フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive

偶然を引き寄せる

投稿日:2014/7/31

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写真を撮るときにいつも考えることがあります。
それはその子らしさをどう活かせるか。
                   
行動一つ一つを見ながらこちらからのアプローチにその子がどう反応してくれるかを
予測しながら適切なインテリアに配置する。
 
そして何より一緒に入っているコーディネーターとの撮りたいものの意思疎通が必
要となってきます。
 
インテリアの色や形状・そこに配置する小物・撮る角度・光など自分自身での研
究も必要となることはもちろんのこと、その空間を共有するコーディネーターとの
話し合い被写体のその子らしさを引き出していきます。
 
偶然に撮れた写真は追求がそこで途絶えてしまうかもしれませんが、偶然を引き
寄せた写真は追求に追求を重ねたものであると思います。
 
この写真は大宮店から循環勤務で来てくださった鈴木さんからヒントをもらった写
真です。
 
床のブルーの爽やかさが光が入り込むことによってさらに際立ち、その光とブル
ーに反射するようにシャボン玉の輝きがまた増して見えます。
 
この条件を満たすため浦安店の玄関の床はブルーでも壁が白なので、なるべく排
除する必要があるためかなり上の角度から撮る必要が出て来ました。被写体が
前に行き過ぎてしまうといらない床が映り込むため後ろにある玄関の色を活か
してなるべくブルーの面積を増やす形を取りました。
それによって一枚の写真として色が統一された物になりました。
その条件で子供を配置すると下を向いて笑顔でないかっこいい感じの被写体では
合わないので、笑顔で上を向いて伸びてくるような被写体の動きが必要となります。
よって先にもあげたインテリアを強調させるシャボン玉で同時に被写体の動きを強
調させる形になりました。
 
今回のように分析をした上で被写体の動きを分析して偶然に撮れてしまった一枚ではなく、
偶然を引き寄せた一枚の写真となりました。
 
urayasu photo by Fujigoe, coordinator by Okamura
 

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