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【殿堂入り073】H Family(Kuroki Reiri)

2018/12/13

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家族のための、家族の写真。

- H Family -


はじめまして、とご挨拶すると、まだ5ヶ月のbabyはまじまじと私の顔を見て、にぱーっと笑いました。彼のその笑顔は、今思えばガラにもなくちょっと緊張していたのかもしれない私の心を、ふわっと解してくれるような、愛おしくなるような、笑顔でした。

会いに来てくれたのは、初めましてのご家族。『ライフスタジオは初めてだけど、黒木さんに撮ってもらいたくて』と、ご自宅からは距離のある横浜青葉店で予約をしてくださったご家族でした。台風で天候の悪い中、おじいちゃんとおばあちゃん、笑顔の素敵なママさんとパパさん、そして人見知りもなくニコニコと笑う、主役のbaby。家族みんなの温かな輪の中に、逆に私がぽっとお邪魔させてもらったかのような、何だか穏やかな時間。

少し恥ずかしいのですが、「何で指名をしてくださったんですか?」と改めて聞いてみました。ママさんはふわりと笑って、「Blogを見て、この人に撮ってもらいたいなって思って」と仰ってくださいました。その一言は、babyの笑顔で解れた先程の緊張感を、ちょっとした使命感に変換して呼び戻してくれました。

私が書く文章は、良くも悪くも、あんまり変わっていないのかもしれません。昔は、今よりも知っている言葉や概念が少なかった分言葉としては拙いですが、それでも基本姿勢として、言っていることは大きく変わってはいません。babyの撮影の大切さ。今、この時、この瞬間、『ひと』が『赤ちゃん』である、わずかな時間。その姿の記録を、残すこと。その価値を、私は信じ続けています。信じて、撮って、言葉を添えて、発信し続けています。それがこうして誰かに届く時、変われない自分に悩むこともありますが、変わらず貫けていることもあるみたいだよ、と、少しだけ誇らしく思うことも、できるのです。


パパさんは海外に単身赴任中で、家族揃うのは久し振り、と仰っていました。もちろん息子を抱っこするのも久し振りで、その抱っこは少しぎこちなくて、でも愛情たっぷりな眼差しで息子を見詰める、それは『父』の所作でした。そんなパパさんとbabyを、嬉しそうに見守るママさんの柔らかな表情はとても素敵で、ママさんのこの表情が、このbabyの愛おしくなるような笑顔のルーツであることを感じさせました。あと少ししたら、彼とママさんもパパさんのところへ行き、家族3人で一緒に過ごせるようになるそうです。抱っこがぎこちないのも、今だけのこと。きっと数年後には、写真を見ながら「そうそう、この時はまだ、抱っこがぎこちなくてね……」なんて、そんな話がされるのでしょう。


海を隔てて、会えていなかった期間の分、パパさんとの2ショットもたくさん撮らせてもらいました。そして、同時にもうすぐお孫さんと離れてしまう、おじいちゃんおばあちゃんとの3ショットも、少しだけ。撮影中、彼は何度か泣きました。その度に、ママさんの明るい歌声やいないいないばあが、彼の笑顔を引き出してくださり、その度に母の偉大さを感じます。もう5ヶ月。まだ、5ヶ月。お仕事で会えていなかったパパさんも、毎日彼と向き合いながら過ごして来たママさんも、側で見守ってこられたおじいちゃんおばあちゃんも、少し泣いては笑い、足を持ってころころ転がるぷくぷくのbabyも。このご家族の為の、今、この時の写真です。

モニターで写真を見て、ママさんは「やっぱりお願いして良かった」と仰ってくださいました。そのひとことに、緊張感から変換されたささやかな私の使命感は、その役割を果たせた満足感へと変わりました。今、この時の写真を撮る、ということが、今は想像もできない未来のいつかに、価値を持つ瞬間が訪れます。ライフスタジオで出会ってきたたくさんの子どもたちが、ご家族が、そんな写真の価値を教えてくれました。いつか、懐かしく思い起こす、その日の為の家族の写真。

私がここ数年大切にしてきたことが、こうして共感してもらえる、そんな実感を得られることが、最近は本当に増えてきました。blogのどの記事を読んでくださったのか、どの写真が気に入ってくれていたのかを、ママさんは撮影後にメールで教えてくれました。そのblogの日付は、3年前のものも含まれていて、そこまで遡って見てくださっていたことへの驚きと感謝が溢れます。ライフスタジオも、私とも、『はじめまして』のこの出会い。それでも、私の姿勢を知ってくださっていて、撮影を任せてもらえて、「お願いして良かった」と言っていただけることは、撮影者として本当に幸せなことです。

規定するなら、【大切にしたいものに、共感してもらえたご家族】です。今、この時、この瞬間の大切さ。忙しい日々の中で忘れてしまいがちなその『瞬間』を、写真にしておくことの、大切さ。そういうことを、ここ数年言い続けてきた私のblogが、ふとこうして共感を呼び、出会いまで繋げてくれるようになりました。

いつか、海外生活で数年を過ごした後に再会したら、きっと私は、この日の写真を思い出しては「あんなに小さかったのに……!!」という想いを、パパさんママさんと共有できるんじゃないかな、と思っています。今からその日を楽しみにできる、そんな温かい出会いでした。

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【殿堂入り】

Butterflyから選ばれた殿堂入り


大切な家族へ宛てた私たちからのメッセージ。
ただ単に撮る人、撮られる人ではなく、
「あなたに会いに来ました」と言えるような関係が増えていくことを願っています。

 


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