フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive
働きかける
投稿日:2017/7/31
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Photo by Shie
Coordi by Gahee
母と子が寄り添う
自然な姿。
この写真はご家族と私たちが一生懸命リラックスさせてあげようと努力して生まれた一枚です。
ママさんの顔は見えていません。
しかし顔と重心を自然と子供に近づけ、彼の顔を確認している姿は、ママさんの彼に対しての喜びと彼への愛を感じた瞬間でした。
彼は一歳特有の人見知りと場所見知りがあり、ワンシーン目もツーシーン目もどこか不安げで、彼の好きな歌や普段遊ぶ遊び、好きそうな物など色んな事を駆使しながらみんなが笑わせようとしましたが、ことごとくヒットせず。
そんな姿も今ならではと泣き顔なんかも沢山残させてもらいましたが、果たしてこのままで終わってしまって良いのか?
今まで経験が無いくらい敏感な彼に、私達が提供しているモノはどの様に見え感じているのか、どの様な空間を提供すればリラックスしてくれるのか、ご家族と彼の立場に立ちもう一度考えてみました。
パパさんママさんが汗かきながら一生懸命参加してくれるのは、一つに彼のいつもの姿を知っているからなんだと思います。
いつもの姿の中には、彼の人見知りな姿も泣いてる姿も怒ってる姿も含まれますが、笑っている姿も含まれています。
ここで、私達はまだ知らない事があるのでは無いかと、一旦撮影を止めてみて、ありとあらゆる話をしながら見えてきたものがありました。
それは最近座るのがブームという事。。
そこでこちらから提案したのは、広いスタジオに少しでも落ち着く空間を作るため、ソファーを用意し隅の方に彼と大好きなママも座ってもらい、近くにはパパとお兄ちゃんもいて、彼の好きを集めてリラックスしてもらう空間を提案しました。
サンシーン目で私がイメージしていたものは、彼の笑顔と寄り添う暖かい眼差しを感じれる写真。
私達はできる限り彼に緊張感を与えない様、見えない位置に隠れつつ撮影する方法を選択
ソファーの前にはライトボックスを置き、彼には私が見えない様に設置。
またソファーの位置は、丁度鏡が飾られている場所からママさんと彼が写るよう配置したため、彼の変化を見逃さずにキャッチする事ができ、残せた写真です。
構図は彼の目線の先にいるパパとお兄ちゃんを意識し四分割の一番右上に設置。
目線の先にある物語と鏡の白い縁を利用し流れを作りました。
頭の中にあるイメージを具現化するには、イメージする対象について知らなければイメージをする事すら出来ません。
その対象に対して知る事が増えるという事は、見る側にとってもイメージさせる事が増えるという事でもあります。
見る人にどこまで伝わるか、何を伝えるか、何が伝わらないかなど撮影者の見る視点考える視点で背景や構図、光などの要素は変わり写真の意味も変わってきます。
見る側が意味の分からないものや知らないもので構成された写真よりも、知っているもので構成された写真の方が伝わり易く、撮影者の意図を感じ、写真を残す意味に繋がるのではないかと考えるからです。
またご家族や被写体に対しての提案次第でも写真は変わります。
常に自分自身に働きかける事と同時に、関わるモノに働きかけ、見る側に意味のある写真を目指した一枚。
彼の目線は、沢山笑わせてくれたパパとお兄ちゃんに。重心は寄り添うママに。
彼の笑顔と寄り添う暖かい眼差しが感じられる写真を残せた瞬間でした。
Coordi by Gahee
母と子が寄り添う
自然な姿。
この写真はご家族と私たちが一生懸命リラックスさせてあげようと努力して生まれた一枚です。
ママさんの顔は見えていません。
しかし顔と重心を自然と子供に近づけ、彼の顔を確認している姿は、ママさんの彼に対しての喜びと彼への愛を感じた瞬間でした。
彼は一歳特有の人見知りと場所見知りがあり、ワンシーン目もツーシーン目もどこか不安げで、彼の好きな歌や普段遊ぶ遊び、好きそうな物など色んな事を駆使しながらみんなが笑わせようとしましたが、ことごとくヒットせず。
そんな姿も今ならではと泣き顔なんかも沢山残させてもらいましたが、果たしてこのままで終わってしまって良いのか?
今まで経験が無いくらい敏感な彼に、私達が提供しているモノはどの様に見え感じているのか、どの様な空間を提供すればリラックスしてくれるのか、ご家族と彼の立場に立ちもう一度考えてみました。
パパさんママさんが汗かきながら一生懸命参加してくれるのは、一つに彼のいつもの姿を知っているからなんだと思います。
いつもの姿の中には、彼の人見知りな姿も泣いてる姿も怒ってる姿も含まれますが、笑っている姿も含まれています。
ここで、私達はまだ知らない事があるのでは無いかと、一旦撮影を止めてみて、ありとあらゆる話をしながら見えてきたものがありました。
それは最近座るのがブームという事。。
そこでこちらから提案したのは、広いスタジオに少しでも落ち着く空間を作るため、ソファーを用意し隅の方に彼と大好きなママも座ってもらい、近くにはパパとお兄ちゃんもいて、彼の好きを集めてリラックスしてもらう空間を提案しました。
サンシーン目で私がイメージしていたものは、彼の笑顔と寄り添う暖かい眼差しを感じれる写真。
私達はできる限り彼に緊張感を与えない様、見えない位置に隠れつつ撮影する方法を選択
ソファーの前にはライトボックスを置き、彼には私が見えない様に設置。
またソファーの位置は、丁度鏡が飾られている場所からママさんと彼が写るよう配置したため、彼の変化を見逃さずにキャッチする事ができ、残せた写真です。
構図は彼の目線の先にいるパパとお兄ちゃんを意識し四分割の一番右上に設置。
目線の先にある物語と鏡の白い縁を利用し流れを作りました。
頭の中にあるイメージを具現化するには、イメージする対象について知らなければイメージをする事すら出来ません。
その対象に対して知る事が増えるという事は、見る側にとってもイメージさせる事が増えるという事でもあります。
見る人にどこまで伝わるか、何を伝えるか、何が伝わらないかなど撮影者の見る視点考える視点で背景や構図、光などの要素は変わり写真の意味も変わってきます。
見る側が意味の分からないものや知らないもので構成された写真よりも、知っているもので構成された写真の方が伝わり易く、撮影者の意図を感じ、写真を残す意味に繋がるのではないかと考えるからです。
またご家族や被写体に対しての提案次第でも写真は変わります。
常に自分自身に働きかける事と同時に、関わるモノに働きかけ、見る側に意味のある写真を目指した一枚。
彼の目線は、沢山笑わせてくれたパパとお兄ちゃんに。重心は寄り添うママに。
彼の笑顔と寄り添う暖かい眼差しが感じられる写真を残せた瞬間でした。
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