フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive
家族の風景
投稿日:2016/7/30
725 0
Photographer: Ta-na-
Coordinater: Matsuyama
Lifestudio : Tokorozawa
「なぜ、この瞬間にシャッターを押したのですか?」
よく、私たちは写真を主題に気軽に話をしあいます。
75枚の写真を1枚1枚流しながら見て、ふと、目についた1枚を眺めながら、こう相手に質問しあいます。
シャッターを切るタイミングや瞬間は、撮影者によって異なります。
同時にその1枚を撮影した瞬間にこそ、撮影者の「哲学」のような、「価値観」のような、つまり「大切に考えている部分」というのが見えるように思います。
だから、相手に聞く。「なぜ、この瞬間を残そうと思ったの?」とか、シャッターを押した瞬間、あなたはどんなことを考えていたの?と。
私の場合。その瞬間というものは、偶然生まれる奇跡的な瞬間を最初は待っていました。なので、入社した当時は、この問いに対して「なんとなく、光がきれいだったから」とか、「笑顔がかわいいと思ったから」という「感覚的」な部分が多く、よく言えば、瞬間を逃さない!ですが、異なる表現をするのであれば、いい意味でも違う意味でも「同じ写真は撮影不可能」だということも意味していました。
どんな、瞬間に自身の心が動かされるのか。
どんな、瞬間を私たちは求められているのか。
どうすれば、同じ完成度を保ったまま作品を生み続けられるのか。
どうすれば、奇跡をただ信じて待つのではなく、奇跡を、その「これだ」という奇跡的のような決定的な瞬間を自ら生み出すことができるのだろうか。
そんなことをずっと、考えてきた6年間。
私なりに導き出した「ライフスタジオらしさ」が表現されている1枚には、「すべての構成要素に「意味」がある」のではないか?と結論づけました。
「意味がある」とは、「なぜ、この瞬間にシャッターを切ったのですか?」という質問に対して、
①空間
②自然に見える仕草やそれにあうポージング
③表情の選択
④光の選択
⑤①~④をすべて統一された物語の存在
これらの要素に対しての理由が存在しています。
その場所、空間で撮影をする意味があること。
その場所、空間だからこそ自然に見える仕草やポージングを導き相手に提案投げかける技術、
その場所や仕草だからこそ、表現したい光の選択を行うこと。
最低でも、これらの要素を一つに統一することができたときに「物語」を見る人に伝えられるような1枚を生み出せる。
そんな、自身が相手の人生の物語を見た際に、生み出した条件や意味、価値観を話し合うことができる時間が、私は好きでした。
「なんで、こう撮影したの?」の質問から生まれる、その人の新しい姿を目にするたびに、私は一緒に働く一人ひとりのスタッフ仲間のことが好きになれました。
こんなことを考えながら、撮影してたんだって。
こんなことを考えながら、悩んでいたんだって。
こんなことを大切に考えていたんだって。
相手を知ることが、楽しくて仕方がありませんでした。
この写真は、ずっと個人的に集中してきた「家族写真のあり方」に対しての一つの答えのようなものが個人的に見えた写真です。
ただ、その場所でなんとなく、自然らしく撮影するのではなく。
数ある空間、インテリアの中で何をどのように選択するのか。
被写体の服装やコーディネートに使用されているドレスや小物の色に合わせて空間を選択するのか。
この写真で表現したかったのは「家族の風景写真」。
家族がくつろげる場所。家族が自然と集まる場所。家族がそれぞれの時間を過ごす場所。
その条件を満たすための空間はどこか?という問いに対しての「リビング」という選択。
どんな姿が、普段過ごしているような、自然と空間に溶け合うような仕草なのか?という問いに対しての提案をどんどん相手に投げかけて、「自然に遊んでいるような」から「本当に自然に遊び始めた瞬間」を探す作業。
本気で遊んでいるときに、楽しんでいる表情を引き出すためのさらに投げかけ。
家族の風景、家族の団欒を表現するための光は、柔らかいイメージ。まるで、子供たちを優しく見守るパパとママの目線を想像し表現できるような光とはどんな光なのか。
そんなことを、ずっと考えながら、「家族写真」に集中したライフスタジオ生活。
本当に楽しかった。本当にうれしかった。
本当に、何もかもが新しくて、何もかもが私にはキラキラして見えた。ひとつも同じ表現はないんだって知りました。
だからこそ、考えなければいけない。
「なぜ、この瞬間にシャッターを切ったのか」ということを。
それらの価値観を互いに見せ合うことが、ライフスタジオらしい表現であり、撮影する時間や空間、そして撮影した後も、互いにつながりあうことができるのだと感じました。
幸せな時間を、ありがとうございました。
ライフスタジオに入社を決めた理由であった、「写真について」そして「互いの熱い想い」をいろんな人と沢山沢山語りたいという夢。
