フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive

『street scene』

投稿日:2014/12/23

815 0

photo by Ryo  codi by Mai in Yokohama Aoba

 

人は皆、止まる事無く進み続けています。

この世界に存在する全ての人にそれぞれの人生が有り、一人一人が人として止まる事の無い時間の流れの中にいます。

街の中であたりを見回すとよくこのような光景を目にします。

立ち止まって何かをしている人、忙しそうに歩く人。

写真はその一瞬を記録する物ですが、皆必ずその瞬間に確かに存在しています。

人の目もカメラもピントを合わせている所はよく見えますが、その他の部分は薄く、見えにくい物です。

 

私たちが記録者として見るべきはその空間の全てであり、見た物を写す感覚を育んで行くためにはファインダーの外の日常も出来るだけ多くの物を見る必要が有ります。

気がつかないうちに固定観念に縛られ、この場所で写せる物を限定してしまう。

そこに気がついた瞬間また、私の見える世界が膨らんで行く。

 

写真は作るものではなく探し、再現する物だと思います。

なぜなら私たちは自分の知っている物しか知らないから。

自分の感覚に物足りなさを感じた瞬間、新たに知るために様々な物を見聞きする。

その行動がやがて今までに無い感覚を人に与えてくれます。

 

想像の街、その街角の風景に日常的な物を感じ、新たな物を感じた。

 

何故だろうか、何時も私を外に連れ出してくれるのは出会う人たち。

共に努力し、沢山の感情を共有しながら同じ時間を過ごす仲間達。

そして、偶然にその日に出会う素敵な家族。

 

一人で出来る事には常に限界がある、その限界を認める事もまた、今の自分のその先に進むための大切な事では無いでしょうか。

 

進み続けましょう、きっと写真にも人にも限界なんて無いですから。

この記事をシェアする