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【殿堂入り057】M Family（Nakagawa Misaki）

投稿日:2018/10/29

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果たされる約束

-　M Family -

年間何百という家族と出会います。19歳の時から写真スタジオで働いています。出会ったご家族は何千、もしかしたら何万という数かもしれません。毎日新しい出会いと別れを繰り返していて、それは写真館で働く私たちにとってはある意味当たり前のことでもあります。たくさんのご家族の、それぞれの思いの詰まった1日を一緒に過ごさせていただいています。毎日こどもたちとたくさんの言葉を交わします。
「また遊ぼうね」「また遊びに来てね」
「また来るね」「来年また待ってるね」
その約束は果たされることもあるし、果たされないこともあります。写真館という性質上、私たちはその家族を待つことしかできません。どんなにまた会いたい、また一緒に遊びたいと思っていても、自ら動いてそれを実現することはなかなかな難しいと思っていました。私は写真館のスタッフで、相手はそのお客様なのだから・・・。それがライフスタジオに入る前、近すぎる写真館になる前の私の考えでした。それが今年、イベントをきっかけに覆ることになりました。

このご家族も「また会いましょう」という約束を交わした家族でした。この家族への私からの「会いたい！」の気持ちは今まで何度となく書いてきているので割愛します。
ブログ①→また会いましょう！
ブログ②→マタアイマショウの約束
初めて自分からまた会う約束をさせていただいたご家族であり、「近すぎる写真館」として自分ができることの可能性を感じさせてくれたご家族です。いっしょに撮影に入った玲理さん、撮練で二人を撮ったなっちゃんとも、このご家族の話はことあるごとにしていました。
「二人とも本当に可愛いよね」
「また遊びたいね」
「次はいつ来てくれるかな」
そんな会話の中で私からのこのご家族への思いはどんどん膨らんでいきました。

今年の2月、念願だった店舗の大型イベントの計画がスタートしました。『近すぎる運動会』と名付けられたイベントは、スタッフ一人一組、会いたいご家族を招待して一緒に遊ぼう！というイベントでした。企画段階で、私の頭には真っ先にこのご家族のことが浮かびました。青葉店のスタッフみんなと仲良くしてくれたこのご家族ならきっとイベントも楽しんでくれるはずだ！と思いました。そんな確信はありつつも、ご連絡をするのは少し緊張します。約束といっても口約束、「また遊ぼう」なんて覚えてもらっているか・・・「お久しぶりです～ライフスタジオのサキです」と挨拶をすると、「昨年はお世話になりました～！」とママさんからも明るいお返事が返ってきました。イベントの内容と、ぜひお会いしたいという旨をお伝えすると、「すごくうれしいです！」とおっしゃっていただき、後日イベントへの参加が決定しました。「二人とも皆さんに会えるのを楽しみにしてます～！」という言葉、なんてこった!なんて嬉しいんだ！その日からはイベント当日を心待ちにする日々となりました。

当日、約1年ぶりにあったこどもたち。車から降りてきた二人は少し緊張気味でした。私のほうも少し緊張していたので「久しぶり～覚えてる～？」なんて声をかけながら・・・。昨年あった時からちょっぴり大きくなったこどもたちと、今日一日どう過ごそう。緊張は解けるかな～なんてちょっぴり心配もしていたのですが、5分後には二人の元気いっぱいの笑い声が聞こえてきたので安心しました。相変わらず元気でかわいいふたりで、イベントの間もムードメーカーになってくれました＾＾いたずら好きで明るく元気いっぱいのおねえちゃんのここなちゃんは、スタッフにちょっかいをだしてはくすぐられたり追いかけられたり。甘えん坊で愛嬌抜群の弟はるまくんはパンが食べれなくて涙・・・なんてドラマを生んでくれたり、ゴメラマンに勝負を仕掛けて大人たちの笑いを誘ったり・・・。優しくてかわいいママさんも、さわやかでお茶目なパパさんも、会いたかったご家族の皆さんがイベントを楽しんでくれている姿がとにかく嬉しくて、ご招待できて本当に良かった！と心から思えたのでした。
＊
このご家族については以前にもButterflyで書かせていただいていて、その際には殿堂入りに選ばれることはありませんでした。ですが、私の中で特別に思いのあるご家族であることは間違いなく、再度書かせていただこうと思いました。口約束の「また会いましょう」から実際に私からの「会いませんか？」まで、1年がかかってしまいました。今回私から声をかけるきっかけとなったイベントにもとても感謝しています。待つだけではなくて、自らが動くこと。写真スタジオという枠を超えて、自ら関係を作ろうとすること。それを今回のイベントで学びました。このご家族はきっとこの先何度でも私から会いたいと願うご家族だろうと思います。それは【私に自ら動くという勇気を出させてくれたご家族】であり、【約束を果たすために、関係を作るために自ら動くことをさせてくれたご家族】だからです。また会える日を、心の底から、本当に楽しみにしています！
必ず、また会いましょう＾＾