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【ライフファミリー118】きみは殿堂入り!(ライフスタジオ横浜青葉店:Nakagawa Misaki)

投稿日:2019/8/12

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きみは殿堂入り!

- Sasaoka Family -


「なんでうちは殿堂入りじゃないのー?」
1歳の頃から、ライフスタジオにきてくれている男の子。今年10歳になった彼から問われた言葉でした。

『殿堂入り』というのは、2017年からone pointと呼ばれる店舗を中心に行われているライフスタジオのプロジェクトの一つです。ライフスタジオとは何よりも人との関係を大事に考える写真スタジオです。ですが、関係には形はなく、確認をすることは困難です。10年以上人と深く関係をすることを考え、そのための方法は写真であると信じ、続けてきたライフスタジオですが、ではどんな関係が生まれたのか?というのを、確認することは長い間ありませんでした。

撮影の中で作られてきたたくさんのご家族との関係や、エピソード、そして私たちの思いは、スタッフ一人一人の胸の中に大事にしまわれ、ほとんど表にでることはなかったのです。ですが、それでは私たちが本当に何を大切にしているのか、というのは伝えることができません。そこで私たちが作ってきた関係や、大切な出会いへの思いを、エピソードを、文章にしてそのご家族様と、ライフスタジオをまだ知らないご家族様に向けて伝えていこうというプロジェクトとして生まれたのがbutterfly、そして殿堂入りです。

 

このプロジェクトに対する考え方は、人それぞれにあると思います。作ってきた関係を、その思いを言葉にすることはナンセンスだと考える方もいるかもしれません。言葉にするのは苦手だからと、敬遠している人もいるかもしれません。私はこのbutterfly、殿堂入りのプロジェクトに取り組みながら様々なことを考えるようになりました。それはライフスタジオが大切にしている「人と関係をつくること」について深く、考えているということだと思っています。そして自分なりの方法で、それを形にするために今も日々思考錯誤しています。文章にするということは、思いや考えを整理し、自分に落とし込むために必要なことです。文章にするために落とし込んだことは、日々の自身の働き方や考え方にも反映されます。

Butterfly、殿堂入りとはなんなのだろう。
自分がその家族と関わることで、どんなことを考え、どんな行動をし、なにを得ることができたのか、それを確認するためのものではないかと思っています。なので、それを確認するために、書き続けています。

1:2017年

冒頭の男の子に出会ったのは2017年。私がライフスタジオに入社してまだ間もない3月でした。最初の撮影は、とにかく楽しく、一緒にわーわー言いながら行いました。一緒に撮影に入ったの五明さんと一緒に素直でかわいい彼のことを、めいいっぱいに可愛がりながら撮影していたことをよく覚えています。ゴロゴロ転がってもらったり、わーっとジャンプをしてもらったり、これぞ五明さんの撮影!というような賑やかでアグレッシブな撮影でした。                       

私たちの無茶振りにも全力で応えてくれる彼と、そんな私たちのことを優しく温かく見守ってくれるパパさんママさん。あたたかな撮影空間はライフスタジオをよく知ってくださっているご家族だからこそ、かもしれません。撮影後に聞いたのは、実はもう彼が撮影を嫌がる年齢になってきているということでした。彼の年齢は当時8歳。男の子なら写真撮影に対して、気恥ずかしさを感じる年頃かもしれません。それでも撮影中は私たちの要望に応え、たくさんの笑顔を見せてくれていた彼。

このご家族がライフスタジオで毎年続けているこの撮影には、ママさんの思いがたくさん込められています。ライフスタジオでの撮影は「ママのワガママ」なのだそうです。そして、ママさん曰く、彼は「ママのワガママ」には絶対服従(笑)なのだとか。だからどんなに恥ずかしくても、ライフスタジオでの1年に1回の撮影は必ず家族3人で来てくれます。

