ライフファミリー
Life Family
Better Together [ライフスタジオ青山店 Kuroki Reiri]-192
投稿日:2022/12/28     更新日:2023/1/20
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『声を聴けて、嬉しい気持ちになっちゃいました』
電話口で、可愛らしい声でママさんはそう言った。
「私もママさんの声を聴けて、幸せな気持ちになりました」
私も、堂々とそう返した。
わたしたちって、そういう関係。
その会話は、青山店の狭い事務所での、ご予約電話でのやり取りでした。
予約を取ってくれたお客様と、受付をしたスタッフが交わす会話とは思えない(笑) まあ、それもそうでしょう。何しろもう8年ものお付き合いです。
それはそれは可愛らしいママさんと、いつも穏やかに撮影を見守ってくださるパパさん。ふたりの空気感そっくりな兄と妹。私は、Watanuki Familyが大好きです。
最初の出会いは新横浜店で、ママさんのマタニティ撮影でした。
ママさんはまだパパさんを苗字に「くん」付けで呼んでいて、初々しいご夫婦の姿がとても印象的だったその時が、私たちの『はじめまして』。コーディネーターとして撮影をご担当した私は、たくさんのおしゃべりをしていく中で赤ちゃんに名付ける予定の名前を聞いて、その名前を呼べる日を楽しみにしていました。
それから少しして、予約のリストの中にその名前を見つけた時の、再会への期待。そして、初々しいご夫婦がすっかりパパさんママさんの顔を見せながらぷくぷくのBaby に笑いかける姿を見た時の感動。そんな、心が昂るような感情を再会の度に味わわせてくれる撮影をご担当するようになって、もう8年です。
ふたりだった撮影は3人になり、4人になりました。
愛し合って夫婦になったおふたりから始まった、家族のかたち。ママさんの丸く膨らんだお腹を見たことが2回あります。生まれてきたBabyの名前を、愛おしく呼びました。商品のサンプルにお写真を使わせていただいたこともありましたし、ライフスタジオのHPに掲載する動画のインタビューを受けていただいたこともありました。動画の中で私は、自分が撮影させていただいているお客様が私について何を想ってくださっているのかを、その言葉と表情と動きを見ながら、知りました。
可愛い可愛いぷくぷくBabyはいつしかお兄ちゃんになり、可愛い可愛い妹ちゃんもいつしか『赤ちゃん』から『女の子』になりました。ふたりそろっての七五三撮影をしたのは、2020年の横浜青葉店。その後、私は青山店に異動になり、少し遠くなってしまった、そう思っていたその矢先、ごくごく自然に、Watanuki Familyは青山店に予約をしてくださいました。
青山店は、横浜青葉店と比べたらとても小さな店舗で、その中で出迎えた兄のShoちゃん、妹のSarahちゃんは、ふたりともなんだかとても大きく見えたものです。
そして、可愛い可愛いShoちゃんはなんだかすっかりこちらの思惑を察知する感じに成長しており、
「ねえねえ、ちょっとふたりでお耳くっつけてみてよ」と言えば
「わかってるもんね〜、そうやって、かわいいしゃしんとろうとしてるんでしょぉーー!!」とまるっとお見通し。
「すごいねえ、もうそんなことも全部わかるようになっちゃったの?」と聞けば、
「サンタさんにもらった本に書いてあったからね!」とえっへん。こういうやりとりが、可愛くって愛おしくって堪らない。なんだよサンタさんにもらった本って!!!??笑
「なんか最近すっかり生意気になっちゃって……ごめんなさい〜〜」と困ったように笑うママさんは相変わらずとても可愛らしくて、はしゃぎ回る子どもたちの様子を見守るパパさんの眼差しは優しく穏やかで、私は一筋縄ではいかなくなった子どもたちに翻弄されながらも、この時間が本当に本当に楽しいと心から思えたものでした。
そして今年、2022年も、彼らは青山店にやって来てくれました。
今年は去年の小生意気な感じは少し影を潜め、その分ふたりともめちゃくちゃはしゃいでいました(笑)。
パパさんママさんにべったり甘え、我々との丁々発止のやり取りをしながらスタジオ中を所狭しと遊んでくれるふたりの姿に、私は相変わらず翻弄されながらも結局は楽しんでいました。
彼らに振り回されることが、私はとても、楽しかった。初めて会った時はお腹の中にいたひとが、黒目がちな綺麗な瞳でじっと私を見ていた赤ちゃんが、今や確固たる自我を持って『わたし』という存在を認識し、その思惑の裏をかこうと策を弄したり、思いきりふざけてみたり、こちらが思わず笑ってしまうとしてやったりと言わんばかりの得意気な表情を見せたり。
まだ小さなお兄ちゃんにむぎゅぅと抱きしめられてじたばたしていた、ぱやぱやした髪の毛が可愛かった小さな赤ちゃんは、兄と一緒に駆け回りふざけ回り悪戯してはくすくす笑い、そしてすっかり長くなったロングヘアを触りながら、大人びた表情を、見せたり。
この日の写真の1枚は、ライフスタジオの5月のフォトジェニック候補3枚として選出されました。久し振りの候補選出、それが大好きな彼らの撮影で生まれた写真であることが、心底嬉しかった。
後日、ママさんからいただいたメール。
『子どもたちは人前では良い子にしてて、パパにしかあんなテンションにならなくて。玲理さんのライフスタジオではあのパワーが出るみたい笑』
この言葉は、私にじんわりと沁みました。
7歳と5歳。聞き分けもできる、聞き分けて良い子にすることもできる、そんな子たちが『良い子』にする必要がないと思ってくれたこと、素の自分で思いっきり遊んで楽しんで大丈夫、と思ってくれたこと。よそゆきの顔じゃなくて、安心して大暴れできる相手だって思ってもらえたことが、とても幸せだった。
私が、どんな彼らのことだって大好きだってことが、ちゃんと伝わってるみたいで、安心した。
ママさんは昔、インタビューの動画で『家族みたい』と仰ってくれていました。
電話で声を聴けて幸せな気持ちになっちゃうこと、いらっしゃいと出迎えて元気な姿に安心できること、取り繕わずにラクに楽しくいられること、……そういうところが、多分数年前からずっと続いているわたしたちの関係性。
【家族みたいに安心できて、素でいられる関係】
わたしたちって、そう、そういう関係。
多分きっと、これからも。
ライフファミリー
「あなたに会えてよかった」
これはお客様と私たちとの宝物のような出会いの記録。
このかけがえのない関係がこれからも続くように願いを込めた、私たちからのラブレターです。
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