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優しさの理由

投稿日:2016/8/31

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「パパって、世界一やさしい」
「パパは優しいんじゃなくて、お前を愛しているんだよ」

映画の中でそんなセリフがありました。
人の優しさは、どこにでもあります。誰でも、他の誰かに親切にしたり、やさしくすることができます。
でも親が子に与える優しさは、やはり他人のものとは何かが違います。
その答えが、その言葉を聞いたときにわかりました。
どんなときでも、たとえ自分が間違ったことをしたときでも、最後まで突き放したりしないのは大抵の場合お父さんやお母さんだと思います。
優しいからではなくて、愛情があるからなのでしょう。
愛してるから、きっとどんなに我儘を言っても、困らせるようなことがあっても、めいいっぱい優しくしてくれる。
もちろん叱るときも、親だって不機嫌になるときもあります。
でも、けして嫌いになったり、突き放したり、守らなくなることはないのです。
どんな子供でも無条件に愛してくれるのは、親だけなのではないかと思います。

パパもママも、穏やかで優しいご一家でした。
着物で緊張をしていましたが、彼女にとってはよくわからない存在だろうお姉さんたちの言うこともよく聞いてくれ、小さい手でおかばんを持ったり、ポーズをとったりして、一生懸命に答えてくれました。
とても人のことをよく見ている子で、なかなか緊張がとけませんでしたが、パパやママと遊んでいるとやっぱり表情が和らいでいきました。
そんなときにだからこそ、こんなお茶目な仕草も見せてくれたのだと思います。
愛情を受けた子供が親にいろんな表情を見せてくれる。それは、子供から親への最大のお返しです。
子供は、親の元だと一番安心して、自然体な姿でいられます。
「どんなあなたでも好きだよ」という気持ちが伝わり、それを信じているからこそ、自然体な姿を見せてくれるのだと思います。
それを写して残すために、みんなが一番リラックスしていること、それが良い家族写真への条件なのだと思います。


 

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