フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive
「家族とは何なのか。」
投稿日:2015/7/3
1163 1
「家族とは何なのか。」
此処のところそればかり考えてしまいます。考えどもそれを定義づけるのはとても難しい。
それを証明するものとは何なのでしょう。
ひとつ屋根の下で共に暮らしているような血のつながっている親子は、実に家族らしく思える。
また養子として迎えた血の繋がらない親子だとしても、それも家族。
あるいは、おばあちゃんが一人暮らしでネコやカメのペットを飼っていたとしたって、
亡き夫の遺影を仏壇に飾ってあっても、その空間には家族としか呼びようのない雰囲気がある。
「家族とは何なのか、、、?」
家族とは戻ってくるというところなのかもしれません。
歩き出したばかりのヨチヨチ歩きの赤ちゃんの姿を思い浮かべてみる。
人間はこの世に生をうけて、最初は自分では動くことができない。
手足をバタつかせ、寝返りを打ち、トコトコ這い出し、立ち上がり、一歩一歩、前に歩き出す。
ヨチヨチと一歩、二歩と歩いたと思ったら、おもむろに振り返り、そこに親を見出すとニコッと微笑みまた前進する。
しかしそこに誰もいなければ、驚き不安に襲われ、顔は歪み、涙が溢れてこの世の終わりかのように声を荒げ泣き出すことでしょう。
人間には立ち戻る場所がなければ生きていけない。
その場所は家族でもあるんだと思います。
その場所があるから、安心して生きていける。
その安心とは何も言わないでもわかるような、自分の味方になってくれる人たちがいる場所。
自分をさらけ出すことのできる、自分が自分でいられる場所。
それを「家族」とも言うのかもしれません。
Photo by SU & Tomikky
この記事をシェアする