入社したての私にとって、こうして「ライフスタジオに来続けているご家族の話」を直接伺うのは、初めてのことでした。1組、1組のご家族に、写真を撮る理由があり、写真に込められた思いがあって、こうして私たちが家族の記録を残すことには、大切な意味があります。家族にとって、1年に1回の、大切な記録を残す日。その大切な役割を、ライフスタジオが担っています。だからこそ、私も五明さんも「来年も、その先もずっと一緒に写真を残していきましょう」と約束をさせていただきました。ママさんの思いを一緒に大切にしていきたい。そのために自分ができることを精一杯頑張ろう。そう思える出会いと、撮影でした。

このご家族との出会いは、とても印象的な出会いでした。だから、翌年、彼の予約が入った時にはすぐに気付きました。

2017年にいただいたメッセージがこちら

2:2018

 

2018年の撮影は、私は担当することができませんでした。運悪く、どうしても出勤ができない日で、とにかく悔しかったのを覚えています。とにかく彼がめちゃめちゃ可愛いことを伝えて、撮影を任せることになりました。私があまりにしつこく言っていたからか、後日ママからのゲストストーリーには「さきちゃんによろしく」の一言が(笑)五明さんとなっちゃんが撮ってくれた9歳の彼は、またちょっとお兄さんになりつつも、やっぱりどこかあどけなくて、可愛らしくて。ふたりが9歳の彼をとにかく可愛いと思いながら撮影しているのが、また写真から伝わってきます。

9歳の彼も、コーディネートしたかったなぁ。来年は絶対に撮影に入る、と勝手に宣言しました。

2018年にいただいたメッセージはこちら

お会いすることができませんでしたが、嬉しいことがありました。2018年,私はカメラマン教育を受けていて、店舗のインスタグラムに時折、教育の内容や自分自身の思いを書かせてもらっていました。教育期間中はできないことばかりで、なかなか思うような写真を撮ることができない自分への不甲斐なさでいっぱいになることも多くありました。そんななか、ある投稿にママさんからメッセージをもらいました。

このメッセージに、ものすごく励まされたのは言うまでもありません。2018年は、お会いすることもできなかったのに。それでもこうしてみてくれて、メッセージで励ましてもらえること。「ライフスタジオのカメラマンにならなくては」ただのカメラマンではなくて、ライフスタジオのカメラマンにならなくてはいけない。その後、無事にカメラマンとしてデビューすることができました。ママさん、メッセージ、ありがとうございました。

3:2019

そして2019年。

このご家族にとって10回目、記念すべき10歳の記念撮影。宣言通り私と、昨年担当していたなっちゃんのふたりで撮影に入ることになりました。

ふたりで撮影の日を楽しみに待ちながら、同時に不安もあります。昨年、一昨年と撮影を担当していた五明さん以上に、彼を楽しませることができるだろうか。彼がこの先もライフスタジオになら写真を撮りに行ってもいいかな、今年もそう思ってもらえるような撮影をしなくてはいけません。特別なことをするわけではないけれど、楽しんでもらえるよう全力で。いつだってできることはそれだけです。

 

写真では見ていたけど、実際に会うのは2年ぶり。10歳になって、また少し大人になった彼。私の記憶している2年前の彼からは、格段に大人っぽく成長をしていて。でも優しいところや、無邪気な笑顔なんかは変わらないままで。「あ〜、けいちゃんだ〜」素直に彼と、ご家族の皆さんに会えたことが嬉しくて、撮影前からたくさんの話をさせていただきました。

そんな中で、ママさんからはリクエストをもらいました。「1歳の時にクマと一緒に撮影をしたから、その時の写真と同じように撮って欲しい」ママさんは彼がまだ小さかった頃のアルバムを持ってきてくれました。そこにはオムツ姿でくまによりかかる小さな彼の姿が。赤ちゃんなんだけど、そこには彼の面影がしっかりとあって、10年という時間を改めて実感しました。このご家族の、この10年という時間と、そこにある思いを、しっかりと受け止めて撮影に臨まなければいけない。緊張もしつつ、でも彼との時間を楽しみつつ、自分ができることをいつも通り、全力で。

