フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive
a beautiful woman
投稿日:2016/11/30
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出産予定日も間近、
わが妻のマタニティフォトを撮影したのです。
これまでマトモに妻を撮影することがなく、今回はじめて今の妻の姿を美しく残そうと、真剣にカメラを向けました。
今にも裂けて飛び出してきそうなくらいに、真っ直ぐ、突き出たお腹。
その中に生命が宿っているというのは不思議でならない。
広瀬香美の「promise」が好きなようで、曲をかけるとノリノリに手足をばたつかせたり、
ときどきするシャックリを手のひらに感じるときには、本当にこのお腹の中に赤ちゃんがいるんだ…といまだに思う日々なのです。
まもなく母になる彼女もこれまでの10ヶ月間をさまざまな気持ちで過ごしてきました。
ずっと憧れていた母になること。
胎動を感じる喜びや、赤ちゃんを向かい入れる準備のあれこれ。幸せを感じる瞬間がたくさんありました。
しかし時には、ふとした拍子に悲しくなってしまう気持ちが出てきたり、不思議な感覚を感じていたようです。
父親になる私にできることは、心配をすることくらい。
それさえマトモにできず、鈍感で妻の気持ちの変化に気づいてあげられない私に幾度も苛立ちと悲しみの感情を行き来したかと思います。
スタジオにいらっしゃるお客様は、ほとんどが妊娠と出産を体験した方々です。
心強い先輩のお話をお伺いさせていただく度に、夫のサポートが大切だということと、そのサポート次第でその後の夫婦関係に大きく関わることを学びました。
だから、これまでの感謝の気持ちをこの撮影に込めた。。笑
シャッターを切りながら、まるで妻を撮っているとは思えない感覚におそわれ、ただただ彼女の美しさに惹きこまれるばかり。
そこには妻としてでも、母としてでもない、ひとりの美しき女性が目の前に立っていたのでした。
そのとき気付かされたのです。
マタニティフォトは産まれてくる子どものために残すのではなく、ここまで自分の身体の大きな変化を目の前にしながら、お腹の子を育ててくれた妻のために残すのだということに気づいたのです。
あともうひとつ、
生命を宿した女性というのは
"美しい"ということ。
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