フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive

条件

投稿日:2015/7/31

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Photographer:Ta-na-
Coordinaite:Cho
 
Lifestudio:Urayasu

写真を撮影する、という行為の中で様々な壁にぶつかる・・・という事は多々あります。
どうしたら、もっといい写真を撮影することが出来るのだろう・・・?
そんな疑問が、写真を始めたばかりの私の脳裏によぎり、ライフスタジオの様々なメンバーに対してこんな質問を何度かしたことがあります。

「いい写真を撮影することが出来る撮影者が持つ能力とは何ですか?」

この質問に対して、様々な回答を頂きましたが、最初に突きつけられたのは、

「あなたが話をしている「いい写真」の「いい」とは、何ですか?」

言い換えると、こうです。

「あなたは、どんな写真が撮影したいと思って今悩んでいるの?」ということです。

それに対してのライフスタジオという現場で撮影をしながら感じた私の現在の結論は
「楽しさ」でした。
ここでの「楽しさ」とは、作り手だけが楽しい事ではなく、被写体だけが自由に遊んで楽しいという事でもありません。
ここでの「楽しさ」は、「一緒に作る」という楽しさと、「一緒に過ごす」という楽しさです。私が、現在一番に考えている、いい写真の基準は映し出された写真の中に「楽しさ」が映し出されているのかということなのだということでした。

この「楽しさ」を常に生み出すこと。
これこそが、次の課題となりました。

天候に作用されるのではなく、光に限定されるのではなく、被写体のコンディションだけを優先するのではなく、撮影するスタジオや、共に作る人に限定するのではなく。

「~がなかったから上手く撮影が出来なかった・・・」
確かに、条件に縛られてしまう事もあります。
ですが、それ以上に大切であり、腕の見せ所があるのだとしたら、私はこう考えます。

「どんな環境でも、自分の「最高」を生み出すことが出来る条件を自ら作り出すことが出来る人が、自立をしている人であり、最も自由な表現者である」

様々な店舗へ行き、撮影をする機会に恵まれ、様々な仲間と手を組み撮影を行なう毎日の中で、私が75枚の中でコレだけは撮影したい!と思う写真が「家族写真」であり、「仲がよさそうに見える家族写真」ではなく、実際に仲が良い現場をそのまま撮影した写真です。

どんな場所で撮影をしたとしても、「私達は~である」という哲学を表現することが出来る条件を生み出すことが出来る私達でありたいと思います。同時に、「これが、私の伝えたいものである」という哲学を表現できるような家族写真を撮影する為の条件を自ら作り出せるよう、常に技術を吸収し続けられる表現者で有り続けたいと、7月から訪れた新しい場所で誓いました。

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