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想像

投稿日:2016/3/31

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想像の世界は無限大です。
子供のころは、自分の知らない場所や物事を、自由に想像することができていました。

知らないからこそ、自由に思い描けるものがあります。
ちょっとがんばればどこへでも行けるような気もしていました。
お金は必要だろうけど、少し用意すれば遠くまでは行けるのではと思っていました。
海を渡れば外国へ行ける、電車に乗れば、面白い建物がある。
クリスマスの夜にはサンタがプレゼントを配っている。
子供に大きくなったら何になりたいか聞くと、ケーキ屋さんだったりアイドルだったり歌手だったりサッカー選手だったり、いろんな答えが返ってきます。
子供の目にはたくさんの楽しい世界が映っています。それは知らないことを武器に、想像することができるからです。
行ったことのない町はどんな風景があるのか、どんな人が住んでいるのか。
ケーキ屋さんはどんな仕事をしているのか。
いろいろ考えることで、自分の中の世界をつくるのです。
子供の寝顔がなんだか幸せそうに見えるのは、楽しい世界が作られていることがなんとなくわかるからかもしれません。

でも大きくなるにつれいろんなことを知って、知識や、現実的な計算の幅が広くなると同時に、固定概念ができてしまって、想像には少しずつ境界ができてきます。
変わった日常も、意外と早く日常へと変わってしまうものです。
でもその想像と現実を上手に合わせる方法もあります。そうして作られたのが映画や小説です。
それは私たちに、新しい想像の形を与えてくれます。
もしかしたら、こんなことがあるかもしれない、という想像に現実という情報が加われば、よりリアリティのある、面白いお話ができるものです。

大人も、結局は子供の延長戦で、楽しいことを考えずにはいられないのです。
 

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