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Kick

投稿日:2018/3/31

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彼ははじめかしこまりすぎているぐらいに、かしこまっていて、何か話しかけると「ハイソウデスネ!」などとロボットの用に答えていた。
その口調が面白く、色々話しかけていると、彼の隠していた面白いキャラクターが見えてきた。
名探偵のようにあごに手をあてて話したり、
私が変な受け答えをすると薄目でこちらを伺ったり、
撮影を進めていくうちにどんどん魅力が溢れていく。
 
撮影の中盤で彼が2年ほど空手を習っている情報を得て、私は最後に広角でダイナミックに彼を撮影したいと思った。
 
動きのある撮影には光が沢山必要になってくる。
自由が丘店でもっとも自然光が入るキューブの部屋を選ぶ。
いくつか空手の型をやってもらう。
彼の動きはいきいきとし、特にキックの時はとても高く足があがった。
私は姿勢と落として、キューブのインテリアが入るように構えた。
彼の足がキューブの四角を砕くようなイメージでダイナミックにグラフィカルに撮影した。
 
最初に挨拶をかわした彼とは別人のいきいきした彼が撮影できた。
 
Photo by Tonegawa 
Coordinate by Katou
 

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