結果として…。

彼からは、「今年が一番たのしかった!」なんて嬉しい言葉をもらいました。スタジオに来る前には「今年はゴメラマンいないんだね」なんて話をしていたと言うから、ちょっと寂しさを紛らわす気持ちもあったのかもしれないけれど。終始明るい笑顔を見せながら、自由気ままにふるまう彼と一緒に笑いながら、本当に楽しく撮影をさせていただきました。

彼と、彼のご家族と一緒に過ごす時間はいつもとても楽しくて、聞かせてもらう話や、語られる思い出はいつも暖かさにあふれています。毎年、ゲストストーリーへとメッセージを投稿してくれているママさん。今年頂いたメッセージにはこんなことが書かれていました。

今年は、3回目の横浜青葉店で、記念すべき10年目、10回目の撮影。
浮気せずにライフスタジオへ通うのは、どのお店でもステキな写真を撮ってくださることと、なぜか懐かしい人達に会えるという不思議でステキな気持ちになれる空間かそこにあるから。

(中略)

今年もまた家族の宝物が増えて、嬉しかった!
来年も嫌がる夫と息子をなだめすかして伺いますので、よろしくお願いいたします( 
 )
一歳の時、オムツ姿の息子とくまちゃんの写真に癒されました。10年経って、息子とくまちゃんの写真にやはりほのぼのとして、成長を感じるけれど根本は同じなのかな、と変わらないものを感じられる写真がとても愛しいです。

ママのゲストストーリーはこちら


彼がいう「なんでうちは殿堂入りじゃないのー?」という言葉に、私も素直に「え、なんでだろう?」と思ってしまいました(笑)これだけ長く、ライフスタジオを利用してくれているご家族。毎年懐かしい人たちに会いに来る感覚で、遊びに来てくれるご家族。ライフスタジオで撮る写真を『家族の宝物』だといって大切にしてくれているご家族。家族で過ごす大切な時間をライフスタジオに任せてくれているご家族。そんな想いをライフスタジオにかけてくれているご家族が、どうして殿堂入りじゃないんだろう。

このご家族は10年間、ライフスタジオという場所で、このご家族だけの大切な時間を過ごしてきました。そして「ライフスタジオで撮る写真」に対して、特別な思いを抱いてくれています。2017年、私はたまたまこのご家族に出会い、ママさんからの語られる思い出に、とても感銘を受けました。家族が大切にする、「家族の姿を残す」という使命を、ライフスタジオが担っています。ママさんから語られるライフスタジオでの思い出こそが、ライフスタジオという場所を語っているのだ、と感じました。このご家族に出会った私は、このご家族のことを、もっとライフスタジオで働く人たちに知ってもらいたいと思います。私たちが働くこの場所を、本当に大切に思ってくれているご家族がいること、それが私たちにとってどれだけありがたいことだろうと思うのです。

私にとってこのご家族は

【この場所で働く意味を、写真を撮ることの理由を、教えてくれるご家族】です。

また来年、青葉店に遊びに来た彼と一緒に全力で楽しみたいと思います。それによって彼にこれから先も「ライフスタジオでだったら写真とっても良いかな」とおもってもらえるように。少しでも長く、「家族で写真を残したい」というママの想いをかなえることができる様に。また来年も、その先も。ずっとずっとライフスタジオとこのご家族の記録が続いて行きますように願いを込めて。


 

Misakiさんのブログはコチラから。

▶Misakiさんのいる店舗はライフスタジオ横浜青葉店です。
 

 

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「あなたに会えてよかった」
これはお客様と私たちとの宝物のような出会いの記録。

このかけがえのない関係がこれからも続くように願いを込めた、私たちからのラブレターです。


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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
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