フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive
鏡
投稿日:2015/12/31
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Photo by Ta-na- & Codi by Gomei in Urayasu
ライフスタジオの写真にはいくつかの要素が存在しています。
ひとつは「楽しみ」ひとつは「物語性」そして「関係性」であると私は考えています。
撮影される空間と時間は「楽しみ」が存在するものでなければならない。
撮影される空間と時間には世界にたったひとつの「物語」が存在しているということ。
その物語はひとりでは生み出すことが出来ないつまり、その空間に存在している人だけではなく、その人を構成した様々な「関係性」が全て統一される瞬間が存在しているという事です。
それらの要素が含まれている写真には、被写体のその瞬間の楽しそうな笑い声や会話が聞こえてきそうな気がする、という見る人に対して感想を抱かせるのだと考えられます。
楽しむということ。楽しませるということ。楽しみを共有するということ。楽しみを共感するということ。
撮影している瞬間だけ楽しければいい、でもなく。撮影した後もその写真たちを眺めているとその瞬間空間の自身の「感情」があふれ出るものが、未来へ私達が共に残すラブレターです。
撮影の際に、私はそれらのライフスタジオの写真が持つ要素をどのように引き出すのか?という問いかけに対して主に二つの提案をすることがあります。
ひとつは「抱きしめる」という仕草の中で見える仕草と表情そして関係性。
そしてもうひとつは「おでことおでこをくっつける」という仕草の提案です。
この仕草の提案も「楽しみ」の空間と環境を作り上げる事が出来ていない瞬間に投げかけても単純に「おでことおでこがくっついている写真」になるだけです。
「抱きしめる」そして「くっつける」という仕草の提案はその仕草そのままを撮影する為に提案をすることではありません。
つまり、「抱きしめさせる」こと、「くっつけさせる」ことは決して目的ではないということです。
なぜ、それらを提案するのか?答えはとてもシンプルです。
「笑顔を撮影したい」それだけかもしれません。
ですが、それだけでもないような気もしています。 相手を笑顔にする方法とは何か?相手に「笑ってください」と一方的に要求することではない、そう考えています。
これに対しても「自分から相手に歩み寄る」つまり「自分から相手にたいして笑顔で接する」事をすることが出来なければ相手を笑顔に導くことは出来ません。 相手は、自身の鏡です。そして、相手の反応は現在の自身の内面を映し出すものです。この笑顔でたとえ話しかけたとしても瞬間、必ずしも笑顔で返ってくるとは限りません。
相手はなかなか、もしかしたら自身の感情を表現できずにじっと、怯えたような目をして私達を見つめ返してくるかもしれません。ですが、ここで私達は相手を映し出す鏡になってはならないのです。
相手を信じ続けること。相手を待ち続けること。相手の話を聞くことを諦めないこと。相手を愛し続けること。
その中で発することで初めて「抱きしめさせる理由」そして「くっつけさせる理由」を表現することが出来るのだと私は感じています。
何の為に、それらの指示を私達は目の前の相手に対して投げかけているのか。
何の為に、それらの瞬間を私達は待ち続けているのか。
何の為に、ライフスタジオという場所で撮影をするという方法を選択し、撮影を続けているのか。
これらの「理由」を追求し続けていくことが、ライフスタジオという場所と空間そしてライフスタジオで働くスタッフ私達に会うために予約を取り、スタジオまで足を運んでくれる大切な人達の為に出来る最低限の還元であり、愛し続けていくための条件であると日々感じています。
だからこそ。私達は、鏡と向き合うことを続けて行かなければと思うのです。
ライフスタジオの写真にはいくつかの要素が存在しています。
ひとつは「楽しみ」ひとつは「物語性」そして「関係性」であると私は考えています。
撮影される空間と時間は「楽しみ」が存在するものでなければならない。
撮影される空間と時間には世界にたったひとつの「物語」が存在しているということ。
その物語はひとりでは生み出すことが出来ないつまり、その空間に存在している人だけではなく、その人を構成した様々な「関係性」が全て統一される瞬間が存在しているという事です。
それらの要素が含まれている写真には、被写体のその瞬間の楽しそうな笑い声や会話が聞こえてきそうな気がする、という見る人に対して感想を抱かせるのだと考えられます。
楽しむということ。楽しませるということ。楽しみを共有するということ。楽しみを共感するということ。
撮影している瞬間だけ楽しければいい、でもなく。撮影した後もその写真たちを眺めているとその瞬間空間の自身の「感情」があふれ出るものが、未来へ私達が共に残すラブレターです。
撮影の際に、私はそれらのライフスタジオの写真が持つ要素をどのように引き出すのか?という問いかけに対して主に二つの提案をすることがあります。
ひとつは「抱きしめる」という仕草の中で見える仕草と表情そして関係性。
そしてもうひとつは「おでことおでこをくっつける」という仕草の提案です。
この仕草の提案も「楽しみ」の空間と環境を作り上げる事が出来ていない瞬間に投げかけても単純に「おでことおでこがくっついている写真」になるだけです。
「抱きしめる」そして「くっつける」という仕草の提案はその仕草そのままを撮影する為に提案をすることではありません。
つまり、「抱きしめさせる」こと、「くっつけさせる」ことは決して目的ではないということです。
なぜ、それらを提案するのか?答えはとてもシンプルです。
「笑顔を撮影したい」それだけかもしれません。
ですが、それだけでもないような気もしています。 相手を笑顔にする方法とは何か?相手に「笑ってください」と一方的に要求することではない、そう考えています。
これに対しても「自分から相手に歩み寄る」つまり「自分から相手にたいして笑顔で接する」事をすることが出来なければ相手を笑顔に導くことは出来ません。 相手は、自身の鏡です。そして、相手の反応は現在の自身の内面を映し出すものです。この笑顔でたとえ話しかけたとしても瞬間、必ずしも笑顔で返ってくるとは限りません。
相手はなかなか、もしかしたら自身の感情を表現できずにじっと、怯えたような目をして私達を見つめ返してくるかもしれません。ですが、ここで私達は相手を映し出す鏡になってはならないのです。
相手を信じ続けること。相手を待ち続けること。相手の話を聞くことを諦めないこと。相手を愛し続けること。
その中で発することで初めて「抱きしめさせる理由」そして「くっつけさせる理由」を表現することが出来るのだと私は感じています。
何の為に、それらの指示を私達は目の前の相手に対して投げかけているのか。
何の為に、それらの瞬間を私達は待ち続けているのか。
何の為に、ライフスタジオという場所で撮影をするという方法を選択し、撮影を続けているのか。
これらの「理由」を追求し続けていくことが、ライフスタジオという場所と空間そしてライフスタジオで働くスタッフ私達に会うために予約を取り、スタジオまで足を運んでくれる大切な人達の為に出来る最低限の還元であり、愛し続けていくための条件であると日々感じています。
だからこそ。私達は、鏡と向き合うことを続けて行かなければと思うのです。
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