フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive

声はつなぐ

投稿日:2016/1/31

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Photo by Chiba
Codi by Younseong
JIYUGAOKA

baby.kids.七五三.maternityと私達は日々撮影をしたくさんの方々に挨拶をし、感謝します。
そのあるジャンルの中で一番感慨深いのがbabyの撮影ではないかと最近思います。

愛おしい瞳、手を触れたくなるほっぺ、どれをとっても魅力的で神秘的なオーラを放ちそれはどの赤ちゃんも皆平等に持っています。
そんな文章を書いている私も元赤ちゃんで赤ちゃんとしては大先輩にあたるのですがその時の赤ちゃん時代の経験談など話せもしないので学んで赤ちゃんとは何か知っていかなければなりません。

世界共通の対応というものがあります。
それは赤ちゃんに対して大人は高い声を出し声をかける事です。どんな大男でも赤ちゃんを前にすると高い声を出します。それは母親の声に近づけるためや自分自身赤ちゃんの頃は高い声を出していたであろうことからそういった対応をするなど諸説あるますが、単純に赤ちゃんの耳は高い周波数の音に対して反応しやすいという理由によるものです。高い音のおもちゃが多く存在するのもその理由ですね。
この日もそうでした。
私(私達)は高い声を出し、母親も声をかけ、私の後ろの父親も高い声を出しみんなでその子に声をかけます。もちろん全員が喜んでほしい、笑ってほしいと願いを込めて。その瞬間は一体となりbabyなりのbabyだからこその神聖な空間になります。
この光景、スタジオで働いていると当たり前になってくるこの光景を私は大切にしていきたい。

赤ちゃんにとってもっとも居心地の良い声は母親の声であり、父親の声です。私達がかける声はその子へ向けていると同時にその場にいる母親や父親へ向けているとも言えます。
赤ちゃんにとっても親御さんにとっても居心地の良さの提供のために言葉を通し行動し空間を作っていかなければなりません。

その家族にとって嬉しいと思う事は何か、そのために私達が何をしたら良いのか。

それは相手を知り、私達が表現できることを整理する事。

目だけでは足らず行動だけでも足らず、その日にどれだけの事を声にし、知ることと知ってもらう事がどれほど大切であるかを極め残していく事が一番大切なことではないでしょうか。その声がなければコーディとの撮影も親御さんのニーズにも応えられずどこか孤独な写真となってしまいます。
人生の写真館ならではの声の掛け合いを大切にしてまたシャッターを押していきたい。

 

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