叶えられました。本当に楽しい6年間でした。これからも、別々に一緒に。
Coordinater: Matsuyama
Lifestudio : Tokorozawa
「なぜ、この瞬間にシャッターを押したのですか?」
よく、私たちは写真を主題に気軽に話をしあいます。
75枚の写真を1枚1枚流しながら見て、ふと、目についた1枚を眺めながら、こう相手に質問しあいます。
シャッターを切るタイミングや瞬間は、撮影者によって異なります。
同時にその1枚を撮影した瞬間にこそ、撮影者の「哲学」のような、「価値観」のような、つまり「大切に考えている部分」というのが見えるように思います。
だから、相手に聞く。「なぜ、この瞬間を残そうと思ったの?」とか、シャッターを押した瞬間、あなたはどんなことを考えていたの?と。
私の場合。その瞬間というものは、偶然生まれる奇跡的な瞬間を最初は待っていました。なので、入社した当時は、この問いに対して「なんとなく、光がきれいだったから」とか、「笑顔がかわいいと思ったから」という「感覚的」な部分が多く、よく言えば、瞬間を逃さない!ですが、異なる表現をするのであれば、いい意味でも違う意味でも「同じ写真は撮影不可能」だということも意味していました。
どんな、瞬間に自身の心が動かされるのか。
どんな、瞬間を私たちは求められているのか。
どうすれば、同じ完成度を保ったまま作品を生み続けられるのか。
どうすれば、奇跡をただ信じて待つのではなく、奇跡を、その「これだ」という奇跡的のような決定的な瞬間を自ら生み出すことができるのだろうか。
そんなことをずっと、考えてきた6年間。
私なりに導き出した「ライフスタジオらしさ」が表現されている1枚には、「すべての構成要素に「意味」がある」のではないか?と結論づけました。
「意味がある」とは、「なぜ、この瞬間にシャッターを切ったのですか?」という質問に対して、
①空間
②自然に見える仕草やそれにあうポージング
③表情の選択
④光の選択
⑤①~④をすべて統一された物語の存在
これらの要素に対しての理由が存在しています。
その場所、空間で撮影をする意味があること。
その場所、空間だからこそ自然に見える仕草やポージングを導き相手に提案投げかける技術、
その場所や仕草だからこそ、表現したい光の選択を行うこと。
最低でも、これらの要素を一つに統一することができたときに「物語」を見る人に伝えられるような1枚を生み出せる。
そんな、自身が相手の人生の物語を見た際に、生み出した条件や意味、価値観を話し合うことができる時間が、私は好きでした。
「なんで、こう撮影したの?」の質問から生まれる、その人の新しい姿を目にするたびに、私は一緒に働く一人ひとりのスタッフ仲間のことが好きになれました。
こんなことを考えながら、撮影してたんだって。
こんなことを考えながら、悩んでいたんだって。
こんなことを大切に考えていたんだって。
相手を知ることが、楽しくて仕方がありませんでした。
この写真は、ずっと個人的に集中してきた「家族写真のあり方」に対しての一つの答えのようなものが個人的に見えた写真です。
ただ、その場所でなんとなく、自然らしく撮影するのではなく。
数ある空間、インテリアの中で何をどのように選択するのか。
被写体の服装やコーディネートに使用されているドレスや小物の色に合わせて空間を選択するのか。
この写真で表現したかったのは「家族の風景写真」。
家族がくつろげる場所。家族が自然と集まる場所。家族がそれぞれの時間を過ごす場所。
その条件を満たすための空間はどこか?という問いに対しての「リビング」という選択。
どんな姿が、普段過ごしているような、自然と空間に溶け合うような仕草なのか?という問いに対しての提案をどんどん相手に投げかけて、「自然に遊んでいるような」から「本当に自然に遊び始めた瞬間」を探す作業。
本気で遊んでいるときに、楽しんでいる表情を引き出すためのさらに投げかけ。
家族の風景、家族の団欒を表現するための光は、柔らかいイメージ。まるで、子供たちを優しく見守るパパとママの目線を想像し表現できるような光とはどんな光なのか。
そんなことを、ずっと考えながら、「家族写真」に集中したライフスタジオ生活。
本当に楽しかった。本当にうれしかった。
本当に、何もかもが新しくて、何もかもが私にはキラキラして見えた。ひとつも同じ表現はないんだって知りました。
だからこそ、考えなければいけない。
「なぜ、この瞬間にシャッターを切ったのか」ということを。
それらの価値観を互いに見せ合うことが、ライフスタジオらしい表現であり、撮影する時間や空間、そして撮影した後も、互いにつながりあうことができるのだと感じました。
幸せな時間を、ありがとうございました。
ライフスタジオに入社を決めた理由であった、「写真について」そして「互いの熱い想い」をいろんな人と沢山沢山語りたいという夢。
叶えられました。本当に楽しい6年間でした。これからも、別々に一緒に。
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