フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive
『Limit』
投稿日:2014/11/30
1014 4
No.99 Yokohama Aoba
HairMake&Coordinaite by Kaori Sasaki
Photo by Volvo
「美しさを表現する楽しみの空間」と定義されたライフスタジオの撮影において
私達が100個の構成要素を用意しなければいけないのだとしたら
「美しさを表現する」という部分において一体何個の構成要素を準備できているでしょうか。
私達が100個の構成要素を用意しなければいけないのだとしたら
「美しさを表現する」という部分において一体何個の構成要素を準備できているでしょうか。
私達が毎日行っている撮影を「楽しみの空間」として成立させることは
システムが確立されている事から恐らく入社して1年も経てば
一定の水準で実践していくことはそんなに難しい事ではありません。
システムが確立されている事から恐らく入社して1年も経てば
一定の水準で実践していくことはそんなに難しい事ではありません。
そして私達は顧客満足という至上命題に対して「楽しみの空間」を
作るという信念を踏襲していくことで向上させていく道を歩んでいます。
作るという信念を踏襲していくことで向上させていく道を歩んでいます。
しかし「楽しみの空間」を作る事だけに固執する事は本質からずれた行為であると言えます。
例えば写真に対する反省において撮影そのものの空気感などを話す事は「美しさを表現する」部分よりも「楽しみの空間」を作る事に重きを置いてしまいがちになっているという事が言えます。
このように「楽しみの空間」と「美しさを表現する」事を別々に考えてしまう行為は「過程と結果の因果関係」をきちんと把握していない状態であり「楽しみの空間」として存在している撮影のその時間が「美しい写真」を表現する事とリンクしなくてはライフスタジオ本来の信念とは似ているようで全くの別物となってしまい、ただの楽しい時間で終わってしまいます。
「美しさを表現する」という点において「横構図のクローズアップ」は成し遂げたい課題のひとつでした。バランスの難しさや被写体の最も奇麗なポイントを探す事。
光の加減やどこで切るかなど気をつけなければならない点はたくさんありましたが、一番はこの子の鼻で表情がわかる事でした。
「人と人が共に楽しむ」には意思疎通が必要だと考えます。
意思疎通によって他人という境界線が薄くなり、楽しみの空間となる。
また、撮影者は同時に被写体の「美しさ」を表現する為に外面的な疎通もしなくてはなりません。
そして、意思疎通によって「楽しみの空間」となった場所で出てくる被写体の表情を出来る限りの美しい「表現」をすることで
それまでにあった互いの見えない壁達が薄くなり、撮影者と被写体との間にあるのはカメラの「最短撮影距離」という物理的な「境界」のみとなっていきます。
写真の距離は心の距離だと個人的には思っています。
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