
‘光で存在の美しさを表現すること’
ライフスタジオ写真の定義です。
'写真(Photography)'という言葉はギリシャ語で '光'を意味する 'フォス(phos)'と '描く'という意味の 'グラフォス(graphos)'の合成語です。
そのために写真は '光で描く絵'という事になります。
時には照明で、時には自然光を利用した 「光」でその存在の美しさを最大限に引き出すことがカメラマンのもっとも基本的な技術だと考えます。
撮影場所に入るとまず光の方向、強さ、時間帯によっては光の色を観察して、写真のイメージを予め頭の中で描き、想像する事により意図した通りの写真を撮ることが出来ます。
上の写真は偶然にシャッターチャンスが訪れてきた写真ではなく、予め考えて作られた写真です。
絞りを最大限オープンにして、光をレンズに投与し、子供にだけにフォーカスを当てました。
そして平凡な背景の前にビンを置くことにより空間の立体感を作り、ビンに集まる光の反射で部屋の中をより明るく演出するようにしました。そのような明るい光を吟味するように帽子をかぶる子供のポーズが写真の雰囲気とマッチしています。