フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive
Bright Lights
投稿日:2017/8/31
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光の中に飛び込んでください、
それはこの神聖な光、
光の愛は、あなたの周りのすべて。
ライフスタジオを追求し続ける美しさとは何か?
私は常にその問いに対し真剣に取り組んでいます。
まるでそれは美術史の様に常に時代を先行し続け新しい価値観を想像するマインドのことを指すのかもしれません。
いろんな写真館に行き写真に撮られ慣れている彼女は不思議な魅力を持っているのと同時に、なにか難しさを感じる存在感を持っていました。
それは慣れ?とでも言うのでしょうか。
撮影は楽しんでいるはずなのに何かもう一歩踏み出すことができるのではないか?
そんな感じがしました。
この写真がとった背景には「子供の素の姿」を撮りたいと思ったことが始まりです。
素の姿とは何か一言で言えば何者にもとらわれない様子とでもいいましょう。
ここでの問題はどこにそのような瞬間が現れるかわからないということです。
我々も人間ですから常にファインダーを覗き構えるということは難しいでしょう。
ここで一つのキーワードとして出てくるのが「規定」です。
簡単に言えばルールとも言えるでしょう。
撮影空間がスタジオということはある一種の規定はすでに完了していますが、被写体も人間ですから動きます。
そこで被写体に与える要素は遊ぶことを通して「規定」するということです。
しかしこの写真にはその要素は重要ではありませんでした。
撮影をワンシーン行い衣装替えする際にふと見つけた要素があったのです。
写真の彼女はシーン替えの際髪をくくってもらっていました、私はその様子がなんとも懐かしく思えたのです。
椅子に座っていたかどうかは忘れましたが、その身を委ねるという動作は、何か人間的に懐かしさを抱くような部分があったのです。
私が感じたのは多分私の妹が母に髪を結ってもらっている何気ないひと時を思い出したのでしょう。
そのノスタルジックな要素を私は純粋に美しいと思い、その情緒が溢れるような光を満たし撮影しました。
写真には平面的な美しさと何者にもとらわれない情緒的な内面の美しさがの存在の必要があると私は思います。
それは言うなれば心の被写体深度とも言えるでしょう。
ただ美しくただ純粋にその思いは被写体の存在に無意識に惹きつけられ弁証法的に発展していく、それは75枚の写真に存在する一枚の奇跡、我々が求める美しさなのかもしれません。
from:YOYOGI
Photo:Tomiki
Coordinated:Yu
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