フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive

空間

投稿日:2017/2/28

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photo:Tomiki
codi:Soo

"こころを自由に遊ばせる"


何かに没頭し、無我夢中で遊ぶ子供たち
その自然な姿が、あんなにも愛おしく美しいのはなぜなのだろう

子供たちは何にも縛られていない
どんな時も、ここがどんな場所であろうとも
世間のルールも常識も、関係ない
ただ世界をあるがままに受け入れて
その中で思いきり楽しむことだけを考えている

そんな風に"こころを自由に遊ばせている状態"が
本来私たちのあるべき姿なのかもしれない
そしてそんな姿は愛おしく美しい
 
上記の言葉は代々木店のアイデンティティであり、代々木店に所属するメンバーの代々木店という空間に対する願いでもあります。
 
当たり前のことですが撮影する限り開放的なスタジオの空間で「さぁ自由に遊んで」といって撮影は成立しません。
だからといって被写体に指示を出し強制すれば、心を自由に遊ばせる状態を表現をすることは出来ません。
そこには被写体を無意識に写真を撮れる状態に誘導するという方法が必要となってきます。
その誘導とは一緒に遊ぶということが一つの手段だといえます。
"こころを自由に遊ばせている状態"とは被写体だけの状態を指すのではなく撮影者たちの状態も指しているのです。
一緒に遊ぶことで楽しさを共有し、撮るに良い瞬間を逃さないのです。
 
この写真は上記の"こころを自由に遊ばせている状態"を表現した写真であります。
無我夢中に遊ぶ彼のその表情は上記の文章のように愛おしく美しい。

この写真の構成は全て被写体を魅力的に 見せる工夫を施してあります。
 
1.視線の誘導-彼の表情に自然と引き込まれる視線誘導は前ぼかしがキーポイントとなっています。更には望遠レンズを使い写真にぐっと入り込む印象を持たすことのできる「圧縮効果」を用いることにより、更に表情を印象的に表現しています。

2.光の存在-主体になる光は後ろからと被写体を表情を印象的にする左からの光、2種類の光を主に数値化することが出来ます。

3.黄金比-この写真は黄金比の構図使うことにより、写真に安定感とレイアウト的美しさを持たせる工夫をしています。
黄金比の説明 

 
新宿駅の人混みを抜け、大通りを少し入った静かな路地
くるくると螺旋階段を登ると、そこは都会のビル群を見渡す開放的なスタジオ
喧騒から離れ、いつもの自分を少し横に置き
大人も子供もこころを自由に遊ばせる場所

この場所が、ただ記念に写真を撮る場所ではなく
写真を通して何かを確認する場所であってほしい
自分と自分の大切なものが
こんなにも愛おしく美しいのだと再確認する場所

自分が今まで知っていたようで気がつかなかった
「幸せ」に出会えるかもしれない

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