フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive
『identification』
投稿日:2015/6/4
1254 0
Photographer:Volvo
Coordinaite:Hachiyama
Lifestudio No.5, Koshigaya
Our mindにこういう文章が書いてあります。
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Life Studioは写真館を3つの概念に分けて考えます・美しさ
・表現の楽しさ
・思い出の為の記録
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私はこの概念を「本当に良い写真」を撮るために欠かすことのできない条件だと考えていますが
この3つの概念は時として私たち撮影者の頭を悩ます種となる事もあります。
理由はこの3つを同居させることの難しさにあります。
美しさ、表現の楽しさ、思い出のための記録、この3つのバランスを保つことはとても難しいことです。
それはちょうど三角形が形を変えたとしても角度の合計が180度から変わらないように、何か一つに偏れば他のどれかはバランスを取ろうと自らの数値を変化させていく事に似ているかもしれません。
私たちはフォトグラファーでありながらエンターテイナーであり
表現者でありながら写真館の人間です。
表現者でありながら写真館の人間です。
言葉を変えると責任と権限の間で揺れ動きながら自らの判断によって写真が決定されていく事を意味します。二面性とうまく付き合っていかなければ3つの概念を表現することはできず、二面性を克服していくためには自分と環境がリンクさせなければなりません。それは自分と写真、自分と撮影空間、自分と被写体、自分とライフスタジオです。リンクしないまま「表現の楽しさ」を誇示することも、リンクしないまま「思い出の為の記録」を残すことも「私とあなた」のどちらかが欠けた状態となり、その先に残る写真からは美しさが失なわれかねません。
表現の楽しさと思い出のための記録は対立するものではなく、思い出のための記録を究極的に美しく残そうとする事に表現の楽しさがあり、その先に真の美しさと関係性が待っているように思います。
この写真には3つの概念の統一感を込めました。
普通を、より美しく。
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