フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive

人と人として。

投稿日:2016/2/29

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OMIYA Photo

Photographer: Soo

Cordinater: Tomiki



「大人を撮ることは簡単ではない」

よくそう言われるが、果たして本当だろうか。

それ自体がすでに思いこみということはないか。


どんな時、どんな場所、どんな場所でも、
自分らしさを失ってはいけないとは思う。

自分の持ち味と相手の良さが交わった時、
どんな写真が出来上がってくるか、

その化学反応を楽しむ。
それが写真の醍醐味だと思うから。
そのためにも自分は必要である。

しかし、私は私でも
今までは「大人に対する私」を抜け出てはいなかったのかもしれないと、
この撮影で気付かされた。


大人の被写体に対して、もちろん注意すべきポイントは子供と変わってくるが、
それは技術的な事。
本質的には「人に接している」ということに変わりはないのではないか。

「大人に対する私」でも「子供に対する私」という両方に共通する
「人に対する私」という本来の私。

自分が持っている、変えてはいけない本質的な本来の私は
「人を解放させる」という部分だったと思う。

それなのに、その人らしさを、その人のままでといいながら、
被写体を「大人のその人」という枠から解放できていなかったのは私のほうだったのかもしれない。


私も彼女も解放された。
大人と大人でも、
大人と子供でもなく、
人と人として。

純粋な私とあなたになった時こそ、本当のその人らしさはあらわれ出てくる。

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