中により幾つかの穴を選定し、深く広く掘ってみましょう]。2017年は、まだ花は咲きませんでした。しかし、おそらく2018年後半くらいには数本の花が私達の前に表れるような雰囲気です。
ONE POINTの構成員の皆さん、

2017年皆さん本当にご苦労様でした。やるべき事をやるので大変でしたよね。

私達皆の努力により、可能性を発見した2017年でした。

2018年、私達に向かって微笑みを向けている美しい花を期待し、再び一生懸命走ってみましょう。

 
(2018年の計画に続く)