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絵を描くように

投稿日:2017/6/30

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絵を描いてみましょう。
私にはカンバースという空間があって光という絵の具も持っています。そして筆というカメラも持っています。私は自分が描きたいものを想像で描いてみます。
想像してまた足りない部分を足して頭の中で絵を完成します。絵は完成させたもののその絵はまだ完璧な絵ではありません。一人で空想の中で描いたとしも被写体もない想像でしか描いてないものはまだ実在もしてないものです。完璧に完成させるには被写体が必要で美しく描ける技術も必要です。
被写体と会った時から少しずつ絵は完成されていきます。
被写体が持ってるものと自分が持ってるイメージがよく混ぜあってからこそ1枚の絵ができます。


写真を撮る前には自分が考えているイメージを具体化する為他の人の写真を見たり絵を見たりいろんなものから影響を受けると思います。 実際撮影が始まったら被写体に似合いそうなイメージを決めて被写体に合うようにイメージを調節しなければなりません。
イメージが決まったらコーディネートとも話をします。この服の時にはこんな感じの雰囲気の写真を撮りたいとイメージを伝えるとコーディネートもそれに合わせた小物をつけてくれたり、その場の雰囲気を作ってくれ考えてるイメージに近くなるようにポーズも提案してくれます。被写体はそれに合わせて動いてくれたり、その子が持ってる雰囲気を出してくれます。
そうしてからこそカメラマン一人が考えた写真ではなくそこにいた被写体、コーディネートみんなの写真になると思っています。絵と同じで写真は一人で完成させるのが難しいものです。写真1枚にはカメラマンの考え、コーディネートのイメージ、被写体の雰囲気全てが入ってます。

この写真1枚にもそれがすべて入ってます。
この女の子は七五三撮影で来てくれました。
撮影の時もノリノリで着物もすごく似合ってる子でした。最後のドレスの撮影でどうしてもやりたいのがありました。
主題であがってた柔らかい光について、何回か話もしてこの子で自分がイメージしてる写真を撮りたいと思いました。
光がいっぱい入る窓の近くで寝転がってもらいました。女の子らしい柔らかい髪の毛の雰囲気のとドレスがふわっとしてる感じをよく表現する為に転がってもらってその途中に止めて撮ったり自然な仕草を誘導しました。普通に撮影したら髪の毛の黒と周りの白ではっきり色が別れる為ファイトバランスをいじつて写真に黄色味を足すようにしました。
黄色味を足す事によって髪の毛ももっと柔らかく見え、前ほげを入れることでふわっとした雰囲気を作ることができました。
手を耳に添えてもらい手から目にそして肩、腕のラインに落ちるまで写真の中で曲線が見えて写真に流れができるようにしました。



Jiyugaoka
Photo by serin
Coordi by Shie
 

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