フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive

シンデレラストーリー。

投稿日:2017/12/15

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この子たちが来たのは今月のはじめ。
日が落ちるのが早い冬の時期、僕はどうしようか迷ってた。

撮影に入る前、以前いらした時の彼女たちの写真を確認した。すごくうまかった。
西日が窓からきれいに入り、彼女たちのポージングと表情もよし。
綺麗な逆光の光に照らされ、背筋をピンっと伸ばし、スカートを持って憂いの表情をしている写真に一気に引き付けられた。いろいろな意味で一目ぼれだった。
しかしそれを見た瞬間、このままでは今回の撮影、印象に残らないで終わるということが脳裏によぎった。

過去の写真に対抗するためには今までどおりじゃダメ。まだ皆がやったことのない事をしないと太刀打ちできない。
その思いが通じたのか、コーディがお店に入ったばかりの新しいドレスを提案してくれた。
美容さんは二人にぴったりなへアセットをしてくれた。


素晴らしかった。


しかしまだ足りない。
どうやったらさらに新しさを取り入れ、クオリティを上げられるか。その子達の可愛いを引き出せるか。
外は真っ暗、自然光の加護も得られない。

撮影場所に向かう途中、最近買ったLEDの電飾が視界の隅っこに入った。
その瞬間イメージが雪崩のように前頭葉に流れこむ。

時折ある、迷いから確信へ変わった瞬間、この瞬間がたまらない。
自分の中で革命が起きた気分だ。

場所は神秘的なイメージができる緑がある部屋を選ぶ。
自称紳士な僕。二人を対象的に座るよう心からお願いをする。
仲が良く、なおかつ神秘的なイメージを出すために手を繋ぎそれを下に下ろしてもらう。
そして電気を消す。そこにはLEDに照らされ浮かび上がる2人のお姫様がいた。

何度かシャッターを切る。

撮った写真を見せたところ彼女達は自分たちを絵本に出てくるお姫様みたいと言って喜んでいた。
しっかり二人にも僕のイメージは伝わったようだ。一瞬でもいい、2人の姉妹を絵本の物語のヒロインにしてあげたい。

非日常を楽しんでくれた。非日常を表現してあげられた。それを表現させてあげられたのが僕でよかった。




この写真でお客様が満足しているか僕にはわかりません。
喜んでくれたかもしれないし、落胆されたかもしれません。
しかし、もし、お客様が今回の撮影した写真をみて喜んでくれたなら凄く嬉しいです。
この投稿を読んでいるかわかりませんがこの場を借りて今一度、感謝の気持ちを伝えたいと思います。

掲載不可なところ、掲載許可を出していただきありがとうございました。
僕のできることを最大限に表現したつもりです。
本当に、ありがとうございました。





photo by nihei
cordinaiter by toshi
 

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