フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive
経験による感覚
投稿日:2014/10/11
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Coordinaite by Ryohei
Photo by Volvo
in kawaguchi
『イチローは生まれたときからイチローなのだろうか』
ときにはワンバウンドするようなボールでも打ち返してしまう能力は
生まれたとき、あるいは野球選手になった時からイチローは持っていたのでしょうか
生まれたとき、あるいは野球選手になった時からイチローは持っていたのでしょうか
答えはノーだと思います
彼は人の何倍も努力し、研究して今のイチローになっているので
才能があったとしても最初から今のイチローだったわけではありません
才能があったとしても最初から今のイチローだったわけではありません
では、彼はワンバウンドするボールを打つ練習を一生懸命やっていたのでしょうか
これも答えはノーです。(おそらく)
彼がワンバウンドするようなボールにも対応してヒットを打つ事ができるのは
それ専用の練習をしていたのではなく、人の何倍も努力し、研究した成果と
その成果の積み重ね、つまり経験が彼にとんでもないボールでもヒットを打てる
「感覚」を与えているのではないでしょうか
それ専用の練習をしていたのではなく、人の何倍も努力し、研究した成果と
その成果の積み重ね、つまり経験が彼にとんでもないボールでもヒットを打てる
「感覚」を与えているのではないでしょうか
私達はそういう他人が思いつかないような言動の事を「感覚的」という言葉で
表現することがあります
表現することがあります
撮影の中でも同様に、そのときとっさにでたフレーミングや他人が
思いつかないような写真の事を「感覚的」という言葉を使って表現したりします
よく写真の話をしていて耳にするのは「感覚的に撮っているから
論理的に展開する事が出来ない」と言う言葉です
論理的に展開する事が出来ない」と言う言葉です
写真は「感覚的」なものと「論理的」なものに分類され
まるで対極にあるかのように話されます
しかしこのイチローの理論で言うならば、感覚とはいきなり
何も無いところから湧いて出るイメージではなく
「自分が持っているいくつかの経験の組み合わせ」によって出てくるもののように思います
何も無いところから湧いて出るイメージではなく
「自分が持っているいくつかの経験の組み合わせ」によって出てくるもののように思います
この写真は、私が今まで撮ってきた写真や被写体への入り方
光やフレーミングやポーズ、読んできた雑誌や取り組んでいた事といった
人生の「経験」がこの二人にとって最善となるように組み合わされ
シャッターを押す瞬間に文字通り「感覚的」に全てのパズルのピースを
整える事でできた一枚のように思います
光やフレーミングやポーズ、読んできた雑誌や取り組んでいた事といった
人生の「経験」がこの二人にとって最善となるように組み合わされ
シャッターを押す瞬間に文字通り「感覚的」に全てのパズルのピースを
整える事でできた一枚のように思います
経験からくると言う事は感覚で撮ったからといって説明不可能な写真は存在しない事を意味します
感覚と論理は対極にあるものではなく互いに高め合うものなのではないでしょうか
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