フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive

純粋な心

投稿日:2017/3/31

1014 0



・被写体から感じたもの
この日、初めて会った彼は無邪気に笑っていました。
その時に感じた純粋無垢なイメージは撮影が終わっても変わることはありませんでした。
そして短い時間でしたが、時間を共有して改めて思ったことは、楽しい時は素直に楽しむことができ、悲しい時には涙を流したり、嬉しい時は素直に喜べる子であると言うことでした。
常に満載の笑顔で、撮影を楽しんでくれているんだなと感じました。

純粋とは、自分の本心に対して素直で正直なことです。
純粋な人は一途な人が多いです。人を疑うことをせず常に心を開いています。ありのままの嘘偽りのない姿を他人にみせることができます。
私が感じる「純粋」な人のイメージはいつも目がキラキラしているということです。山ほどのご馳走を見た時や星いっぱいの空を見た時のような。
子供心を持ち合わせている人に出会ったことがあります。やはり目がキラキラしていました。そう言った人の話は夢があって壮大でワクワクします。

感情を表に出すことは大人になると自然とブレーキがかかりできなくなります。
相手の顔色を伺っては言いたいことを我慢することも少なくはなく、その集団に溶け込むように当たり障りなく過ごしている人もいます。
私もそう言った人間の一人で、だからこそ羨ましくも思います。

また、私と彼は彼が1歳の時が初対面で、今回で二度目でした。
あの頃から約4年が経ちました。
弟ができたり、幼稚園に行き始めたりと環境の変化はありますが、変わらない笑顔、自然と作られた1才の時と同じポーズ。
いつまでもこの笑顔を忘れないでいてほしいと思いました。



・どのように表現をしたか、
一番尊重したかったことは、彼の素直な行動です。いつもはこれぐらいの年齢の子にはポーズをつけますが、これだけ純粋な彼の行動を制限してしまうのは勿体無いと思ったので彼を行動を観察しました。
スタジオの中を見ながら触ったり。一通り終えると私たちのところに歩み寄ってきます。

これは私たちとかくれんぼをして隠れている瞬間です。ちょっと悪いことを考えているいじわるな笑顔。
この瞬間が一番彼らしい表情でした。

ターコイズブルーのベレー帽とチェックの蝶ネクタイ。
色のあるコーディネートは彼によく似合います。
彼の印象をガラッと変えるのであればスーツのような大人びた衣装だと思います。
しかし、私はありのままの姿でいてほしいという思いがあったので、動きやすいラフな衣装を着てもらいました。



私が写真を撮り始めてから変わらずに大事にしていることは、
記憶に残る写真を撮ることです。
今回、彼の写真を撮って、彼の母親から写真の感想を頂く機会がありました。
 
そこには「彼の成長に気づかされた写真」と。
 
そのような言葉は私が写真を撮っていてよかったと思う瞬間です。


lifestudio nagoya / tanaka misa




 
ロード中...

この記事をシェアする