フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive
FREE WILL
投稿日:2015/1/31
1203 2
Photo by Volvo
in Tokorozawa
フォトグラファーとは「自ら条件を作ることができる人」と社長は言います。
例えば料理がうまくなりたいと思ったときに思いつくのはクックパッドです。
そして本当に良くなりたいと思ったなら、クックパッドを見るためにスマートフォンを
手に入れ、それを台所で見やすいように台を作ります。
手に入れ、それを台所で見やすいように台を作ります。
快適に料理をするために音楽なんかもかけながら、クックパッドに会員登録をしてより
調理方法に関する詳細な情報を取り入れようとします。
調理方法に関する詳細な情報を取り入れようとします。
しかし料理を良く作るためにクックパッドを見ることはあっても乗り換え案内を見ることはしません。それは自分が料理を良く作るために「何を見たらいいか」知っていて、向上するための最適な環境を自ら作り出す手段を講じることができるからです。
では写真はどうでしょうか。
私たちはいつも写真を良くしたいと願っています。写真のクックパッドがあったら
楽なのですが、残念ながらそうはいきません。
楽なのですが、残念ながらそうはいきません。
なぜなら写真は醤油や砂糖を同じ分量入れれば同じ味になる肉じゃがのようにはいかず
同一の情報を取り入れたとしても写り手や写し手によってでてくる写真が変わってくるからです。
同一の情報を取り入れたとしても写り手や写し手によってでてくる写真が変わってくるからです。
先日、所沢店のみんなと話をしているときにウギュさんの「写真は自分のスタイルが重要だから一定の部分を超えると教えることはできない」という言葉を聞いて共感する部分がありました。
自分のスタイルがあるということは写真にクックパッドは無いかもしれませんが、自分なりの向上の条件を見つけ、それに到達するまでのプロセスを作り出すことはできます。
ところが、筋肉トレーニングをすることが写真の向上にとって適切な手段ではないように、向上していくにあたって「何かを一生懸命がんばればいい」という見解は思っているような結果を得られない可能性があります。
写真の向上に万能薬が存在しないということは、自分なりの向上の条件を見つけることに関して本当に多くの分岐点をかいくぐって見つけていかなくてはならないことを意味し、うまく自分なりの条件を作らなければ筋肉トレーニングと同様の結果になりかねません。(筋トレが悪いわけではないのですが)
こと撮影内においても同様のことが言えます。
自分なりのスタイルを現場で発揮するためには、その為の条件を自ら作りださなくてはいけません。撮りたいものがあるのならば準備しなくてはいけないし、被写体によって発揮されないのはスタイルとは言えません。
自らこの会社のスローガンである「自立」にとって必要なツールであると志願した福利厚生要員として店舗を渡り歩き「広角」の使い方を少しずつ自分に条件を課して行きました。
33mmという難しい焦点距離で違和感なく整理する方法を探し、かつ自分のスタイルを失わず被写体にとってベストな状態で撮影をする。
それを一ヶ月という期間いさせてもらった所沢店で表現できた事を嬉しく思っています。
自分というものに対して、今、何が必要で、何をすべきかを判断できる力を持つこと。
それが自由意志なのではないでしょうか。
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