フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive
『Logic』
投稿日:2014/12/29
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photo by Ryo codi by Kaori in Yokohama Aoba
「俺の持論を理解し自分のものにしてくれた唯一の人でもあります」
そういってもらえた事があります。
Volvoさんとは2年間毎日のように写真の話をしていました。
いったいどれだけ写真の話をしたのか、内容は覚えきれないくらいです。
彼の写真の素晴らしさの一つとしてクローズアップが特徴的です。
一緒の現場で撮影をするようになり、目を引きつけられた写真を今でも良く覚えています。
美しい引き写真から、見る物に強い印象を与えるクローズアップ。
75カットが一つの作品のように完成されていました。
自分の近くに素晴らしい技術を持つ人が居ると言う事は、自分の成長にこの上ない栄養になります。
その人の写真の考え方を聞き、自分の写真の考え方を話す。
この繰り返しは毎日の写真に日々変化を与えてくれます。
互いに良い所も弱い所も知っているからこそ、より向上に効果的な会話が展開されていきます。
写真について話し合われるとき、ついつい私たちは自分たちの感覚の話をし、共感するか否定するかの結果で終わってしまいます。
これは非常にもったいない事です。
私は常に相手の感覚を欲しています。
自分の考え方と相手の考え方を照らし合わせるのではなく、相手の考え方の中に自分に無い物を探しています。
相手から何かを見つけると言う事は自分のなかの狭い世界を広げて行く効果があります。
写真は全ての人が認める正解も、不正解もありません。
だからこそ多くの事を自ら求め知って行く必要が有ります。
撮影中に絶え間なく被写体にアプローチをし、相手を知っていくように、共に居る人の写真の考え方に常にふれて、自分の中に吸収して行く事も自分の中にある写真の世界観を広げるために重要な事です。
今の私の写真は多くの会話、そして様々な人の写真への考え方から産まれた。
取り入れ昇華して行く。その繰り返しが写真の上達へ最も効果的であると私は考えています。
個人の感覚に限界はありませんが、学び方次第で本来無いはずの限界を知らないうちに作ってしまう事も有ります。
それを突破するには自分に無かった感覚や考え方を持つ人の存在が必要です。
今も私の近くには素晴らしいカメラマンが沢山居ます。
これからの写真の変化が楽しみです。
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