
撮影中、特に大人の撮影においてポージングはとても重要な要素を占めると思います。
ポージングにより撮影者はその人のパーソナリティを可視化します。
撮影される方たちはポージングを通じて自分の内面を形として表します。
そして新しいポージングを通して自分の新しい一面を発見する契機にもなります。
写真を見た第3者は視線の方向やポージング全般を通してその人を理解することになると
思います。
女性のポージングは曲線を描く事が良いと一般的には言われています。
対象的に男性は直線的なポージングが良いとされます。
女性らしい男性、男性らしい女性の表現もそれぞれの女性らしさや男性らしさから派生していると思われます。
マタニティー写真を撮りながら曲線が女性の表現に当てはまるとされている理由を考えてみました。
人間が女性らしさを感じる時、本能的に妊婦さんのお腹の曲線から何かを連想しているという事は考えられないでしょうか?
やさしさや命の形としての球体のような角のない円。
そのような形に感覚的に反応しているのではないかと個人的には推測しています。
今回の撮影ではポーズが8の字を書くようになるよう意識しました。
マタニティーの写真が横向きでお腹の曲線を強調するように撮影する事が多いのですが
正面で曲線を出すように意図した結果でした。
顔を右上方向に向けてもらう事でとても角のない曲線的なポージングに近づけたと思います。
女性特有の曲線美に加え妊婦さん特有の曲線美を両立させる方法を今後も模索していきたいと思います