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背筋を伸ばして撮影させてもらえる刺激をくれるひとたち [ライフスタジオ青山店 Kuroki Reiri] -186

投稿日:2022/6/9

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何年もライフスタジオに家族の記念写真の残しに来てくれるご家族。その中の撮影で出会ったとあるカメラマン。そして数年後に指名という形で、そのカメラマンと再会を果たします。撮影や写真が良くて再度指名してくれる方がライフスタジオには多くいらっしゃいます。写真が良かったと感じてもらうためには、実際には様々な要素が関連しています。写真以外にもカメラマンやコーディネーターとのコミュニケーション、撮影空間での居心地や楽しい思い出といったような記憶。そのすべてを感じて満足してもらえるようにライフスタジオでは撮影に努めています。

背筋を伸ばして撮影させてもらえる刺激をくれるひとたち


写真館で働くカメラマンとして撮影を担当して欲しい、と思っていただけることは、とても光栄なことです。

年に一度、「家族みんなでライフスタジオで写真を撮る」ということを、毎年の恒例行事にしてくださっているご家族も多くいらっしゃいます。年に一度、そんな大切な時間をお任せしてくださる、その期待と信頼に撮影者として応え続けられるようでありたいと思っています。

ライフスタジオでの撮影予約スケジュールの欄に『れいり指名』と書かれたご予約のお名前に、最初はピンと来なかったこちらのご家族。来店履歴を見ると、10年以上前から毎年いろんなライフスタジオに家族の記念写真を残しに来てくださっているご家族で、その中で一度、2年前の千葉フォレスト店での撮影をカメラマンとして私が担当していました。写真を見た瞬間にすぐ思い出したのは、その時の撮影が私にとっても印象的だったからでしょう。よく晴れた秋のライフスタジオ千葉フォレスト店で、そのロケーションと光は撮影者を良く刺激しましたし、被写体であるこちらのご家族の皆様も本当に素敵な空気感を持ったひとたちでした。

長男が1歳の頃から毎年撮影に来てくださっていて、ライフスタジオそのものを楽しんでくれている、その空気感は多分、歴代の撮影者たちが培ってきた信頼に依るものだったのでしょう。ご家族みんなで千葉フォレスト店というライフスタジオを楽しんでくださっているその姿は、初めてお会いした私でもライフスタジオのいちスタッフとして、嬉しかったです。

私が千葉フォレスト店にいたのはほんの2週間程度で、その僅かな撮影の機会でお会いしたご家族でした。昨年は他の店舗へも行ってくださっていて、そして今年の秋、ライフスタジオ青山店で私の、カメラマンとしてのご指名をいただきました。

ご予約の受付をしたのは私ではなかったので、ご指名の理由が何なのだろう、と、嬉しさの反面でそわそわしながら再会を楽しみにしていました。

 

ライフスタジオ青山店での撮影当日、「お久しぶりです」とご挨拶したママさんからは、にこやかに「前に撮ってもらった写真が良かったので指名しちゃいました〜」とのひと言。この言葉に、私の緊張感はガッと跳ね上がりました(笑)。※カメラマンのくせに『写真』を理由にした指名をもらうと緊張しちゃうのです……。

2年ぶりの再会となった子どもたちは、以前に会った時と比べて少し落ち着いた様子で、いやでもこれは、前回があの広大な敷地ではしゃぎ過ぎてただけなのか……?とも思ったりして、2年前の印象や記憶を引っ張り出しては目の前の彼らと相対比較しながら、その変化や成長やパーソナルな部分の情報収集に頭はフル回転。

天真爛漫な末っ子姫は以前より少し落ち着いていたし、カメラの前で撮られることを楽しんでくれていた次男はほんの少し照れのあるぎこちなさを見せていました。千葉フォレスト店での撮影の時にはソロは撮らなかった長男は、恐らく照れや気恥ずかしさを少し超えて、ちょっと大人になった雰囲気で撮影に臨んでくれていました。

 

ライフスタジオ青山店の撮影環境を最大限活用して迎える今回の撮影


2年分の時間は、確かに流れていました。

そんな彼らを前にして、私はカメラを持って、ライフスタジオ青山店を見渡します。

ここには広大な敷地も芝生もないし、あの日のような晴天でもありませんでした。でも、15年前に初めて『ライフスタジオ』として始まったこの場所で、それこそ10年以上毎年ライフスタジオに来てくれているご家族をお迎えできること、その来店履歴の中で初めてご指名で担当させてもらえること、そういうことは、跳ね上がった私の緊張感を濃い集中力に転換してくれました。

家族写真ときょうだい写真の無邪気さで場の空気が温まり、肩に入った余計な力は適度に抜けて、目の前の子どもたちをどんな風に表現しようか、この空間でどんな写真を撮ろうか、そういうことを目まぐるしく考える、その撮影はとても楽しい時間でした。

毎日撮影をしていく中である程度の習慣化はあって、そこからまた脱却して新しいものを探求するには『いつもとちょっと違う』ことが必要で、……この時、それは、「写真が良かったので指名しちゃいました」と言ってもらえたことによる、ちょっと頑張りたいぞとか期待に応えたいぞとかいう感じの背筋の伸びる様な集中力が、私にそういう刺激を与えてくれました。何歳になっても残したいのが兄弟姉妹写真。笑顔で並ぶ姿は一生の宝物。(撮影:ライフスタジオ青山店 / Photographer:黒木玲理)

 兄弟妹それぞれの良さを見出し、撮影環境を活かしながら残す写真。一人一人の個性と愛らしさと今の姿を記録していきます。家族に喜んで頂くために、そして大切な家族の今を残すことを任せてくれたことに応えるために。

『写真』を純粋に突き詰められる程、『写真家』としてのクリエイティビティは自分には無いように思っています。でも、目の前のご家族の為の、そのひとの為の、『見たらちょっと幸せな気持ちになれるような写真』を撮りたいと思っています。私が撮るのは芸術的な、作品的な写真では無いかも知れないけど、そのご家族にとって大切なものになることができる。それだけは、ちょっと胸を張れる私の写真の良さであって、それを良いと感じてくれる人がいて、そしてこうしてまたお会いすることができたりもして、……そんな再会がまた、私の写真の刺激になっていく。

 被写体と向き合う75カット


この日の75カットもまた、私にとって印象的な撮影になりました。

子どもたちが成長して、幼い頃のように無邪気には撮らせてくれなくなったとしても、年に一度の恒例行事としてのライフスタジオくらいは付き合ってもらえるように、その日の写真を見て自分の素敵なところにまたひとつ気付いてもらえるように、そんな写真を少しでも多く残せるように、そしてまた何処かで再会できるように、背筋を伸ばして、楽しんで、集中して撮った75カット。自分がこの1年近くの間撮影してきたライフスタジオ青山店という空間で、もう一度まっさらな気持ちで被写体に向き合ったような、そんな75カットになりました。

このご家族との関係は、【背筋を伸ばして撮影させてもらえる刺激をくれるひとたち】です。

ライフスタジオに初めて来てくれたのは私が入社するよりも前で、いろんな先輩方がこのご家族の撮影履歴に名を連ねています。その中で、2回履歴に残った私の名前。また撮って欲しい、そう思ってもらえたそのことが、とてもとても、光栄。

またお会いしましょう。その時にもきっと、また少し緊張しながら、でもしゃんと背筋を伸ばして、カメラを持たせていただきます。

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「あなたに会えてよかった」
これはお客様と私たちとの宝物のような出会いの記録。

このかけがえのない関係がこれからも続くように願いを込めた、私たちからのラブレターです。


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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

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