ライフファミリー
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あなたに会いに来ました [ライフスタジオ横浜青葉店 Oto Takuma]-200
投稿日:2023/6/12
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「あなたに会いに来ました」と言われるカメラマンの先輩方の姿を見て
「あなたに会いに来ました」
お客さんにそう言われている先輩方を、ずっと近くで見てきました。先輩方みたいになりたい。そう思い目の前のお客さんに楽しんで貰えるように、必死に撮影に入っていた1年目でした。そして2年目になり、1年目に出会ったご家族との再会が増えてきました。再会はとても嬉しいことです。1年前よりも身長が大きくなってたり、コロコロ転がっていた子が歩けるようになっていたり、喋れるようになっていたり。それをパパさんママさんと共有できることが嬉しくて嬉しくて、身近で見てきた先輩方はずっとこれをしてお客さんと関係性を作ってきたんだなと、感じています。
ある日、お店の留守番電話に1件のメッセージが入っていました。
「本人がお年頃で写真撮られるのが嫌なのでもしかしたら予約をキャンセルするかもしれない」
お客さんの情報を確認すると、昨年僕がコーディネーターで撮影に入った見覚えのある子で備考に「くま指名」と書かれていました。すぐに折り返しかけると、ママが出てくれて、「行かないって言ってる日もあれば、くまちゃんに会いに行きたいって言ってる日もあって…」と
去年は結構ノリノリでポージングとかもしてくれていたイメージですが、彼も6年生。写真を撮られるのが嫌な気持ちは痛いほどわかります。ですが写真を残したいパパさんママさんの気持ちも良く分かります。前回の撮影はアニメやゲーム、学校の話とかで結構盛り上がった覚えがあったので、来てくれれば絶対楽しんで貰えると思い、
「僕もめちゃめちゃ会いたいですし、前回の撮影の感じだと楽しんでもらえると思うので本人に伝えてもらえると嬉しいです!!」と僕の想いをママに伝えました。
↑去年の撮影です(笑)
そして1週間が経ち迎えた撮影日当日。彼は撮影に来てくれました。僕のことは覚えててくれて、撮影前は普通にお話ししたり、笑ってくれていましたが、撮影になると彼の不機嫌が爆発します(笑)あんなに喋っててくれたのに無言だし、めちゃめちゃ不機嫌そうな顔してるし。来てくれたからには楽しんでもらいたいなと思って、1シーン目はとにかく身体を張りました。こちょこちょしてみたり、さきさんにイタズラしてみたり、その日は雨だったんですが、雨の中傘もささずに全力で外を走り回ってみたり。彼が一瞬でもクスッとなる瞬間を作ろうと考えていました。
ちょっぴりニヤニヤしてる。
その想いが通じたのか、2シーン目からは撮影中でも話してくれるようになり、笑顔も見せてくれるようになりました。そこからはいつも通りの楽しい撮影。本を使ってバランスゲームしたり、お喋りして、ボケて、つっこんだり、撮影空間は楽しい遊びの空間になっていました。「また来年も来るね。写真は撮らないけど」
「えー!写真は撮ろうぜー来年卒業でしょ?」
「わかった。じゃあ撮る」
撮影後の彼とのやり取りですが、何気なく言われた彼の一言が嬉しすぎてずっとニヤニヤしていました。写真嫌いな彼がスタジオに来る理由が「僕たちスタッフに会いに来ること」になっているということ。心から楽しんで欲しいという気持ちを行動で示して、その気持ちが彼に伝わって、撮影空間を楽しんでくれた。それを実感できた気がして、彼の一言は僕に自信をくれました。
僕にとってHファミリーは【あなたに会いに来ましたを実感させてくれたご家族】です。
言い方が悪くなってしまうかもしれませんが、写真を撮るのが好きな子は多くはないんじゃないかなと思います。よく分からない大きな機材を自分に向けられるし、じっとしていないといけないし。そんな子どもたちができるだけカメラを意識せずに、遊んでいたらいつの間にか撮影が終わっているみたいなそんな空間を目指すべきなのかなと思います。
流石に小学校6年生がカメラを意識しないのは厳しいと思うので、僕たちに会いに来るついでに写真を撮っていくくらいの感覚でスタジオに遊びに来てくれたら嬉しいです。
彼もまた来年来てくれるって約束してくれましたし、パパさんママさんも来年もよろしくお願いします。と仰ってくださいました。スタジオに来てくれたら絶対に楽しませます!!今年も撮影に来てくれてありがとう。また来年も待ってます。
ライフファミリー
「あなたに会えてよかった」
これはお客様と私たちとの宝物のような出会いの記録。
このかけがえのない関係がこれからも続くように願いを込めた、私たちからのラブレターです。
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