フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive
家族写真のイメージカット
投稿日:2016/6/30
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ライフスタジオは今年で10周年になります。この10年という間に私たちはたくさんの家族と出会い撮影してきました。当時、生まれたばかりの赤ちゃんだった子たちは、もうハーフ成人式を迎えます。私たちはその間にたくさん写真の話をし、写真のことを考えてきました。最近では「成人写真」の話が中心的にされるようになりました。フォトジェニックに掲載される写真の被写体も7歳以上が多いのではないでしょうか。
でも、赤ちゃんの写真はやっぱり可愛いと思います。誰が見てもそのままで可愛い姿形をしているからです。
私のいる新横浜店はオープンしてからずっと赤ちゃんを中心に撮影している店舗です。新横浜店へ来てまだ3か月ですが、客観的に見ても新横浜店のスタッフの赤ちゃんを撮影する技術は高いと思います。その理由は、本当に心から「可愛い」と感じ、その瞬間にシャッターを切っていると思うからです。毎朝、「誰がこのプニプニ(赤ちゃんのこと)を撮影する〜?」なんて話が出たり、道で通りすがった赤ちゃんに「は〜癒された〜。」なんて口にするくらいです。そして、シャッターをいつ切るのか、その瞬間というのは撮影するカメラマンに全て任されています。赤ちゃんに普段から集中をしているからこそ、「可愛い」写真が撮れるのだと思います。
しかし、赤ちゃんの写真はいくら可愛いと言っても、成人写真とは違った難しさというものがあります。まず言葉では意思疎通ができません。こちらの意図したポーズもとれませんし、体力もまだ少ないです。撮影とお昼寝のタイミングが重なってしまうこともあります。コーディネートに関して言えば、いつも着慣れた動きやすい服とは違うことでご機嫌が優れなかったり、帽子や髪飾りは一瞬でとってしまいます。そんな中でも私たちは撮影できる技術を数多く持っていますし、その中に楽しさや発見があります。言葉で意思疎通ができなくても、こちらがした何かに答えてくれたときの何とも言い表せない嬉しさや、お母さんの肩越しにこちらの様子を伺っていて、無言で何かを訴えていることがわかります。意図したポーズが取れなくても、想像の上を行くリアクションを取ってくれます。撮影中に寝てしまっても、寝顔を写真に残すことができます。帽子や髪飾りをあっという間に取ってしまっても、その取っている瞬間の仕草を残すことができます。
そんな新横浜店では家族写真のイメージカットを撮影することに取り組んでいました。イメージカットというと、とてもジャンルが広く、話されることも様々です。いつも撮影する写真の中にもイメージカットはもちろんあります。そういった写真だけではなく、改めて集中して撮影するということは、私たちの考えるイメージカットとはどういうものなのか?を考えなくてはなりません。
この家族はとってもおしゃれなご家族で、3人で頭の先から足元までバッチリとコーディネートしてきてくれました。ここまでコーディネートしてくれたのであれば、足元のカットも残したいなぁと思っていましたが、ママさんから「靴だけのカットも撮影できますか?」とのお声があったので、ぜひ!ということでこの写真が生まれました。この赤ちゃんは人見知りもなく、はじめから最後までご機嫌が良く立つのも上手です。家族1人1人が自立しており尊重しあっているそんな関係を感じました。私は「この家族にはきちんと画面を整理し、撮影するのがいい」そう思いこの形で撮影をしました。家族写真のイメージカットで一番大切なことは何よりも家族らしさだと思います。それがその家族の日常で、自然な姿です。どんなに私たちがイメージする姿や演出したいことあっても、その家族らしさがなくては、その家族にとっては不自然な姿になってしまいます。赤ちゃんが抱っこを求める姿はかわいいものです。しかし、それを赤ちゃん自身が求めていなければ、こちらが無理やりやってもらうのは変な話です。
私たちがいかに自然に日常的な写真になるよう演出するのか、それが家族写真のイメージカットの真髄ではないでしょうか。
yoyogi photo by hachiyama/codi by yonezu
でも、赤ちゃんの写真はやっぱり可愛いと思います。誰が見てもそのままで可愛い姿形をしているからです。
私のいる新横浜店はオープンしてからずっと赤ちゃんを中心に撮影している店舗です。新横浜店へ来てまだ3か月ですが、客観的に見ても新横浜店のスタッフの赤ちゃんを撮影する技術は高いと思います。その理由は、本当に心から「可愛い」と感じ、その瞬間にシャッターを切っていると思うからです。毎朝、「誰がこのプニプニ(赤ちゃんのこと)を撮影する〜?」なんて話が出たり、道で通りすがった赤ちゃんに「は〜癒された〜。」なんて口にするくらいです。そして、シャッターをいつ切るのか、その瞬間というのは撮影するカメラマンに全て任されています。赤ちゃんに普段から集中をしているからこそ、「可愛い」写真が撮れるのだと思います。
しかし、赤ちゃんの写真はいくら可愛いと言っても、成人写真とは違った難しさというものがあります。まず言葉では意思疎通ができません。こちらの意図したポーズもとれませんし、体力もまだ少ないです。撮影とお昼寝のタイミングが重なってしまうこともあります。コーディネートに関して言えば、いつも着慣れた動きやすい服とは違うことでご機嫌が優れなかったり、帽子や髪飾りは一瞬でとってしまいます。そんな中でも私たちは撮影できる技術を数多く持っていますし、その中に楽しさや発見があります。言葉で意思疎通ができなくても、こちらがした何かに答えてくれたときの何とも言い表せない嬉しさや、お母さんの肩越しにこちらの様子を伺っていて、無言で何かを訴えていることがわかります。意図したポーズが取れなくても、想像の上を行くリアクションを取ってくれます。撮影中に寝てしまっても、寝顔を写真に残すことができます。帽子や髪飾りをあっという間に取ってしまっても、その取っている瞬間の仕草を残すことができます。
そんな新横浜店では家族写真のイメージカットを撮影することに取り組んでいました。イメージカットというと、とてもジャンルが広く、話されることも様々です。いつも撮影する写真の中にもイメージカットはもちろんあります。そういった写真だけではなく、改めて集中して撮影するということは、私たちの考えるイメージカットとはどういうものなのか?を考えなくてはなりません。
この家族はとってもおしゃれなご家族で、3人で頭の先から足元までバッチリとコーディネートしてきてくれました。ここまでコーディネートしてくれたのであれば、足元のカットも残したいなぁと思っていましたが、ママさんから「靴だけのカットも撮影できますか?」とのお声があったので、ぜひ!ということでこの写真が生まれました。この赤ちゃんは人見知りもなく、はじめから最後までご機嫌が良く立つのも上手です。家族1人1人が自立しており尊重しあっているそんな関係を感じました。私は「この家族にはきちんと画面を整理し、撮影するのがいい」そう思いこの形で撮影をしました。家族写真のイメージカットで一番大切なことは何よりも家族らしさだと思います。それがその家族の日常で、自然な姿です。どんなに私たちがイメージする姿や演出したいことあっても、その家族らしさがなくては、その家族にとっては不自然な姿になってしまいます。赤ちゃんが抱っこを求める姿はかわいいものです。しかし、それを赤ちゃん自身が求めていなければ、こちらが無理やりやってもらうのは変な話です。
私たちがいかに自然に日常的な写真になるよう演出するのか、それが家族写真のイメージカットの真髄ではないでしょうか。
yoyogi photo by hachiyama/codi by yonezu
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