フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive

hikari

投稿日:2017/11/30

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家族の形は様々です。

このご家族はライフスタジオの写真や評判を見て聞いて来店してくれました。

普段着慣れないかっちりとしたフォーマルな衣装ではなく、飾らないシンプルな白シャツにジーンズがこの家族にとても似合っていて、最初は緊張感があったものの、話していくうちにすぐに打ち解け、笑顔が溢れる空間になっていきました。

撮影を通していろんな角度から意識して見ていく内に、そのご家族ならではの大切にしている形が現れている瞬間が見えてきます。

まず1つ目に、みんなでお揃いにして着てくれた白のTシャツとジーンズ。
女の子にはスカートやフリフリしたものを着せたいと思うのが一般的で、ベビーで1人目の子であるとなおさらその思いは強くなります。
しかし飾らない白いTシャツにジーンズといったシンプルな格好は、お子様はもちろんご家族の雰囲気にピッタリでした。
そう感じれるのは何故かというところに意識してみると、パパさんママさんが一般的な可愛さではなく、ヒカリちゃんに似合うものを考え、家族の雰囲気はもちろん、何をどう残したいかを意識したものが形として現れているからだと考えます。

2つ目に共に楽しむ空間に意識を向けてみると、私達が自ら率先して楽しみ楽しんでもらおうとする空間にパパさんママさんも積極的に入り一緒に創り作り出す空間がそこにはありました。
その空間に1歳ながらも何かを感じとり、感情で表現してくれるヒカリちゃん。
コミュニケーションを通じて撮影が出来るキッズ撮影では、言葉を通して1人の人としてフィルターをかけずに関係を築く必要がありますが、
思いを言葉にして伝えられないベビーにとって大人とのコミュニケーションは感情で表現するしかありません。
ヒカリちゃんがこの時見せてくれた感情は笑顔でした。その表情を見せてくれた瞬間に、笑っているのではなく笑いかけてくるような、言葉はないが会話をしているような関係がそこにはあり、パパさんママさんが自然と寄り添う形が生まれていました。
その時、言葉を通じて撮影が出来るキッズ撮影において、1人の人としてフィルターをかけずに関係を築く必要がある空間と本質は同じだなと改めて気付かされた瞬間でもありました。

最後に子供のTシャツにデザインされたhikari という可愛らしい文字に意識を向けてみると、パパさんママさんには無く、ヒカリちゃんにだけデザインされたものでした。
そこには親と子の関係と大切なものへの思いを
感じる事ができます。

人はいろんな場面で右葉曲折しながら進んでいきます。その時に欠かせない要素はたくさんありますが、1つに成長していく事というのがあるのではないでしょうか。
人は、食べて身長が伸びるだけでは成長とは言いません。それは発育というもので、成長とは学ぶ事であり可能性を広げてくれる存在です。

この場所に生まれ、いろんな右葉曲折がありながら成長していく中で夫婦になる。子供が生まれれば親という役目と子という役目が現れる。
その過程の中で、いろんな支え合いや与え合い、時にはキズ付け合いがありながらも、大切なものは育まれ、成長していける場所が家族という存在で、生まれた時から変わらない家族の大切な形はそんな中で作られていくのではないでしょうか。

何があっても大丈夫だという力とその家族の大切な思いを共に表現し写真に残すこと。

hikari というTシャツの文字にはその大切な思いが現れているように感じました。

写真の一瞬がいつまでも、共にあるという力になるように

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