フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive

写真で人々を幸せに

投稿日:2017/3/31

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ライフスタジオ大宮店では、「ぽぽぽ」「あいあい」というCSR活動をしています。

既存のお客様も大切だが、なかなか写真館に足を運ぶことができずにいる人達も含め、私たちは写真で人々を幸せにしたい…と考え、まずは障がいを持つ子供達(ぽぽぽ)と児童養護施設にいる子供達(あいあい)を対象に、写真でできることをしている。

 

今月「あいあい」にて高校三年生の彼女たち二人に出会った。私の担当したNさん。

メイクが大好きで、メイクルームの鏡台の前で二人でメイクし合う姿は、男である私にとっては、まじまじと見てはいけないもののように感じてしまい、覗くのは気もそぞろ。
びくびくしながら覗いてみると、真剣なまなざしで友だちのメイクをしてあげていた。
そこにいる彼女はまるでメイクアップアーティストのような出立ち。


こっこれは…美しさとの遭遇!!
 

キラキラと輝く彼女の真剣な顔は、美しさそのもの。
この今の瞬間を写真に残してあげることが私の使命となった。
慌ててカメラを取りにいき、そっと1枚だけシャッターを鳴らして消えた。

ああ、きっと彼女は自分を知っている人なんだと思った。

ボブヘアー専門のサロンでカットしてもらったという芸術的なヘアスタイル
丹念になぞられたアイラインとカールカールしたまつ毛
一目惚れして買ったというお出掛け着のブラックドレス
楽しそうにヘアスタイルや衣装の話をする彼女は、ファッションへの興味を超えた熱のようなものを感じてやまなかった。

「自分の素敵なところ」「自分の魅力」そこに自分の意識を向けている人って、自然と輝いてみえてくる。
そういう人を見ると羨ましく思うし、感動すら覚える。

撮影中、メイクルームの鏡台を前に、メイク道具を代わる代わる持ち替えながら、鼻歌まじりで写真を撮られる姿は魅力的で、女優のような、いたって自然な振る舞いをする。
撮影者としてその魅力を写真の力で、目に見える形にしていく、
この写真が 
”彼女のこれからの未来を支える支柱の一本になれば” と思いながら。。。

私が写真を通してできることは、美しい今の瞬間を写真に残してあげること。
多くのことはできないけど、大きな力にはなれるかもしれない。
彼女には、社会に出て数多くの壁にぶち当たっても、一番身近な存在である自分だけは自分の見方であるように、自己を突き動かす原動力の一部になればと心を込めて、ただただ素敵な写真を残してあげたいと強く思う。

それは ”写真で人々を幸せに” という、
私達の使命のようなものだ。

 

来月4月からは渋谷のアパレルショップ店員になり、社会人としてスタートを切るというNさん。
ここで撮影した写真や思い出が、あなたの
「存在の意味を証明するもの」になっていくことを願っております。

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