フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive
『since』
投稿日:2015/3/28
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写真に出会ってから、人に出会ってから美しさのあり方を探しています。
見た目に美しいのか、感情に訴えかける美しさなのか、その両方なのか。
私は自分の中で美しさの基準を決定する事無くいつも探しています。
決めてしまうという事は思考をとめてしまうような恐怖を感じるからです。
だから毎日、常に考えます。
今目の前に居る人の美しさは何処にあるのか。
私は初めて会う被写体である人の事を良く知りません。
会ってから1時間以内、その時間でいったいその人のどれだけを感じる事が出来るでしょうか。
解らない、何時もこの感覚が私の心を刺激します。
向き合う事は常に私自身に考える機会を与えてくれます。
言葉で感じ、表情で感じ、空気で感じる。
知りたいと思う気持ちが感覚をより強く研ぎすませます。
でも何故かいつも思うのです。
常に一緒に居る仲間達の事でさえ、全てを知らないのになぜ私は被写体の美しさを仮に決定しシャッターを切れるのでしょうか。
シャッターを切るのはカメラマンとしての義務だからでしょうか。
それも違う気がします。
想像しているのかもしれません。
解らない事は思考し、形にするためにはカメラを構え、シャッターを切るしかありません。
だからその瞬間のために沢山の事をして、沢山の事を考えます。
そして出来上がるのはいつも、私の想像で固められた写真。
しかしそれは彼女も知らない自分だったり、家族も見た事が無い彼女だったりします。
そして、自然な彼女の姿だったりしたのかもしれない。
向き合い探し、考え写す。
おわりない感覚に、出会う人たちの魅力に私は突き動かされています。
カメラを持って以来ずっと。
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