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【殿堂入り052】H Family(Kuroki Reiri)

投稿日:2018/10/10

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フォースを感じて。

- H Family - 


大切なものを、全部大切にしたい。そんな欲張りは、許されるでしょうか。

このご家族は、わざわざ私の指名の為にご予約の日程を変更してくださいました。そして、掲載不可だったにも関わらず、お子様のお写真のみ掲載を許可してくださいました。だからこそ、私は今こうして、このご家族とのご縁について振り返りながら、文章を書くことができています。お会いすること、撮影という時間と空間を共有すること、写真と併せて文章で『想い』を言葉にすること、ライフスタジオのHP上でそれを発信すること……それらは、いずれも私にとって『大切なこと』であると思っています。でも、今回、それをすべて実現する為に、最初に歩み寄ってくださったのはこのご家族から、でした。

昨年、お子様の1歳記念で撮影をさせてもらったご家族。今年の撮影予約の、受付の電話をさせていただいたのは私でした。私に撮影をして欲しい、と言われて喜んだのも束の間、ご予約をいただいたその日はなんと、私が別件のご指名をいただいていて、撮影に入ることができない日……!!!!平謝りして、それでも予約を確定して電話を切った数分後。再度お電話がかかってきて、「日程を変更したい」とわざわざご予約を変更してくださいました。電話を受けたかおちゃんは、『やっぱりれいりさんに撮影してもらいたいって〜うれぴーや!!!!』という印象的なメモを残してくれました。笑そのメモを見ながら、嬉しさは勿論ですが、自分の勇気の無さを悔やむ気持ちが少なからず、ありました。撮影のご予約は、ご家族全員の都合を合わせて、調整と検討をした上で日程を決めてくださいます。「ライフスタジオは、予約がなかなか取れなくて」というお客様の声もよく耳にします。だからこそ、せっかく取ってくれたご予約の日程を、私から変更して欲しいと願い出ることが、この時は憚られました。でもそれが、「会いたい」と仰ってくれたこのご家族に対して、不誠実であったと言えるのかも、知れません。

自分から、お会いする為のもう一歩を踏み出す勇気が必要でした。この時、その一歩を詰めてくださったのは、このご家族からでした。調整をして、検討してくださったであろう日程を変更して、会いに来てくれる、その心が嬉しく、私なんかには勿体ないくらいです。勇気が無かった私に、会いに来てくれる。ご家族からの一歩があって実現するその日を、その時間を、誠実に向き合いながら大切に共有することが、まだまだ勇気と覚悟の足りない私にできるたったひとつの、最大限のこと、でした。

昨年は、お気に入りの絵本を持って来てくれていました。今年はなんと、STAR WARS。愛すべきドロイド、R2-D2と共にやって来た、2歳になった男の子。舌足らずな声で、「あーりゅちゅ〜(R2)」と呼ぶ彼の可愛さと、パパさん仕込みのSTAR WARS熱を、今年の記録として残さないわけにはいきません。小物を持ち込んでくださる撮影が、個人的には大好きです。こちらのR2-D2、電源を入れれば動くとのことで、「よし、動かしちゃいましょう」と即提案しました。
「え、い、良いんですか??」と戸惑うパパさん。電源を入れたR2-D2は、ピポピポ言いながら不規則にくるくる回り、そんなR2-D2を追う2歳の男の子は、あっちに行ったりこっちに行ったり、くるくる回ったり。パパさんは、動いてしまうことを心配してくださっていましたが、私は動いてもらうことが嬉しくて仕方ありませんでした。まだ少しよちよちした名残を残しつつ、しっかりと自分の足で、不規則な動きを繰り返すR2-D2を追いかける彼の姿。そんな姿が、昨年のつかまり立ちもやっとだったBabyの姿と重なって比較され、彼の成長を実感させてくれました。1年という時間。その間に、『Baby』だった彼は自ら意思決定して歩き、走り、その意思を(まだ舌足らずながら)言葉で伝えようとするくらい、成長を重ねている。その姿を見て、パパさんママさんと笑い合いながら、共にその成長を実感し、喜び合えるこの時間の幸せ。この、気持ち。



掲載不可なのに、「こういう文章を書かせていただきたいので、写真の掲載をご許可いただけませんか」とお願いさせてもらったのは、最初のお電話の時に踏み出せなかった勇気の分、でした。掲載不可であることに、色んなご家族の色んな理由があることを知っています。ネットリテラシーが叫ばれる昨今、写真をネット上に公開することに対しては、私自身も慎重な方です。それでも、勇気を出してお願いをさせてもらいました。想いは、気持ちは、形がありません。どれだけ心で想っていようと、感じていようと、それは私の中にしか、ありません。黙っていてもきっと伝わるなんて、ちょっと虫が良すぎる話です。
会って話して、撮影の時間を共有し、共感する。その感情を、気持ちを、心を、言葉にすること。実は容易ではないのですが(笑)、それでも、自分の中の言葉の引き出しをひっくり返しながら、少しずつ言葉に、文章にしています。その方が、ただ想っているだけよりは、伝わる可能性が少しでも高くなるんじゃないかな、と思うからです。『わたし』という人間が、こんな想いを持って、気持ちを持って、撮影させてもらったことを。

お会いすること、撮影という時間と空間を共有すること、感情を共感すること。そこから感じられた気持ちや、想いや、心みたいなあやふやなものを、言葉で綴って文章にすること。それを発信すること。その全てが、大切です。何かひとつの理由で諦めることは簡単ですが、全てを大切にしようとするなら、勇気と覚悟が必要です。例えば、暗黒卿の挑発に乗らずに自らの正義を貫いて、最後にはみんなを救うルーク・スカイウォーカーみたいに。伝説の映画のヒーローみたいなカッコ良さは皆無ですが、そんな背中に憧れながら成長するであろう目の前の2歳の男の子の為に、私ができる全てのことを注ぎ込むくらいの覚悟は、あるのです。

【最初の勇気を、思い出させてくれたご家族】、規定するなら、そんな関係です。
会いたい、その気持ちに真っ直ぐに、きちんと伝え、向き合い、実現させる勇気。私にそれを思い出させてくれた、撮影でした。この再会が、もう一度私に進む力を与えてくれます。ひとつひとつの出会いと再会を、大切に。時間を重ねるにつれて、大切にしたいものは増えていくけれど、その全てを大切にしたい。そんな欲張りでいる為に、勇気と覚悟を持って、進みます。

▶Reiriさんのいる店舗はこちらライフスタジオ横浜青葉店です。

【殿堂入り】

Butterflyから選ばれた殿堂入り


大切な家族へ宛てた私たちからのメッセージ。
ただ単に撮る人、撮られる人ではなく、
「あなたに会いに来ました」と言えるような関係が増えていくことを願っています。


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人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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