Photo/Written by nonchan
Coordinated by aochan

 

人見知りで、場所見知りのある女の子。 
ほかの人が同じ部屋にいるのも怖がってしまうほどでした。 

パパの膝の上で遊んだり、 
家族の時間を過ごしてもらったり、 
向かい合わせで遊んでもらったりしながら、
 少しずつ場所と私たちに慣れてもらうよう、
ゆっくり時間をかけて撮影を進めていきました。 

家族撮影も終盤。
 パパさんに「高い高い」をお願いすると
 きっと普段からパパにしてもらっているのでしょう。 
お顔を近づけて“すりすり”と頬を寄せた瞬間、
 やわらかな光が二人を包み、彼女の顔に花が咲いたような笑顔が広がりました。

 白い空間に溶け込む淡い背景。
 優しい自然光が肌をやわらかく照らし、
 ふたりの距離の近さが、
そのまま「信頼」と「愛情」を語っていました。

この日は、パパとふたりで来店。
ママはおうちでお留守番。
お腹の中には、もうすぐ生まれてくる赤ちゃんがいます。

今日は“パパとふたりだけ”の特別な時間。
まもなく“おねえちゃん”になる彼女は、
小さな身体でたくさん頑張ってくれました。

 写真の中の彼女は、
まだ小さな手でパパの肩をつかみ、 
パパの笑顔と重なるように幸せそうに笑っていました。 

その姿は、完璧な構図や美しいライティング以上に、 
「家族の愛」という光で満たされていました。

 ——美しい人。
 それは、誰かに守られながら、同時に誰かを想う心を持つ人と私は定義しました。 

この日、ふたりの中にあったその優しさこそが、
“美しい人”という言葉の意味を教えてくれました。